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風俗情報

 ヘンタイ・ロード(4)-2

 考えてみれば昔は女の子の電話番号を教えてもらうということがナンパする第一関門であったような気がする。今のように携帯電話が普及していなかった時代、ひとり暮らしの女の子の電話番号を聞くことはとても大変なことであった。なんとか拝み倒して教えてもらった電話番号にかけてみると「あなたのおかけになった電話番号は現在使われておりません」だったり、いきなり「四谷警察です」なんて言われて肝を冷やしたりした。そういえばそのとき初めて下4ケタの電話番号が0110だと警察署なんだということを知ったなぁ。まぁそれなりに電話番号についてはいろいろなことがあった。
 それも携帯電話の普及で様変わりしてきたということである。さらに言えば最近は、携帯電話の番号ではなくメールアドレスも書かれていたりする。水商売の女の子から携帯メールが着たりするとやはりうれしい。
 ところが最近では風俗嬢も名刺を渡し、その裏にはメールのアドレスが書いてあったりする。もはや風俗の世界でも女の子1人1人が営業しなくてはならないのだ。
 と、前置きが長くなってしまったが、前回行った渋谷M性感の「S」というお店のJちゃんからもメールがくるようになった。
 少し説明しておこう。この「S」という店は俺にとって初めての風俗取材であった。何もわからないままM性感のサービスを受けるも、まったくチンコのほうは反応せず、わけがわからないままに時間が過ぎた。そのJちゃんが帰りがけに名刺をくれたのである。そこには前述したようにも携帯電話の番号とメールのアドレスが書かれていた。いつものクセで名刺をもらうと自分の方からも差し出した。Jちゃんは「下関マグロ」という名前を見て、「おいしそうな名前ね」と言ったのだが、俺がライターをやっているということは全く知らない様子だったのだが、とにかくその名刺には俺のメールアドレス(maguro@tokyo.email.ne.jp)があった。そのアドレスにメールがきたのだ。その日のうちである。気合が入っている。
「今日は来てくれてどうもありがとう」
 に続けてまた来て欲しいとある。営業メールである。その後もこういうメールが何度か届いた。
「今日はサッカーがあるので、お客さんが少ないだろうから、お店に遊びに来て」
 などである。まあ、営業とわかっていてもやはり女の子からメールがくるとうれしい。とはいえ、そんな誘いに乗るほど俺は甘くないぞ、と思っていた。が、実はこの後、次第にJちゃんのペースにハマっていくのでる。

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