ナンパ地獄変(27) Date: 2003-04-22 (Tue) 
ナンパ地獄変 鳥取県・米子



今回の鳥取県も難所中の難所と言うに相応しい県かもしれない。なにしろ周りに鳥取県出身者がまったくおらず、情報が極端に少ないのだ。鳥取といえば砂丘だが、まさか砂丘でナンパができるわけがないだろう。それでもガイドブックやインターネットなどを頼りに調べると、米子がどうやらそこそこ栄えている。それだけが判明した。米子か…よくわからんが行くしかない。早速飛行機に飛び乗り鳥取県米子へと旅だったのであった。
 しかし、米子空港へ着くと生憎の雨である。しかも寒い。とりあえずタクシーでホテルへと向うが、運ちゃんの情報がなんとも頼りない。米子にはテレクラはおろか風俗自体ほとんどない(ヘルスがらしきものが1軒とサロンが1軒韓国マッサージ1軒)らしい。角盤町というところが飲み屋街だというが、それも脆弱であることがその口調から明らかに読み取れる。まぁ最初から難所と理解しているわけだから驚きはしないが、苦しい戦いになりそうだ。
 雨は依然降り続けているが、ホテルに荷物を置き早速出撃する。フロントの話によれば米子の若人憩いの場は駅近くのサティ(倒産したマイカル系スーパー)だという。まっスーパー内であれば雨風関係無いからね。
 意気込んで出掛けたものの平日午後ということもありサティ内は閑散としていた。しかも天候が悪いとあって客足は極端に鈍い。仕方なく軽食コーナーで不味いタコ焼きを食し、女の子の出現を待ったが、ターゲットとなるような娘は現れそうもない。はぁ〜…。
 一時間ほど店内をブラブラしていたが収穫ゼロなので、一旦ホテルに戻ろうとしていたところ入り口付近で石川利華似(可愛い)の娘とすれ違い、反射的に声をかけた。
「あのさ、ヒマ?…」
「えっ、いえ友達と待ち合わせですけど…」突然の出来事に反応は悪い。
「いや、東京からわざわざ出てきた(ナンパしに)んだけど、お茶でも飲まない? 」
「はぁ…」気乗りはしていないようだが、お茶だけなら…と付き合ってくれた。またしてもサティ内の軽食コーナー。
「突然だったから吃驚しましたよ」と笑顔の美代子(19歳フリーター)
「あはは、ごめんごめん脅かすつもりじゃなかったんだけど」と、感触こそ悪くなかったものの結局お茶止まり。20分もしないうちに「バイトがあるから」と美代子は帰って行った。
 サティ内だけでは限界がある。しかし外は雨。考えた末に出た答えは米子の駅だ。駅構内はコンビニや売店なんかもそこそこ充実していてナンパ不可能な環境でもない。一ヶ所で悶々としてても仕方ないしな。
 夕方近くとあって駅構内はそこそこの賑わいを見せている。学校帰りとおぼしき女子高生たちも屯していて、ターゲットはいる!! 早速グレーのスウェットを着たニキビっ面に声をかける。
「キミは高校生じゃないよね…」
「違いますよ〜フリーターですけどね」小柳ユキを幼くしたような正美(20歳)
「あのさ、カラオケでも行かない? 」
「カラオケか〜、行きたいけどお金無いし…」
「なに言ってんだよ、お兄さんが奢るってば」おっ脈アリじゃないすか。
「う〜ん、でもこのあと彼氏と待ち合わせしてるんだよね…」てめぇ、だったら最初から期待もたせるようなこと言うんじゃねーよ。と嘆いてみても仕方ない。あとは待合室、コンビニ前などで行き当たりバッタリに声をかけまくるが、すべて返事はNO! キツい。覚悟はしていたもののやはり鳥取は鬼門だ。
 肩を落としつつ再びサティへと戻る。雨は若干あがる気配を見せ始めていた。例によって2階の軽食コーナーを覗くと先ほどよりは賑わっている。これならボチボチいけるかな…と思いつつベンチの方を見やると、なにやらヒマそうにぼ〜っとしている娘を発見した。



