ナンパ地獄変(26) Date: 2003-04-22 (Tue) 

ナンパ地獄変 松山







 前回は四国へ初上陸と相成ったわけだが、高知から松山への道のりがもう、遠いのなんの…。台風の影響でバスは危険と判断しJRでの移動を試みたのだが、待ち合わせを含めて約五時間。これじゃ東京から松山に行くほうが早いんじゃねーの。
 で、フラッフラになりながら着いたのが四国第二の地、愛媛県松山である。いや〜これまたなんというか、のどかな駅ですな。とても県庁所在地とは思えない場所だ。そして松山と聞けばなんと言ってもあの夏目漱石先生でお馴染みの「坊ちゃん」である。あの坊ちゃんが「泳ぐべからず」と書かれた伝説の道後温泉には市電で十分くらいらしいので、ヒマを見つけてぜひとも行ってみるつもりだ。
 ホテルに荷物を置き、早速市内を観光する。規模的には高知と同じか、ちょっと大きいくらい。ただ風俗や飲み屋などはかなり充実しているようで、そこが高知とは違うところだ。余談だがテレクラも発見できた(ホッ)。
 台風明けということで、今日はなぜだかかなり日差しが強く、とても暑い。クソッ喉が渇いたぜ…と思い始めたころ、1発目の当たりを引いた。
「オッス。ひさしぶり」
「えっ誰でしたっけ…」
「いやだな〜とぼけちゃってオレだよオレ」
「……本気でわかんないんですけど」そりゃそうだろうな。こちとら今日松山に初めて来たんだもの。
「んじゃまぁ立ち話しもなんだからお茶でものみましょうよ」ということで近くのドトールへ。
 そこで初めてナンパだということを打ち明けると、なぜかホッとした表情のエミ(ニ十二歳、OL)
「やだな〜。友達の顔忘れちゃったかと思いましたよ」
「いやゴメン」といった感じでスム〜スに打ち解けたのだが。
「えっこのあと? ゴメンなさい。お母さんとゴハン食べに行く約束しちゃったんです」と、アッサリNG。ついてない。
 名残惜しいが、まぁ死んだ子の年を数えても仕方ないので次だ次。するとラフォーレ原宿(なんで愛媛県なのに原宿なんじゃ、という突っ込みはナシで)付近でヒマそうにしているパフィーの亜美風を発見した。
「ヒマなんじゃないの? 」
「ちょっとヒマかも…」と、なんとも曖昧な返事をした美奈子(二十歳、大学生)だが、簡単に誘いに乗っては来たものの、サ店で話してみるとちゃんと彼氏もいて意外と堅物であることが判明。こういう娘の対応って難しいよな〜。
「このあとカラオケとか行かない? 」
「カラオケあんまし好きじゃない…」
「じゃゴハンとかはどう? 」
「お腹空いてないし」
「飲みにいこうか、ねっ、パ〜っとさ」
「そういう気分じゃないんだよね…」おいおいおい。どうすりゃいいんだよ。
 結局お茶だけ飲んでバイバイ。なんだかどっと疲れた。旅の疲労も抜けてないっつうのに、あぁ温泉入りたいな〜。
 しかしまだホテルに戻ってまったりするには時間は早い。勢力的にナンパ活動に励むとすっか…。
 千舟町あたりはヤングの数も多く夕方近くなっても人の数は多いのだ。シネマサンシャイン付近でメガネの似合ってる清美(二十歳、専門学校生)をお茶に誘うが、このあとバイトが入っているらしくアウツ!! いかん。どうやら今日もテレクラのパターンか。
 テレクラっすか。やはり毎度毎度と読者諸君もお思いであろうが、アンタ、一日何時間もナンパしてて見、マジで疲労困憊だぜ。テレクラぐらい行かなきゃ死んでしまうよ。マジでさ。
 というわけで、かなり老朽化の進んだビルの2階にあるNという店に二時間コースで入店。春頃に出たフライデーをペラペラとめくりながらコールを待つ。10分ほどで一本目が鳴る。
「もしもし…今河内のローソンにいるんやけど」いったい何処だよ…それ?
「あのさ、オレ松山の人間じゃないんだよね」
「タクシーでくればいいじゃん」
「どれくらいかかんの、時間? 」
「30分くらいじゃないかな」無理だよそんなもん。
 切る。
 そしてそのまま一時間。店にあったフライデーとフラッシュをすべて見終わった頃。そのコールはやってきた。
「援助なんだけど…」と、言う実にお決まりのパターンである。ルックスがちょっとポッチャリという申告に若干の違和感をおぼえるが、金額はイチゴーと比較的リーズナブルな値段なので、とりあえず顔だけは確認しておきたい。車で迎えに来るということなので、東急インホテルの前で待つ。
 20分後、赤いランサーEXは滑り込むようにオレの前で止まった。助手席に乗り込み横を見ると…(絶句)おそらく体重70キロはあるであろう雌豚が、いやらしい目つきでこちらを見ている。(どこがポッチャリだよ。お前みたいな女はポッチャリとは言わないぞ)
「…………」ど、どうしよう。(ベアー最大のピンチである)
「じゃあさ、車どっかに止めなきゃ」のこのこやって来たのが、オレみたいな比較的若い男だったと見るや、妙にニヤニヤする雌豚であった。
「あのさ…」
「なによ」
「いや、なんか急に調子悪くなってきちゃって…」実に苦しい言い訳である。しかし雌豚もそれで察したのか。
「じゃやめてもいいよ」と言ってきた。とりあえずホッとする。
「ここで降りなよ」と車を急停車させ、とっとと走り去った雌豚。しかし本当の恐怖はここから始まったのだった。なんとオレの携帯電話にイタ電の嵐。オマケに伝言ダイヤルにまで番号を吹き込んだらしく、見知らぬアホ男どもがもう掛けてくるわ、掛けてくるわ。クソッ死ね!! 雌ブタ!! だいたいヤロウも、ヤロウだ。伝言ダイヤルに入ってる直電などイタズラに決まってるだろうが。マジでバカばっかりだぜ。
 あぁ。もう…と、肩をガックリ落としながら大街道のアーケードを歩いていると、自転車に乗ろうとしている金髪娘を発見。とりあえず声を掛けてみた。
「もう帰っちゃうの? 」
「えっ…うん。そうだけど」
「お茶でも飲もうよ」
「えっ、まぁいいけど」
と、簡単に誘いに乗ってきた舞子(十九歳、フリーター)であるが、うまく行くときというのはこんなもので。ホテルのラウンジで三十分ほど談笑した後、「部屋へ来る? 」との問いに、まったく嫌がる素振りを見せずについてきた。しかもそのセックスの内容と来たらもうハレンチ極まりない。とてもここで書き表せないほどの乱れっぷりであった。
 結局午前三時過ぎまで、腰がぬけるほどヤリまくって舞子は帰っていった(自転車で)。
 翌朝、十二時頃目覚めると外は快晴。いや今日もまた絶好のナンパ日和だ。コンビニで購入したサンドイッチも気分で美味く感じるもんだね。

