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 ヘンタイ・ロード(2)-2

 しかし、エースというのは大変そうだこちらから仕掛けていかないといけない。素人にはちょっと荷が主過ぎる。そこで僕はMになることにした。いじめられる方である。これならば自分は何もしなくていいから楽そうだ。というわけで、女王様が在籍しているSMクラブをホームページでいろいろと見続けてみた。どこも本格的である。日が近いということもあって最初は新宿で探し始めていいたけれども、実際には渋谷、恵比寿、五反田、六本木あたりに結構ある。しかも家から行くとなるとこのあたりのエリアが妥当である。ところがいろいろな本ページを見るにつけだんだん強くなってきた。というのもムチでぶたれたり、党則をとらされたり、金太の家られたりそんなふればかりなのである。中には初心者コースというのを設けているところもあるのだがそれでもやはりだんだん強くなってきた。そこでSMクラブでもちょっとソフトなところ選んでみることにした。例えば女王様が顔面騎乗をしてくれたり、足で顔を踏んづけたりするプレイならば、そっちのほうがいいかなと思うようになってきた。ああでもないこうでもないと考えながら3日間見続けた。そこでやっと行く場所を決めた。六本木にある「S」である。ここのHPを見ていて気にいったのは女王様の日記が掲載されていることだ。それを読んでいるうちにここに行きたくなったのである。若
ころは外見重視で自分の好みの女の子がよかったのだけれども年をとってくると外見だけではない内面を重視するようになってきた。そのためホームページにある日記や手記などは大いに参考になる。ここの女王様たちは何も日記を書いていてそれがとても面白かったのでここに決めたのだ。
 事前に電話をしてみると、とにかく地下鉄六本木駅から電話をしろと言われた。よほど冷やかし多いのだろうか電話ではあまり説明をしてくれない。はとにかく六本木まで出かけるごとにした。便利だなと思ったのは、最近は携帯電話専用のホームページもある。そこで、うちにあるパソコンから自分の携帯電話に「S」のURLを送信。携帯電話で「S」のホームページにアクセスすると電話番号が出てくる。いちいちダイヤルしなくてもこの電話番号をクリックするだけで電話をかけることができる。実に便利である。さすが六本木駅の改札を出て地上の交差点へと階段を上る。携帯電話から電話をすると交差点の喧噪で電話が聞きとりづらい。ホームページには駅から徒歩60秒とあったのですぐだろうと思うのだが、場所の説明がよくわからない。電話に出た男性は「日比谷方向に歩け」と言う。そうするとパチンコ屋があるのでそこから電話をしろとのこと。いったい日比谷方向とはどっちなんだろう。わからないので「六本木ヒルズの方角か」と聞けば確かに「はい」と返事をしたように聞こえた。なんだぁ徒歩60秒なのに随分かかるなぁ。

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