ナンパ地獄変(24) Date: 2003-04-22 (Tue) 


ナンパ地獄変 沖縄〜1〜 那覇

 さて…新春一発目はなんと沖縄初上陸である。オレ的に沖縄といえば海洋博なんだけど、最近じゃ安室にSPEED、それからMAXに知念理奈などタレント輩出県として有名であります。いやいや時代は変わったな〜。昔は沖縄出身なんて比企理恵くらいしかいなかったのにね。って、古過ぎ…?。
 飛行機でドピュっと二時間半。あっというまに沖縄っすよ。空港を出ると目の前が建築中のモノレール駅。文明の進歩をひしひしと感じる今日この頃だ。だいたい人口百五十万人しかいないのに必要なのか、モノレール?。でもさすが沖縄だな。本土は真冬だっつうのにこの青い空と白い雲…なんだか時間もゆったりと過ぎていくようだぜ。
 早速ホテルに荷物を置いて街の探索に出かける。ちなみに一番若者の多い場所は国際通りである。他の都市と違ってアーケード街は観光客相手の御土産屋と市場が多いため地元ヤングの姿はあまり見当たらない。
 いきなり道を歩くオセロの片割れに似た白のスタジャンに声をかける。
「ちはっす」
「えっ、なんなん?」と、吃驚されたミカ(十九歳、学生)
「いや、ゴメンね。実は東京からヤンバルクイナの捕獲に来た者なんだけど、この辺で見かけなかった?」
「ヤンバルクイナはこんなとこいないっしょ…、それに第一天然記念物だし」いや、そんなにマジで取られても困るんだけど。
 とりあえずモスバーガーでお茶だけしてバイバイ。見かけはヤンキーっぽかったけど、実際は意外とマジメな娘だった。次だ次。
 続けてゲットしたのはグリーンのロンTがコギャルっぽい小百合(十八歳、無職)。
「高校生なの? 」
「ううん、違うよ。何にもやってないよ」
「プラプラしてるんだ」
「そう。プラプラしてる。ヒマだし」
「ヒマなんだ…。じゃお兄さんがジュース奢ってあげるよ」
「ホント…」と、いうわけで徒歩二分のマックへ。しかしオレンジジュースとフィレオフィッシュを奢ってやったというのにこの女、携帯で話すわメールはピコピコやるわと、まったく落ちつきゼロ。チクショー。時間の無駄なので途中で席を立つ。まっこんなこともあるさ。
 だが、感触は悪くない。これならすぐにでも当たりを引きそうな気配がプンプンする。これは今から丁度二年前に出かけた熊本と似た雰囲気だ。街にはキャッチや悪質なスカウトマンはいない。ナンパの障害となるべきものが皆無だ。いける。あとはこの確信めいたものを現実に変えるだけだ。ただ街を歩く女性そのルックスが沖縄特有というか、実に個性的なご面相をしていらっしゃるのが難といえば難。もちろん好みの問題と言ってしまえばそれまでだが、オレはフィリピンパブやインドネシアパブなんてのにはまったく興味がわかない男である。そして、いわゆるハーフ面の娘も多い。さすが南国というべきか、実に濃いのだ。
 そんな不安感がちょっぴり訪れかけたとき、香山リカ風の娘が信号待ちをしているのを発見。背後から強襲をかけた。
「ナンパなんだけど…」
「ええっ、いやそういうのはちょっと」と、引き気味の英美(ニ十一歳、OL)だが、オレがわざわざ東京から来たことを告げると。
「そうなんですか〜わざわざ東京から大変ですね」と、ちょっと興味を示す。だけど沖縄県民にとっちゃ東京だろうと九州だろうとどうでもいいことなのかも。なにしろ彼女たちアメリカ人なんかと日常的に接しているわけだからね。
「そうなんだよね。ハハハ…」話した感じは悪くないのだがいかんせんマジメ過ぎる…。こういう娘は食事まで行ったとしても股を開く可能性が極めて低い。パス。
 声をかければみんなそこそこ反応はいいのだが、決め手にかける。即Hに持ち込むとなると運が左右するのは致し方ないところだ。
 そんなとき、国際通りを北へ向かって歩いているとふと目に入った看板「テレホンコミュニティケーション」と書いてある。なんだようするにテレクラか…。んっ、しかしここで今日の運試しをして見るのも悪くない。入って見っか。
 入会金二千円と三時間三千円の個室使用料をしっかり取られ、薄暗い室内へ。隣りのヤツがイヤホンをせずアダルトビデオを観ているので、喘ぎ声がやたらうるさい。この店は早取りなのでフックに集中していたのだが、三十分が過ぎても一向にコールがないのでダレてくる。「ふ〜」それでも四十分過ぎ頃に一本鳴った。