 さてと。本日はどこから攻めるか…と言っても大街道と銀天街、千舟町くらいしかない。この繁華街一帯をぐるぐると回るしかないのだ。しかし散策開始から十分ほどで1発目の当たりが出る。二十歳のフリーター良美だ。
「あはははナンパですか? どうしよっかな〜」と、口を開けて笑う良美。だがアッサリとOK。
 なにが「どうしようか」だよ。なんだかこういう積極的な娘も考えものだ。ナンパは苦労して勝ち取るから嬉しさも倍増するんであって、簡単過ぎると拍子抜けだ。これでルックスがよければ文句もないのだが…。適当にお茶だけ飲んでバイバイする。おそらくホテルに誘ってもついては来ただろうが、まだ日も高いのでやめておこう。
 アーケード街が尽きるまつちかタウンまで行ってから引き返し、またラフォーレまで戻ってくる。やはりヤングが多いのは大街道だ。松山の若い人間はほとんどこの場所に集まって来るといっても言い過ぎではない。いや、地方都市などどこもそんなもんなんだろう。オレが知っている熊本、山形、青森、高知、盛岡あたりの繁華街はみんなこの程度の規模だ。
 ラフォーレ前でやけに日に妬けた娘(静香二十歳、大学生)をゲットする。
「買い物に来たの? 」
「そうなんですよ」
「オレ東京から来たんだけど、お茶でもしない? 」
 というわけで、近くのサ店へGO!。
「学校は休みなの? 」
「うん。試験休みだよ」
「いいよな〜学生は…ところでオレの泊まってるホテルの部屋へ来ない? 」
「えぇ〜Hですね。でも今日は無理。だって生理だし…」おいおい生理じゃなかったらOKなのかよ。
「別にオレは生理でも気にしないけど」
「アタシは気にしますよ。それに彼氏にも悪いから」チッ。それじゃ仕方ないな。
 流れは悪くないんだけど…どうも今一つ乗りきれないな。糞切れが悪いっつうか…なんというか。麻雀で言えば牌パイは悪くないんだが、ツモが悪いんだな。
 しかしここにきて高知から痛かった足が、本格的に痛くなってきたぞ。まずいな。それにしてもオレは毎回ナンパツアーに出掛けるたびに、一日いったい何キロ歩いているのだろうか。おそらく10キロ以上は歩いてるような気はする。それ考えるとマジでハードだ。読者の皆さんは理解してくれないだろう。ホント、辛いんだから。
 と、ぼやいて見ても始まらない。ベンチで休憩を取っているとき隣に座っていた娘に話しかけてみた。
「いや、足が痛くなっちゃって…」
「マメですか? 」
「いや、どちらかというと捻挫のような痛みで…」
「靴のサイズが合ってないんじゃないですかね」などと、真剣になってくれた正美(十九歳、専門学校生)。どうやら医療関係の学校に通っているらしい。
「へ〜東京から来たんですか…お仕事かなんかで」
「そうなんですよ。大変でしょ」
「そうですね」
「どうですか、お茶かカラオケでも」
「いえ、そういうのは両親から固く止められてるんですよ」なるほど。できたご両親ですな。オレなんかに引っかかったら最後、確実にカラダを奪われますからね。ヘタすると心まで奪われかねないし。正解ですよそれは。
 少し休んだだけで、だいぶカラダも軽くなった。そろそろ気合を入れ直すか。
 そろそろ西日が傾きかける頃合いでもある。今日あたりは早々にナンパを片付けて道後温泉にゆっくり浸かりたいという儚い希望もあるし、この辺でなんとかしないと。そんなとき学校帰りとおぼしき、極端に足の運びが遅い娘を見つけた。声を掛けないわけがない。
「よっ、カラオケとか行こうよ」
「えっいいですよ」と、一発OKの真実(十九歳、大学生)
 ガクッ。軽いな〜。なんて歯応えが無い娘なんだ。しかしそうは言ってもルックスは酒井若菜に似ていて悪くない。しかも服の上からもわかる巨乳(おそらくDかEカップ)と問題無し。これは楽しいカラオケタイムになりそうだ。
 彼女はマジでカラオケが好きらしく、あゆや、ヤイコの最新ヒット曲からアニメソングまで歌う歌う…。その間オレは彼女の巨乳を揉むわ、キスはするわと好き放題。しかも彼女のアソコに指を挿入すると潮まで噴出す始末(パンツもグッチョリ)。最後はホテルで「アタシのカラダもて遊んで〜」と絶叫する淫乱振りで御座いました。





