フードル狩人

これは1996年12月1日〜31日まで1ヵ月に渡って毎日、報知新聞(即売面)に掲載された官能小説(90枚)。

[第1話] 広告代理店の女/ユリ子


(1)

「ハイハイ。いまわたしが元気なムスコをかわいがってあげますからね」
 浅井ユリ子は俺の股間が勃起しだしたのを知って、俺の前に跪き、ズボンを脱がしにかかった。ブリーフを取り、俺の股間に顔を埋めた。奮い立つ肉棒は、血管を浮き上がらせ、吠えるように赤く怒張していた。「すごいわ、わたし、今までこんな逞しいモノ見たことない。ドキドキしちゃう…」
 ユリ子は目を丸くしている。この女、こんなこと言って、ほんとに俺のムスコをしゃぶる気なんだろうか。
 ここは会社の資料室・・・。勤務時間外の資料室は薄暗く静まりかえっている。読書コーナーのソファに身を横たえながら、俺は浅井ユリ子からフェラチオを受けようとしているのだ。「大きくエラを張った亀頭が眩しいわ。おいしそう」
 ユリ子はピンクの舌を長く伸ばして肉茎に艶かしく絡ませてきた。おおっ、すごいぞと思っていると、やおらパクッとサオを先端から口に含んだ。口の周りを濡らして、むさぼるようなオフェラは、喉の奥まで呑み込む迫力のロングストローク。ねっとり舌の肉で包み込むようなフェラ。スッポンフェラとでもいったらいいのか、ノド奥まで届くほどのディープなフェラだ。
「おっ、いいぞ。さすが浅井君だな」
 実際、彼女のフェラ・テクは群を抜いていた。
 浅井ユリ子は、俺が勤めるM石鹸株式会社の宣伝部に出入りしている広告代理店の営業だった。23才。豊満なバストをもったグラマーで、知的なフンイキも併せもっていた。
 俺は宣伝課長、35歳、独身。宣伝部長に気に入れられて同期では一番のスピード出世だった。自他共に認める風俗通で、風俗店の店長から風俗情報誌の記者まで知り合いが多く、風俗情報に長け、馴染みの店に通っては気に入った女のコと店外デートもしたりする。宣伝部長がまた風俗好きで、とくにソープが好きだった。俺は部長に何かといい店を紹介したりしていた。
 M石鹸は一部上場の大企業で、ここ本社は丸ノ内にある。
 そんなある日、俺はある事実を掴んだ。あの一見知的な浅井ユリ子がピンサロでバイトしていることをつきとめたのだ。

(2)

 広告代理店の営業として俺の会社に出入りしている浅井ユリ子がピンサロでバイトしているという。なんと赤羽の本番サロンだった。そこで働いているところを俺の部下が見たというのだ。彼女はたいへんな売れっ子で指名客が後を絶たない。ユリ子はフーゾク・アイドル、いわゆる「フードル」だったのだ。 早速、俺は浅井ユリ子を仕事にかこつけて会社に呼び出し、ピンサロ勤めを問いただしてみた。会社の最上階にある喫茶室で待つと、彼女は何も知らずにいつものにこやかな感じで現われた。例のことを切り出すと、「ヤダ〜、バレちゃったの。お願い、会社のみんなにはナイショにしておいて」ユリ子は両手を合わせ、懇願した。
「何でピンサロなんかでバイトする気になったの?」「カード使いすぎちゃって、このままだとカード破産になりそうで…」
「それでか…」たしかに浅井ユリ子は金遣いの荒い女とは聞いていた。「黙ってて、ね、お願い」「無条件とはいかないことぐらい、キミにも分かるよな」「条件って、要するに…わたしと…エッチするってこと?」「まあね…」「わたしとそんなに寝たい?」色っぽい瞳を俺にひたと当てたままユリ子は言った。
「キミは魅力的だからな」

 浅井ユリ子のボディは、色白ポッチャリで、乳房は形のいいDカップ。じつに肉感的だった。それでいて知的で気品あふれる女なのだ。俺のタイプだった。
「わかったわ。すぐにでも、エッチしようかあ?」「今すぐ?」「早いとこやって、課長さんに口止めしておかなくちゃバレちゃいそう」「いいね。ゼンは急げだ。それじゃ、こうしよう。あと30分で5時だ。5時で資料室は誰もいなくなる。鍵を司書の女の子から預かってそこで待っているから、30分後に資料室に来てくれよ」俺はタバコをポケットにねじ込んで立ち上がった。 そして、30分後。浅井ユリ子は資料室に現われた。俺はさっと彼女の腕を取り、中に引っ張りこんだ。