「何やってんの? 」
「え、うん…ちょっとね」なにやら浮かない表情の礼美(18歳、無職)である。
「なんならお兄さんが相談に乗るよ(金銭以外ならね)」と、図々しく隣りに座り込む。
「実は…」どうやら遠距離恋愛中の彼氏に会いに行こうとしたが、飛行機に乗り遅れたらしい。アホやね。
「ふ〜ん、それで落ち込んでたのか、じゃとりあえずお茶でも飲んでゆっくりしたら」
「う、うん…」棚からボタ餅的に手に入れたチャンス。このまま一気にホテルへ…と目論んだが意外にも礼美は身持ちが固い。じゃあってんで、サティ内でやってる映画に誘ってみた。
「う〜ん、奢ってくれるんならいいですよ」というわけでモンスターズ・インクを二人して観ることに。まさか米子で映画観をようとは思わなかったな。
 暗くなればもうこっちのもので、始まっていきなりキス、乳揉み、そして彼女のジーンズのジッパーを下ろして手マン。礼美は最初こそ拒んでいたものの、気持ち良くなってきたのか、徐々に抵抗力をなくしていった。
 結局上映中の一時間半、スクリーンにはほとんど目を向けずセクハラ三昧。上映終了後オレの指はフニャフニャになっていた。そしていよいよホテルへ…と思ったのだが、「これ以上は彼氏に悪いからダメ〜」と、そのまま帰られてしまった。ガックシ。
 しかし情けないことに股間はいきり勃ったまま…。これではどうにも収まりがつかん。というわけで角盤町のわずかにあるという風俗へと微かな希望を頼りに出かけることにした。角盤町自体かなりのさびれぶりで、確かに飲み屋もあるにはあるがその活気の無さたるや夥しい限りだ。小雨まじりの中をぶらぶらすること30分。ついにピンサロらしきものを発見した。
 無機質な看板にはただLOVE3000円とだけ書かれており、それだけでも一層不安な気分が押し寄せてくる。しかし入り口付近に立っていた気の良さそうなオヤジが「どうですか、今なら二十歳の娘をつけますよ」と、言い寄ってきた。
「トータルいくらなんですか? 」
「うちはね、トータル1万円ポッキリ。ホントそれだけなの、私この店のオーナーだから…」オヤジの口調にウソは感じられない。サービス内容を聞くとサロン形式で、ヌキはフェラ。だと言う。
「本当に1万円だけなんでしょうね」くどいくらい念を押して店に入ると、中にはオレ意外に客は一人もおらずさらに不安感がつのってくる(だったらよせばいいのに。と思うが欲望には勝てないんだね〜これが)。10分ほどして推定体重百キロとおぼしき中年の女がやってきて隣りにドッカと座った。
「お兄さんどこからきたの〜」…どこが二十歳やねん。もうこの時点であのオヤジに対する信頼感は99%喪失していたので、きっぱりと冷酷に「チェンジで…」と言い放ってやった。
「まぁそんなこと言わないで…」とデブが猫なで声を発していたがさらに冷酷に「チェンジ」と女の顔を見ずにつぶやく。
「ふんっ」と、鼻を鳴らしてデブが荒々しく立ち去ると、5分もしないうちに次の女がやってきた。しかし今度は小池栄子に似ててなかなか可愛い。この女なら文句は無いのだが…ここで女がまたもや怪しいことを言い出した。
「もしサービス受けるんならあと1万円なんだけど」
「えっ、オレは外のオジサンにサービス料込みで1万円って聞いたんだけど」すでに入店料3千円は支払い済みだ。
「ううん、初めての人はあと1万円だよ」
「オレ初めてじゃないよ(ウソだけど)」
「ううん、あたしと初めての人ってことなんだけど」なんだか言ってることが支離滅裂だが、ようするにあと1万円よこせと言うわけだな。
 完全にこれ以上のサービスを受ける気は失せていたが、この店のシステムを探るため色々聞き出すと、フェラはサービス料に1万円プラス、お触りはさらに1万円…しかも服はビタ一枚脱がないというようするにタケノコ剥ぎだ。風俗店が少ないのをいいことに好き放題やってやがるな。これじゃ廃るのも当り前だ。まっ授業料3千円でこれだけ解かれば安いものだ。帰り際、外にいたオヤジに嫌みたっぷりに毒づいてやった。雨はみぞれにかわっており、やがて雪になった。まるでオレの心を表現するかのような天候だ…。
 翌日は一転して快晴。昨日の悪夢を取り払い、早速駅前からナンパ開始と行くか。
 なんとも幸先いいことに一発目に声をかけた知念理奈似の博美(20歳、短大生)が駅構内のサ店に付き合ってくれた。が、時間的にもあまりいやらしい気分にならず、お茶だけ飲んでスルー。
 続いて今度はサティへと繰り出す。2階の軽食コーナーで一人オレンジジュースを飲んでいた上原多香子似の娘に近づき、声をかける。
「一人なの? なんかヒマそうだけど」
「えっ、うん」高校卒業したばかりの佐織(18歳、春から専門学校生)はかなりの美少女。しかし残念なことにこの後自動車教習所に行かなければならないということでOUT。うまくいかんもんだね。
 その後さらにニ、三人立て続けに声をかけるも当りはナシ。いい加減サティ内でのナンパもかなり厳しくなりつつある状況だ。だけど目ぼしいナンパスポットなんてサティしかないしな。駅から離れれば高島屋とジャスコもあるにはあるのだが、いかんせんホテルからかなり遠いし、そうなるとHに至るまでが大変そうだ。
 そんなときベンチでヒマそうにしているのを見つけた田中美佐子似の娘。迷わず接近。
「なにやってんの? 」
「もう帰ろうかと思ってたんですけど」と浩子(23歳、OL)
「よかったらお茶でも飲まない? 」
「お茶だけだったらいいけど…」なにげに警戒心の強い娘でもある。女も23になれば状況自ずと状況が読めてくるのだろう。結局お茶だけ飲んでバイバイ。やはり彼女を落とすのは困難であった。
 そうこうしているうちに時刻は夕方5時。米子に来てまだ一度も結果らしい結果を出していない。このままでは連載自体が大変ショボイ結果に終ってしまう。焦る。焦る。焦る。
 再び駅へと戻りターゲットを物色する。すると駅前の公衆電話から出てきたいかにも時間を持て余していそうな娘を発見。
「よっ遊ばない? 」
「え…(その間3秒)いいけど」なんて簡単なんだよオイ。例え難所と言えども簡単に行くときはこんなもの。わずか5秒くらいでゲットに成功した真代(19歳。フリーター)とはその後、カラオケ→ホテルと定番のコースを辿り簡単にセックスへと到達した。真代の肉体は若さに似つかわしく絞まりがあり弾力性があったということを追記しておこう。
 今回の米子編。やはり難所であったことは正直に認めねばなるまい。なにしろナンパできるスポットが数ヶ所しかなく、しかも娘の数も極端に少ないとあっては困難を極めるのも当然であろう。
 来月は第二の鬼門 島根県だ!!
 

