■ 「堀の内でポン!いやお見事、参りました」(2) |
出版業界に長くいると撮影現場やスタジオに行くことは良くあるワケです。プロのカメラマンにも知り合いがいて、そうすると「いかにキレイに写真を撮るか?」というテクニックも自然と覚えてしまうのですな。この「キレイに撮る」というのは言い換えれば「キレいじゃないものをごまかす」という意味が多分に含まれているから恐ろしいところです、業界って。そしてこの、キレイに撮る、いやごまかすテクニックを知っているオイラとしては、ソープごときの写真にだまされるワケにはいかんのです。実際、週刊誌の風俗広告などを見ているときでも「あ、この子はデブだな」とか「絶対に実物はこんなんじゃない」「貧乳隠しだろ」とブツブツ言ってしまうのです。ちなみに、一番多く使われる偽造テクニックは「ストロボを強めに、露出は多めに。それで顔の凹凸が消えキレイに見える」というヤツ。つまりはピントが合っていないプリクラは誰がとってもソコソコ見られるという原理ですな(プリクラはわざとレンズの性能を落としているのでけっこうまともに写ってしまうシステムなのです)
前置きが長くなりました。で、たかが2万程度払っても出てくる女の子のレベルはたかが知れているのも事実。あまり多くを望んではいけません。10枚写真が出てきたらその中でもマシな女の子をチョイスします。明らかにストライクゾーンを外れているのはパスだけど、コレなら許せるってなレベルですけどね。写真を選んで実際に対面するまでのわずかな時間。そして実際にあってみて、自分の推理が正しかったときの喜び。自分の想像していた通りの女の子が出てきたら心の中で「ヨッシャ!」と叫んでしまいます。(※間違っても「可愛かった」のヨッシャではなく「想像通り」というヨッシャなのが悲しいが)
で、先日、やはり70分2万円の「乱」という店に入ったところ、ちょうど時間帯が良かったのか女の子8名の写真が出てきたのです。ここでちょっとビックリしたのは結構可愛い子が多いこと。しかし、オイラはダマされません。横で待っているボーイをよそにじっくりと観察。
「この子は色黒で若そうだけど、実際は40以上だろ。ストロボ使いすぎ」
「こっちは若いな。でも細く見えるように撮ってるけど腰をひねってるポーズだからデブだな、ダメ」
「ボーイッシュな髪型でイケてそうだけど、顔にピントが合ってないから実物とは違うはず」
こんなことを考えながら、ふと最後の一枚に目をやると
「お、マジ?可愛いじゃんか?それも巨乳だし。無理やり腕で作った巨乳じゃないぞ。体は…ヤセてないけどデブじゃない。うーん、でもこの店にいるのか?こんな子が?見落としてる部分はないか?」
写真を睨みつけること3分。顔ヨシ!乳ヨシ!スタイル、ヨシ!ここまで確認して最後にもう一度考える。
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