「もしもし…割りきったお付き合いで」なんだよ援助希望かよ。それでも一応話だけは聞く(ヒマだしね)
「一応イチゴーでお願いしたいんですけど…」しかしスタイルを聞くとポッチャリタイプだというし、年齢も二十五歳となればこちらの答えは当然NO! だいたい自己申告で二十五なんて、ホントは三十過ぎに決まってる。パスだパス。
 テレクラの凋落ぶりは全国同じやな〜。なんて思ってたら七時を回った頃に一本のコール。なんでも一銀通りの外れの方にいるということ。
「遠いな〜…」
「でもタクシーで来れば十分くらいだけど」どうやら話しっぷりからしても援助希望ということでは無さそうなので一応行って見る。まっどうしようもないブサイクだったらとっとと帰ってくればいいだけの話しだ。
「こんばんわ〜」
「あっども…」待ち合わせ場所にいたのは確かにブスはブスなのだが、どうしようもないというほどでもない微妙な雰囲気。迷っていると、彼女に腕を取られさっさとタクシーに乗せられてしまった。そしてホテルで一気に押し倒されてしまった。
「あぁ〜ん、Hひさしぶりたったのよ」とのたまう和美(ニ十六歳、主婦)
「そ、そうすか…それはよかったですね、アハハ」
 てな感じでなんだかよくわからないうちに沖縄一日目の夜はふけてしまったのだった。
 翌日、朝方まで雨は残っていたのだが正午近くにはすっかりとあがり晴れ間の見えるいい天気になってきた。絶好のナンパ日和である。朝メシも食わずに早速国際通りへと繰り出す。
 やっば外人が多いな〜なんて思いつつ歩いていると、ジュディマリのユキちゃん似のまり(二十歳、無職)とすれ違い、迷わず声をかけた。
「あのねナンパとかって、どう思う?」
「ナンパですか? いや、あんまり好きじゃないですね〜彼氏もいるし」ここで東京から来たことを告げると、「ふ〜ん」といった実にそっけない応え。やっぱダメか…。
 仕方ない。続けて遠藤久美子似で性格の良さそうな知恵子(二十一歳、OL)をゲット。いきなりサ店に誘う。
「仕事で沖縄に来たんですか? 」
「そうだよ、雑誌の取材でね(ブブカの)」
「大変ですね〜」
「いや、ホントに大変なんだよ、毎月毎月ね…」
「は? 」
「いや、こっちのこと」確かにこの千恵子ちゃん、ノリは悪くないし、僕の話しに対する食いつきも抜群なんだけど、いかんせん真面目なんだよな〜。マジメ過ぎるんだよキミは!! これじゃHな話題をふったりすることなんてできないじゃんか。もうっ。てなわけで、サ店でグアバジュースだけ飲んでバイバイ。難しいな〜。
 なんて嘆いていたところで時間だけは刻一刻と過ぎていくだけ…。国際通り沿いのOPA付近は若い娘が多く生息しているのだが、制服の女子高生ばっかり。いくらなんでも高校生はな〜。そんなとき、なぜか不機嫌そうな加護ちゃん似の由紀子(十九歳、花屋勤務)と偶然視線が合い、とりあえずマックでお茶することに…。
「学生なの? 」
「違うよ、バイトしてるんだ花屋で」
「へー、そうなんだ」
「花が好きだから…」
「ふ〜ん」話した感じがどうも暗いというか、不機嫌というか…ノリが悪い。
「怒ってるの? 」と聞いて見ると。
「ううん、いつもこういう感じ」
「そっか〜。それじゃあしょうがないな…」って、なにがしょうがないのかちっとも理解できんが、なぜだ。こんなに友好的な沖縄県民なのになぜ当たりを引かないんだろう。もしかして今年は天中殺か? などと弱気の虫が顔を擡げ出したころ。最初で最後の大当たりはやってきた。
 このままじゃまたテレクラか…。などと、肩を落とし、店先に所狭しと並ぶお土産を物色しようとしていた矢先。国分佐智子似のみなみ(二十歳、学生)と出会う。
「なに勉強してるの? 」
「英語とフランス語ですよ、アハハハ」
「えっ、なにがおかしいの? 」
「だって〜、本土の人にナンパされたのって初めてだから」
「あっ、そう…」それにしてもよく笑う娘だ。でも嫌な感じじゃないし、ルックススタイルともにAランクである。
「あのさ、お茶飲んだあと沖縄名物でも食べに行かない? 」と誘うと。
「うん、いいよ。ゴーヤーチャンプル美味しいところあるよ」と乗ってきた。しかし当然ながら食事だけで帰すほどオレはお人良しではない。結局みなみとはその後ホテルで午前一時まで肉体を交わしあったことは言うまでもない。