 米子という砂丘のない鳥取県

 福市遺跡公園、湊山公園、旧加茂川、米子市美術館と米子はちゃんとガイドブックにも載っている歴とした観光スポットなのである。だが、この街の寂びれぶりはいったいどうしたというのであろう。元町サンロードというアーケードは真昼間だというのに店舗の三分の一がシャッター下りたまま、しかもやけに暗い。当然ながら人の数もまばらで、それこそゴーストタウンを彷彿とさせるような光景だ。
 こんな街でナンパしようというのも酔狂な話しで、オレ以外ナンパしている人間は一人として見かけなかった(当り前か)。声をかけた女の子の約9割に彼氏がいるのは、一度別れると次を見つけるのが容易じゃないからだろう。もちろん結婚適齢期も他の都市より早いと見る。
 それにしても地方都市の没落ぶりは今までも書いたことあるが、こんな不景気な時代だからこそ地方分権を真剣に考えた方がいいんじゃないかね。大都市集中なんて大手が儲かるだけで、誰も幸せになんかならんぞ小泉よ。国会で胡座をかいてる連中にこの惨状を見せてやりたいね。
 

一日目
PM3:05 美代子 十九歳 フリーター 石川利華似の可愛い娘。お茶だけ飲んでハイさよなら。
PM4:15 正美 二十歳 フリーター ニキビ面のくせして彼氏と待ち合わせだと。お前に彼氏がいるのかよ。
PM5:10 礼美 十八歳 無職 映画モンスターズインクも観ずに手マンのラッシュ。おかげで指がくさくなる。
PM7:05 角盤町へ。
PM7:45 風俗店で小池栄子似の女にタケノコ剥ぎをくらいそうになる。
二日目
PM0:35 博美 二十歳 短大生 知念理奈似という微妙なルックスもお茶だけ飲んで終了。
PM1:20 佐織 十八歳 専門学校生 かなりの美人だったが、この後教習所に行くとかでOUT。つらいね。
PM3:20 浩子 二十三歳 OL 田中美佐子似。これまた軽食コーナーでお茶だけ。
PM5:15 真代 十九歳 フリーター うまくいくときはこんなもの。公衆電話から出てきたところをすかさずゲット。


米子ナンパ一口メモ

 ナンパスポットは駅周辺、サティ、ジャスコ、高島屋とまぁその辺だろうが、どこもかなりショボイ。それ以外だと本当に路上しかありえないので苦労するよホント。

 風俗は角盤町に三軒くらいある。しかし例によってどこもボッタクリに近い可能性があるのでお薦めできない。

 正直鳥取市の方がよかったのかも? という疑問はあるが、もう遅い。僕が2度と訪れる可能性は…ないだろな。

女の子の質    ☆☆
女の子の数    ☆
ナンパのしやすさ ☆


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