ナンパ地獄変(28) Date: 2003-04-22 (Tue) 

ナンパ地獄変 最終回 島根県・松江



 今月は島根県松江であります。島根県は@ブブカ編集長K氏の出身県でもあるので、さっそく状況を聞いてみると一言「ショボイっすよ…」だそうで、これまた大変な苦戦が予想される。
 しかも着いて早々雨とはホントとことんツキに見放されてるな。とりあえずホテルに荷物だけ置いて街へと繰り出す。しかし街って言ってもな〜。フロントの話では寺町という場所がそこそこ栄えてる…ってことだったんだけど、見たところ飲み屋街って感じで真昼間からヤングの気配は皆無。では松江のヤングはどこに生息しているのだ? 仕方なく駅周辺にて聞き込みを行うことにする。
 天候のせいか駅周辺、構内とも人は閑散としておりターゲットになりそうな娘はいない。ま・ず・い…。どうしようかな〜と駅の売店で缶コーヒーを一本購入しかけたとき、目の前を通り過ぎる赤いブルゾンを着た娘と目が合い、思わず声をかけた。
「ねぇ…ちょっと」正直オレは焦っていた、チヒロ(二十歳、フリーター)が立ち止まってくれなければ犯罪者になりかねないほど追い詰められていたのだ(大袈裟なっ)
「はぁ? 若いコが集まる場所ですか…」
「そうそう」駅に隣接するサ店で涙ながらに島根の現状を訴える。
「う〜ん、いきなり言われても困っちゃうんだけど、やっぱりサティかな…」
「サティってあのマイカル系の? 」
「そうですよ」
「倒産したんじゃなかったっけ? 」
「いえ、なんか米子と松江だけは残るらしいですよ」またサティかよ…サティにはいい思い出がないんだけどな〜。なんて言ってる場合じゃない。
「そっか、ところでこの後カラオケでも行かない? 」
「ムリムリ、このあとバイトだもん」というわけで、アイスコーヒーだけ飲んでチヒロはとっとと帰って行った。
 とりあえず貴重な情報を残してくれたチヒロに感謝しつつ、若干弱くなりつつある雨の中をサティへと向う。と、さすが田舎のスーパーは規模がでかい。そして…いるいるターゲットとなるべきピチピチの娘たちが。
 物色するべく店内を一周して見たが、いるのは制服を着た女子高生か女子中学生ばかり…う〜む、いくらなんでも制服はな〜捕まっちゃうし。と、ナンパ開始前からいらぬ心配でテンション下がりっぱなし…だが、捨てる神あれば拾う神あり。店内に設置されているCDコーナーから出てきた京子(ニ十一歳、フリーター)がうまく網にかかり、店内のカフェでお茶。
「松江ってさ、サティ以外でヤングの集まる場所あるの? 」実際こんな質問ばっかだな。
「サティ以外ね〜、うんと…シャミネかな」
「しゃみね…って」
「駅のとこがシャミネだよ」
 なんだ駅かよ。ちょっと期待したオレがバカだった。京子からは他にもいくつかの有力情報(駅前の居酒屋では売春を斡旋しているとか)を得るが、結局それ以上二人の仲が発展することもなく別れた。さぶ。
 正味二時間近くサティ内にいたのだが、これといった結果は残せず再び駅へ。夕方近くになり構内は人の数が多くなっている気はする。とその時、玄関前に座り携帯をピコピコさせていたMAXミーナ似を発見し声をかける。
「おっす、ヒマ? 」
「え〜なに〜」と訝しがる紗枝(十九歳、短大生)
「いや、なにって単なるナンパなんだけど…」
「ナンパか〜」ナンパと聞いてもとくに怯む様子はなく、相変わらず指は携帯でをピッコピコ。
「あのさ、どう? カラオケとか」
「うーん、カラオケ〜? 」ピコッ。
「そう、まっお茶でもいいんだけどさ」
「お茶〜? 」ピコピコッ。
 こいつ、人の話聞いてんのかよ…。なんて思ってたら突然背後から。
「なにやってんの〜」と、友達がやってきた。
「あっうん…なんかナンパだって」
「えっナンパなんだ〜」と人をまるで汚いものでも見るかのようなヒトミ(十九歳、短大生)ちっ、なんだよ待ち合わせかよ。それならそうと早く言えっつうの。二人組みを長く引っ張ったところで美味しい展開にはなり得ないので携帯番号だけ聞いてとっととスルー。疲れるな…。
 しかしである、ここから事態が急展開を見せ始めるから人生というのは本当にわからないものだ。改札口前で時刻表を見ていたユカ(二十歳、フリーター)に「お茶でも飲まない」と声をかけたら簡単にOK。シャミネ地下のサ店に入る。
「じゃユカちゃんは彼氏に会いに来たってわけ? 」
「うん、そう」
「じゃ、今日はもうHはしたんだ」いきなりのセクハラトーク爆発である。
「そんな〜今日はしてないですよ」
「ホントかな〜」と、彼女の眼を真剣に見つめると、目線をそらす気配すらない。イケル!! のか? 。
 会話の途中からは彼女の膝にオレの手を置いたまま、それをユカは振り払おうとはしない。だが…。
「あっ、もう汽車の時間なんで行かないと」えっマジで?
 そんな〜ここまでめちゃイイ雰囲気だったのになんでまた。そんな僕の気持ちとはウラハラにさっさと荷物を持って立ち上がるユカ。躊躇すらしない。どうするんだ。しかしこのままユカを帰してしまうのはあまりにも惜しい。というか読者様とて許してはくれまい。
「だって、今日家族みんなでゴハン食べに行くんですよ」
「う〜ん、わかった。じゃ」何の策があるというわけでもないが、出雲へと帰るユカを途中まで送る…という理由で山陰本線へと乗り込んだ。