 資料室にはソファが置かれた読書コーナーがある。照明が消えると淫靡な雰囲気が漂い、そこは密かに社内セックスをやるにはお誂え向きのように思えた。

(3) 

 ここは資料室。そろそろ寒さが身にしみる頃である。司書が暖房を切って行ったので、俺はもう一度入れ直した。すぐ暖房が効いてきて、ナマ温かい澱みが部屋にたちこめた。ソファにユリ子を座らせ、肩を引き寄せ、豊かな胸のふくらみをゆっくりすくい上げた。「いくら金のためとはいえエッチが好きじゃなきゃフーゾクバイトなんてできないよな」「ちょっぴり興味はあったけど…」「ちょっぴりどころじゃないだろう。すっごく好きなくせに」「ズバリ言うわね、憎らしい。こうしてやる」ユリ子は、そう言ってAブラウスの前ボタンをはずすとブラジャーをつけたままデカパイを思わせぶりに俺の口元に押しつけた。
「知的な顔に似合わず、このすごいオッパイ、好きだな。デカパイをもっている女性は天使だよ」
 俺はニヤニヤしながらユリ子のおいしそうなデカパイをもてあそぶ。
「ホントに風俗バイトのこと内緒にしてくれるわよね」彼女は念を押した。
「安心したまえ、大丈夫だ」俺はきっぱりと言ってユリ子の肩を抱く。
「俺はね、キス大好き男でね」と言いながら、右手でデカパイをもみあげつつ、唇に唇を重ねた。
 俺が舌先を送り込むと、ユリ子は積極的に舌を絡みつけてきた。俺は口を大きく開け、唇を彼女の唇にパックリ嵌めるように重ねると、彼女はせわしなく舌をレロレロふるわせた。俺はその舌をつよく吸った。
「きみのキス、すごくいい味だね」「どんな味かしら?」「甘酸っぱい初恋の味かな」そういうとユリ子は舌を思い切り伸ばしてきて、俺の舌に絡めてくる。舌の裏を微妙に押しつけてくる感触が何とも刺激的だ。頭の中がとろけそうなキス。「うううっ…」俺は嗚咽する。「口でファックしてるみたいなすごいキスだ。もう、股間のあたりがボーッと熱くなってきたぜ」「おいしいわ、あなたのキス」「こんなキスは初めてだ」
ユリ子の肉感的な濃厚キスに俺は感激。唇を合わせながら、ユリ子はブラジャーのホックをはずす。すると俺の鼻先に形のいいデカパイがドーンと弾けた。乳輪の大きい白い豊かな胸はエロチックそのものだった。

(4)

「おおっ、迫力あるな! こんなデカパイめったにお目にかかれるもんじゃない。実は、一度このオッパイにしゃぶりつきたかったんだ」
「課長さん、いつも、わたしの胸元を見ていたもんね」「キミの襟元から覗いているやわやわしたオッパイを見ながらウズウズしていたんだ。今こうして触っているのが現実じゃないみたいだ」俺は魅力的な乳房を両手でゆっくり揉み上げる。その顔を見下ろしながら、ユリ子は言う。「わたし、M石鹸さんと取引のある他の広告会社の人から聞きました。課長さんって、たいへんな風俗通なんですって?」「風俗は好きだけど…」「好きだなんてもんじゃないでしょう。もう目がない。いつも女のコとのエッチばかり考えているんでしょう…うふふっ…わたしの広告出稿計画書に赤ペンで、ああでもないこうでもないって、チェックを入れながら、いつもあなたはわたしの胸とかアソRばかり見て欲情していたんだわ。そうでしょう?」「畜生。全部お見通しとは、たまんないな」俺は頭を掻きながらそう言うと、荒々しく彼女をソファに押し倒して、スカートとパンティをはぎ取った。

 俺はユリ子の秘かな部分を覗き込む。「恥ずかしい…」「カマトトぶっちゃって。いつも男に見られてるくせに」そう言って、女の谷間に指を差し込み、グチュグチュと掻きまわす。「そんな、恥ずかしいことしないで。たまんないわ〜。ああ、気持ちいい。もっとグチュグチュして〜」と早くもユリ子は喘ぎ、大きく仰け反った。
「ユリ子の知的な顔が、淫らなユリ子の顔に豹変してきたぞ。う〜ん、いいね、このギャップがたまんないな」「いや〜、そんなこと言わないで〜」
 俺は中指を陰裂に抜き差ししながら、舌でユリ子の乳首をペロペロ舐めまわした。
「そんなに舐めるとオッパイがとろけそうよ」「もっと、いやらしい言い方しろよ」