 こうしてオレの沖縄初上陸は最高の幕切れでフィナーレを迎えたのだが、これだけで終了してしまうのはあまりにも惜しい。それにせっかくの南国沖縄である。もっともっと楽しまなくっちゃ…というわけでこの後オレは編集部の静止を振り切り、勝手にコザと北谷に行くことにした。えっ締め切り? とりあえず一週間ほど延ばしておいてよ、頼んだよサミュLくん。

 次回 沖縄〜2〜 極楽編へつづく。

女の子の質    ☆☆☆
女の子の数    ☆☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆☆☆


一日目
PM2:25 ミカ 十九歳 学生 オセロ似。ヤンバルクイナが天然記念物に指定されていることを指摘される。PM3:15 サユリ 十八歳 無職 すごく軽そうなイメージだったが、メールや携帯のうざったさに辟易。お茶のみ。
PM4:20 英美 二十一歳 OL ノリは悪くなかったのだが、いかんせんマジメ過ぎ。もうちょっと軽くないと…。 
PM5:00 テレクラに入店。
PM7:35 和美 二十五歳 まぁ顔とスタイルは…だけど、性格は良かったです。ハイ。お金も要求されなかったし。
二日目
PM0:40 まり 二十歳 無職 ジュディマリのユキちゃん似。解散したのに、まだこういう娘多いよね。。
PM1:35 千恵子 二十一歳 OL 笑顔の可愛いエンクミ似。そういえばエンクミって消えた?
PM2:45 由紀子 十九歳 花屋勤務 加護ちゃん似であったが、極端にノリ悪し。
PM4:10 みなみ 二十歳 学生 英語とフランス語を学ぶ学生だがHは積極的、国際感覚ありと見た。


ナンパ一口メモ

ナンパするなら国際通りがベスト。OPA、三越付近はヤングの生息率がかなり高い。観光客を狙うならアーケードか。

テレクラは那覇市内だけで3〜4軒あり。ただしご多分に漏れず援助希望のコール多し。ただし車が無いとキツいが値段は本土に比べるとリーズナブル。

風俗はデリヘルが12000円、通常ヘルス7000円からと安価。しかも10代の娘も数多く質はかなり高い。ナンパに失敗したら迷わず行こう。


 那覇という常夏の楽園??
 正直、沖縄に来たのは高校の時の修学旅行以来である。そのときは感じなかったのだが、今回は街の人々の親切さにちょっとだけ心打たれた。お土産屋のオバちゃんも、マックの店員もコンビニのバイトもみんなぶっきらぼうではあるが、どこかやさしい。これはおそらく気候の問題も大きく反映しているのではないだろうか。なにしろ一年を通して温暖な土地柄だ。自然と心が穏やかになっていったとしても不思議はない。
 それと観光客が多いという点もあるのかな。まったく知らない人に接する機会が多いというので、自然と免疫ができてきたとかね。いずれにしろ那覇の人ってホントイイ娘が多いんだよね。
 そんな街がナンパに適していないわけがない。いや絶対にそうだ。話しかけても無視して立ち去るような無粋な娘は皆無だし、テレクラでも多少こちらが失敬なことを言っても笑って許してくれる。そんな土地柄なのだ。前回の宮崎は×だったけど沖縄は大当たりということですな。ですから今回の那覇は☆を四つ付けました。ハイ。本土のみなさんにも自信を持ってお薦めします。


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