 いや〜。なんだよ最初からヤラれるのが目的だったんじゃねーか。まっそれはこちらとしても願ったり、叶ったりなんですけどね。
 さすがに高知に続いて松山も尻の軽い娘ばかりで楽しい思いをさせていただきました。ごちそうさま。というわけで二回連続の四国編は大成功に終りました。いや〜マジでまた来ますよ。ホント。



女の子の質    ☆☆
女の子の数    ☆☆
ナンパのしやすさ ☆☆☆☆


一日目
PM2:45 エミ 二十ニ歳 OL 話しはあったが、お母さんと待ち合わせでNG。
PM3:55 美奈子 女子大生 パフィーの亜美似、結構好きなタイプだったのだが…。
PM4:20 清美 二十歳 専門学校生 メガネが結構似合ってたが、ちょっと固い性格が災いし…。
PM4:50 テレクラに入店。
PM6:15 でっぷりと太ったブタにイタ電攻撃を食らうも、やり返す手だてナシ。クソ〜。
PM7:35 舞子 十九歳 フリーター 朝まで抜きの三発。腰が痛くなるまで楽しむ。

二日目
PM1:45 良美 二十歳 フリーター あまりに積極的でこちらが引く。というめずらしい展開。
PM2:20 静香 二十歳 大学生 一応彼氏がいるということで深追いはせず。
PM3:40 正美 十九歳 専門学校生 結構固いタイプ。足の痛みを心配される。
PM5:15 真実 十九歳 大学生 カラオケボックスで痴態の限りを尽くした後、ホテルでニ発。かなりの淫乱ぶりを発揮してもらいました。


ナンパ一口メモ
デリヘル、ヘルス、ファツションマッサージ、キャバクラと風俗関係はかなりの充実度。コンビニでも情報誌が何種類も買えるので、下半身に不自由することはないだろう。鳴りは悪いがテレクラもある。

アーケードがかなり充実しているので天候の悪いときでもナンパは可能。土、日はラフォーレ付近にかなりの混雑が予想される。とは言ってもお薦めはやっぱり大街道なんだけど。

ちょっと変則的だが道後温泉を訪れる観光客を狙うという作戦もある。ただ実際はあまり若い人に人気無いらしいけどね…。


松山という『坊ちゃん』に出てくる街

 高知、松山で四国の全貌が明らかになったわけではないが、ハッキリ言って好きですワタシ。どういうのかな、やはり南国気質というか、女性がおおらかなんだよね。逆を言えば貞操観念が低いというかね。よく田舎はスゴイ。なんて噂を耳にしたりするけど、それかもね。
 広末涼子が男癖が悪いみたいに言われてるけど、高知出身の彼女にとってはあれが当り前なんだろう。「セックスして何が悪いのよ」ってなもんでね。ちっとも悪くないすよ。マスコミが叩き過ぎだっつうの。なんで尻の軽い女を叩くかね。そんな娘が周りにいたら楽しくて仕方ないと思うけどね。みんな僻んでるだけじゃねーのか。
 ところで道後温泉なんだけど、最終日に行って来ましたよ、ハイ。それがもうジジイばっかり…。しかもその90歳くらいの汚いジイさんがお湯の噴出し口にポコチンずっと当ててやんの。オエッ。なんかお湯全部が汚染されるようで気持ち悪いったらありゃしない。ジイさんいったいどこを直したいのか皆目わからんが、そんなんで勃起力は快復せんだろ。そんなボケ老人放し飼いにしないで欲しいが、逆に言えばそんなとこに迷い込んだオレの方がバカだったと言うことか…。しかし、知らなかったよ道後温泉がサバトだったとは。


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