「どうしてこんなに気持ちいいの〜、もっと舐めて〜、そこ、そこ、もっと舐めて〜」
「いいよ、その調子だ」俺は大きな乳房を両手でもみくしゃにして乳首を舐めまくる。

(5)

「感じるわ、感じる、感じる…」
 ユリ子のその右手は、しっかりと俺のイチモツをズボン越しに握っていた。広告代理店の営業で、夜はピンサロでバイトしている浅井ユリ子と資料室でエッチの真っ最中なのだった。
「もう、こんなに、ぶっとく膨らんでる。逞しいの、わたし、好きよ」
「こんなにしたのは、キミの責任だよ」
「わたしと打ち合せしながら勃起したことあるでしょう?」
「あるある…。広告出稿の説明をしている時、つい俺の太ももがキミのお尻に触れたりすると、もう勃起しちゃって困ったもんだ」 「かわいそうに」
「ほら、もうこんなに立っている。何とかしてくれよ」

 俺は肉の棒をユリ子の前に突き出す。彼女は俺の長く太いサオをトウモロコシを食べるように首を左右に振りながらしゃぶりついた。首の微妙なローリング。口のまわりから唾液がダラダラ飛び散る。
「こんなイヤらしいフェラチオははじめてだ。もうムスコはギンギン。何とかしてくれ〜。そうだ、キミのDカップの威力でパイズリ・フィニッシュといくか」「いいわよ」
 ユリ子は豊かな胸を俺の股間に押し当てた。青筋立てた肉棒を乳房の谷間にこすりつける俺。やわらかい胸の谷間を赤黒い肉のサオがズルズルとすべり降りる。
「あったかくてAやわやわしてて気持ちいいぜ」
 肉の棒はさらに硬度を増し、猛り狂う。
「そんなにこすりつけるとダメ〜、オッパイが発狂しそうよ」
「もっともっと狂わせたいね。いいか、乳房を両方からチンポにギュッと押さえ付けるんだ!」俺は命令的に言う。
「こう?」ユリ子はふたつの肉の丘をグイグイと肉棒に押し当てた。彼のモノは谷間に埋もれて見えなくなった。
「浅井君、もっとモミモミ押し込むんだ」
「こうかしら?」ユリ子は両手でデカパイを持って、力いっぱい揉み込む。

「いいぞ、その調子だ。ムスコが柔肉でフヤケそうだぜ。いいね、素敵だよ。浅井君 、素敵だよ」

(6)

 ユリ子は両手でオッパイを持って、力いっぱいムスコを挟み、グイグイ揉み込む。
「早くイッて、早くイッて!」
「ああああっ、いい! すごい! 最高だ!」俺は足を引きつらせ、叫んだ。
「ああっ、イキそうだ、イッちゃう、イッちゃうッ、あああ…」
 その時だった。ドアの外に人影が見え、声がする。(畜生! いいところだというのに)
 とっさに、ユリ子は巨乳で挟んだムスコを離してしまった。
「音がしたみたいだけど誰かいるのかしら?」
「資料室はもう終りよ」

 女性社員らしい二人の声。パイズリが佳境に入ったところで邪魔が入った。
「何ってことだ」俺は舌打ちし、唇を噛んだ。その声はすぐ遠ざかったが、おかげでムスコは急速に萎えてしまった。
 不意に中断してしまったが、ここまできて、俺は放出しないではいられなかった。「パイズリからまたヤルのはシラけるな。もう一度はじめからヤリ直しだ」と言って、俺はユリ子を抱きしめる。
「わたし、コンドームをいつも持ってるの。課長さん、こうなったらこれを付けて、後からハメハメでイカせてあげるわ」「おおっ、コンドーム持参とは偉いぞ」
 ユリ子はスカートをめくると、巨きな白い桃尻を突き出した。大きく割れた桃の奥に黒ぐろとしたヘアに囲まれた秘園が見える。紅鮭色の口をパックリひらき、さあいらっしゃいと構えている。あまりの綺麗さに思わず俺は指を差し入れていた。すると、そこは不思議な生きもののようにヒクヒクと嘶いた。
「ああ、いや〜ん」ユリ子は尻たぼをふるわせて嗚咽した。俺は指をクチュクチュと掻きまわした。

「そんなにやると感じちゃう…」
 俺は指で秘園の中をさらにいじり回す。すると、壷は愛汁でじゅくじゅく濡れてくる。秘園はぬかるみになり、大股まで汁が這って、濡れて光っている。
「感じるう〜、ああっ、いいわ」
 ユリ子は上体を大きく反って 、白いふくよかなヒップを左右に振った。その度に胸の双丘が大きくプルンプルン揺れた。