 車内は、都内の通勤ラッシュとまでいかないが、かなり混んでいる。宍道湖を外に眺めながらオレとユカは列車の一番端に向かい合って立っていた。最初、彼女の腰に手を回しドアに寄りかかっていたのだが、この位置からは他の乗客には見えない…ハズ。いや、もう見えてもいい。
 オレは思いきってユカのミニスカートに手を伸ばし、パンティーの前の膨らみに指を添えた。ユカの瞳孔が開き、視線がこちらに突き刺さるようだ。しかし目で牽制はしていても、彼女のカラダは微動だにしない。右手にトートバッグを持ち、左手はオレの背中に回っている。ユカの黒いパンティは触ったその上からも湿り具合がハッキリわかる。ゆっくりと指を動かして行くと、ユカのカラダが時折ピクンとする。若干指先に力を入れ割れ目にそってクリの位置を確認し、撫で回すとユカはゆっくりと瞳を閉じてオレの胸に顔を押し当ててきた。そのままパンティの横に指を滑らすと、何の抵抗もなく、ヌルッとした感触とともに秘部へと吸い込まれて行く。
 途中座席が空いたので、並んで席を確保すると、またオレの手は彼女の股間へと伸びて行った。出雲駅まで約50分の旅、車中の時間がこれほどまで短く感じたことが未だかつてあっただろうか。出雲駅ホームでの別れ際、最後に熱いキスを交わしユカは改札へと消えて行く…。いつのまにか雨もあがっていた。
 この強烈な体験が頭から離れず、その日は結局オナニーして寝た。
 翌日、快晴とはいかないが曇り空。しかし寝覚めは決して悪くはない。今日も一日頑張ろうっと。
 とりあえず大して回るスポットもないのでまずは松江駅へ…。すると駅構内でヒマそうにタバコを吹かしていた松たか子似の娘を発見しすかさず声をかける。
「なんかヒマそうにしてるね…」
「? 誰でしたっけ」
「いや、別にただのナンパだけどさ」
「はぁ…」なんでも幸恵(大学生、二十歳)は午後からの授業へと出るためのインターバルらしい。
「こんなとこでタバコ吸ってないで、お茶しようよ」ってなわけで、駅前のミスドへ。しかしいかんせんS大学の学生はマジメ過ぎである。こちらからいくらシモネタを振ってもまったく食いつく素振りは見せず、ただ淡々と時間だけを消費していく。パス…。
 意気消沈しているヒマもなくふたたびサティへ。天候の関係か、昨日よりは人の数こそ多いような気はするもののターゲットとなるような娘はあまり見当たらない。エスカレーター横のベンチではヤンキー風の女子高生四、五人ががタムロしている。
 チッ。これじゃいくらなんでも声をかける気すら起きないぜ。と嘆いて見ても事態が好転するわけもない。肩を落としつつサティを後にしようとしたとき、自転車置き場付近でナッチに似た翔子(十九歳、フリーター)に声をかけた。これが当り。
「へ〜東京から来たんですか…大変ですね」地方都市において東京から来たという威力は絶大だ。
「そう、マジで大変なのよ」
「お仕事かなんかですか? 」
「う、うん。仕事なんだよね。でももう終ったんだよ」
「終ったの? 」
「だからヒマになっちゃってさ。ハハハ」こうしてオレと翔子は、サティ内のファミレスで遅めのランチを共にすることとなった。翔子はノリも良く、適度に尻が軽そうでまさに言うことナシ…帰り道ではすでに手まで握っていた。なのに…。
「この後、まだ時間あるよね? 」
「ごめんなさい。彼氏と待ち合わせしてるんだ…」
 ウッソ〜!! 冗談でしょ。半ばいける、と踏んでいた時の裏切られたショックは正直でかい。結局ゲーセン内でキス&乳モミだけで終了。
 ガックリとしつつ足取りは最悪…やばい。難所とはいえこの北海のベアーが攻略できないってんじゃ、世間さまに顔向けできん。しかも今回は最終回、泥は塗りたくない。
 すでに陽も暮れかけていたが、駅周辺で精力的に動き回る。無職(十九歳)のマリ(変な服着てたな…)とは携帯番号を交換したが、かかってくることはないだろう。そんな半ば諦めムードが漂い始めたころ。駅のコンコースで友達と別れたばかりの娘を発見し、迷わず襲撃する。
「待って〜」ハァハァと息を切らせやっと追いつく。なにがあったのかと、吃驚した表情のかほり(十八歳、専門学校生)。
「どうしたんですか? 」
「いや…ごめん、驚かせちゃって」
「えっいいですけど」
「ヒマでしょ、友達と別れたばかりだし」
「まっまぁ…ヒマかな」
「でしょ、よかったらメシでも食わない? もちろんオレの奢りで」
「えっ、まぁいいですよ」というわけで、二人は広島風お好み焼きの店に直行。そしてその後はホテルへと無事お持ち帰りと相成ったわけだ。
 こうして最大の難所と思われた島根県もクリアし、さてこれから…という時ではありますが、ナンパ地獄変今回が最終回です。コラム打ち切りのスピードでは月刊誌の中でも群を抜くスピードを誇るブブカ誌上において、二年半もの長期に渡り連載を続けてこられたのもみなさんの熱いご声援あってのおかげであります。また、毎回オーバーする経費を捻り出し、重ね重ねワガママを聞いて頂いた担当サミュL(身長2メートル)と本誌編集長テラちゃんにもこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
 ブブカ万歳!!。