(7)

 浅井ユリ子の大きな乳房がプルプル揺れている。彼女のバックから秘部を右手の指でまさぐりながら、左手で乳房をもみ込む。
「両方同時にそんなことすると、たまんないわ。気持ち良すぎる。わたし、おかしくなりそうだわ」
「ピンサロじゃ、いつもこんなこと、お客としているんだろう?」
「いやっ、そんな話。やめて!」ユリ子は叫んだ。
「ま、そうムキになるなよ。知的な顔がだいなしだ。よし、ハメてやる」
 俺はそう言うと、そそり立ったモノにスキンをかぶせ、バックからユリ子の陰門に亀頭をあてがいグイと一気に押し込んだ。
「あっ、うしろから入った。キツイわ、ああっ、いい…」結合に感きわまったように声をあげるユリ子。「どこがいいの?」「アソコいい」「ずばり言えよ」「オマOコいい!」「そうだ、よく言ったぞ」
俺は勢いよくピストン運動を加える。

「ああ、感じる〜。オマOコいい〜」
 喘ぐユリ子の腰を抱きかかえ、俺はピストン運動を早める。
「いいわ、素敵。ああっ、あん、あん、あん…」
 ユリ子の声が甘くなっって来た。明らかに感じてよがっている。そこで、俺は一瞬ピストンを止めてみる。
「あっ、ダメ、ダメ…止めないで」
 ピストンを求めて彼女はヒップを前後に動かした。
「ヤッてよっ!突いてよ! 早く!」身をよじって叫ぶユリ子。
「ムスコに突いてもらいたいんだね」
「うん、突いてほしいっ」
「もっと言え! もっと吠えるんだ!」
「突いて! お願い!」彼女は叫ぶ。
「いいぞ、いいぞ。わかった。それじゃ、突いてやるから、俺の言うことを聞くんだ」
 俺はユリ子と取り引きしようとする。
「何?」
「俺の女にならないか」

「なってもいいかな」
「ホントか、約束しろ」
「ええ、いいわよ。約束する」
「よし、わかった」俺は勇んでピストン運動を再開した。


(8)

 俺はユリ子を下にして、正常位で改めて重なった。彼女のそこは、俺の肉棒をしっかりとくわえ込んでいる。
「入った、入った。硬くて、ぶっといのが、また入った〜あん」「いい感じだ、う〜ん、入ってる、入ってる。締まりもなかなかいいぞ。なかなかの名器セ」「最高に気持いいわ!」「こっちも最高潮になってきたぜ」
 ユリ子の湿地帯はもう大洪水になっていた。股間がボーッとしびれ、肉棒の付け根にジーンと快感電流が走る。
「素敵よ、最高よ」ひきつった声で叫ぶユリ子。鈍い衝撃が脳天に向かって貫く。怒張しきった肉棒が彼女の膣の中でピクピク跳ねる。昇りつめて果てると、ひと呼吸おいて、二発、三発、白い熱液が放出された。
 ユリ子はハアハアと荒い呼吸をくりかえす。汗ばんだデカパイが揺れている。俺は柔らかい乳房に顔を埋めながらほくそ笑んだ。
「知的な女が見せる淫らなファック。たまんないね。よかったよ。最高だ」
「わたしのバイトのこと、ホントに内緒よ、よろしくね」ユリ子はまた念をおした。
「わかったよ。俺の女になるんだな」「ダメ!」「どうして。さっき、俺の女になるって言ったじゃないか」「あら、そんなこと言ったかしら」「チクショウ、トボケやがって…。風俗バイトのことバラすぞ」「いや。バラすのだけは困るわ。わたし、会社に言って、M石鹸の担当から降ろしてもらおうかな」
「本気かよ」
「ええ、本気よ」
「そうなると、もうちょくちょく会社で会うわけにはいかなくなるな」俺は淋しそうに言う。

「やっぱり降りるわ。わたしとエッチしたかったら、お店に来てっ。充分サービスするわよ」
「お店って、キミのピンサロに?」
「うん。わたしを指名してよ、たっぷり最高のサービスをしてあげるわ」
「ホOバンあり?」
「うちは本サロだからバッチリよ」
  俺はそれを聞いて、早速、数日後、ユリ子のいる巣鴨のピンサロ「K」に行ってみた。



(9)


「ニッコリおめでとう、アンナさん、6番シートへ」の場内アナウンスとともに彼女が登場する。
アンナがユリ子の源氏名だった。見るとピンクのスケスケ・ランジェリー姿。薄暗い店の中で、驚くほど妖麗に見えて新鮮だった。
白い豊満なボディが、会社で見るよりいっそうセクシーだ。
 何も言わずに、すぐ脱ぎはじめて、白いパンティもスルリ。長めのさらさらした髪を後で束ねてから、
「やっぱり来てくれたのね」と言って、ウインクした。
「何だか緊張するな」
「まかせて」
 そう言ってユリ子は、俺のズボンとパンツをヒザまで下ろすと、オシボリでわりと無造作に息子をフキフキし、スキンをかぶせて、くわえるポーズは、この間、資料室でフェラしたときよりも、ずっと決まっていた。
 先端をくわえて、口にふくみ、上下するタマ裏を舌先でつんつんしながらサオを手でシコシコする。硬直してきたところで、先端をパクッ!お口の使い方がまたヤラしく、口元からヨダレがスケベ汁のようにダラ〜。その姿は何ともイヤらしく、スケベ女そのものだった。
 俺はユリ子を抱き上げると、彼女の唇に唇を重ね、チューチュー吸いはじめた。彼女はされるままに、俺の前に唇を突き出していた。そっと彼女の唇に沿って、舐めるように舌を微妙にピストンさせていく。う〜ん、いい味になってきたぞ。俺は舌を彼女の舌に絡め、レロレロ回転。右手の赤貝コーゲキは休むことなく続け、ジンワリ濡れてくる感触を楽しむ。そのうち彼女のほうから大胆に舌を突っ込んできて激しくレロレロ、ブッチュン吸いまくるはで、ほんとディープな口づけ。それに耳まで熱い舌で舐めてくるので、ぞくっと体中を快感が走る。
「ああ〜、そんなことすると感じちゃうぜ」
 ピンクのランジェリーは真正面が割れていて、悩殺度はスッポンポンよりかえって強烈だ。フェラとキスを充分堪能すると、
「そろそろガンバッちゃおうよ」と言って彼女、スキンを小バッグから取り出した。口を使ってムスコに装着すると、いよいよ2つのボックスをくっつけてベッドをこしらえた。背もたれが低いから、これで充分ベッドに見える。
 ふと、目がなれてきたところで改めてあたりを見渡すと、あっちもこっちもベッド、ベッド、ベッド。驚くなかれ、見渡すかぎりホOバン、バコバコのパノラマが目に飛び込んできた。

(10)

 あっちもこっちもベッド、ベッド、ベッド。驚くなかれ、見渡すかぎりホンバン、バコバコのパノラマが目に飛び込んできた。正常位あり、後背位あり、騎乗位あり、対面座位あり。右も左もバコバコ、アンアンなのだ。あたりはけっこう広いピンサロ店内。前方にはホールがあるようなお店で、そこで一斉にセックスしているすごい光景。バコバコ、これぞこの世の人肉地獄。
 いちばん右奥のサラリーマン風の客がベッドに仰向けになって、グラマーな女のコの女上位でヒーヒー言っている。
中央の2つのボックス席では20代の客2人が女のコの肉弾攻撃を受けているところである。一人はベッドに横たわらずに、ダッコちゃんスタイルで膝に女のコを抱いてハッスルしている。もう一人は、やはりベッドで女上位の本番アタックに負けじと腰を突き上げている。聞耳を立てると、オトコはこう言っている。
「おう、お、お、お…すごいぞ。もうちょっと激しくピストンしてくれないか」上に乗った23、4の女のコは求められるまま、動きにスピードを加える。
「あああっ、イキそうだよ。あっ、あ、あ…」
オトコは恍惚状態。 俺は一歩踏み込んで見惚れてしまう。いやはや、乱交現場に突然、放り出されたような気分である。
 呆然としていると、ユリ子が、俺の腕をツネって、こう言った。
「お隣さんのプレイに気をとられずに、早くヤリましょうよ。他を見ずに自分たちのことに熱中すればいいのよ。早くっ」
 なるほど、ごもっとも。それぞれの客は、他のベッドで演じられている壮絶なシーンなど見向きもせず、自分たちのプレイに没頭している。それが本サロのルールなのだ。
 俺は気を取り直し、勇を奮ってベッドへ。
 まずは軽いキスから一応はじめて、そのままオレから倒れ込んで騎乗位でつながると、彼女の赤貝のシマリはまずまずで、俺は赤貝の奥のザラつくヒダヒダをねっとり感じながら、思い切り突き上げる。両手は彼女のDカップに置いて、グイグイ揉み上げる。ムハハハッ、ああ、イッちゃいそう。俺は一気に昇りつめて発射した。
ホテルで1発やるのとはまた違った刺激があって、本サロでのユリ子にイカされた一夜だった。