一日目
PM2:05 チヒロ 二十歳フリーター バイト前のヒマ潰しでお茶に付き合ってくれる。もちろんそれだけ。
PM3:35 京子 二十一歳 どこそこが売春斡旋している…とか、なぜか変なことに事情通。真偽はわからん。
PM4:10 紗枝 十九歳 短大生 あとから友達が出現してすべてがオジャン。メールばっかやってんなよ。
PM4:45 ユカ 十九歳 フリーター 山陰本線内で五十分間手マンしっぱなし。興奮したな〜。
二日目
PM0:10 幸恵 二十歳 大学生 なにしろS大という偏差値の高さゆえ、身持ちは固いようで。
PM1:30 翔子 十九歳 フリーター ナッチ似。かなりイイ線までいっていたのだが、彼氏との待ち合わせでアウツ。キス止まり。
PM5:15 かほり 十八歳 専門学校生 広島風お好み焼きを食したあと、自然とホテルへ…ピチピチの白い肉体を貪る。

日本の面影…島根県。最終回に相応しい松江。
「宍道湖」「武家屋敷」「松江郷土館」「松江城」「風土記の丘」「神魂神社」「明々庵」城下町の面影を残す歴史的な名所が数多くあり、出雲観光の足場として多くの人々に利用されている松江はとても美しい街だと思う。小さいながらもよく整備されていて暮らしやすく、便利だ。しかも城下町だけあって風情があり、食べ物も美味しい。環境抜群である。
 だが、その分問題点も多々ある。なにしろ街に風俗店が一軒もない。もちろんテレクラもピンサロもキャバクラもない。まったく遊べないじゃんか。いったい松江に住む精力を持て余した若人たちはどこで発散させているのだろうか。話では松江温泉にソープがある…とか、どこそこの飲み屋で売春を斡旋している…とか信憑性の無い噂ばかり聞くが、短期滞在で時間のない旅人には確認のしようがない。隣りの米子もひどかったが、それに輪をかけるように何も無い。正直、日本にまだこんな場所があったのか…と歓心してしまうような街であった。
 しかし女の子自体は以外と明け透けな娘が多く、処女喪失年齢も他県よりは低いと見る。米子と松江で連続手マンを決められたのも、パンツの中の貞操観念が著しく低いからであろう。当り前か…だってそれしかやることないんだもんね。男にしろ街に風俗店が無い分、性欲の捌け口が周囲の女にしかいかないだろう。そういえば@ブブカ編集長のKも手マンが得意中の得意だったな…。

松江ナンパ一口メモ
とにかくナンパスポットが少なく、それは駅周辺とサティだけ…と言っても過言ではない。だが、駅前には夜キャッチ風の男もチラホラ…。

寺町、伊勢宮町が飲み屋街として機能しているので、ホステスを口説く自信があるならスナック巡りもいいかも。ただしいちげんだとボッタくられる可能性はあり。

とにかく風俗が無い。隣の玉造温泉には二軒ほどソープがあるらしいが、質に関してはまったく保証できない。松江に観光で訪れたなら夜はホテルのビデオで抜くのが無難。

女の子の質    ☆☆
女の子の数    ☆
ナンパのしやすさ ☆


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