フードル狩人

[第4話]  人妻・朱美


1)

 女子大生の美貴とエッチした5日後だった。赤羽のほうに仕事で来た帰り、俺はふらっと浅井ユリ子がバイトしているピンサロに寄ってみた。
 あのあと、ユリ子はうちの担当を降りたのでずっと会っていなかった。
 その日、ユリ子は出勤していなくて、たまたま俺についた女がじつによかった。年増女だったが、色白のすごい美女。うっすらと肉づいたまろやかな肉体の持ちぬしで、歳は三十だという。本サロにはこんな年増美女がたまにいるのだ。
「ここはいつから?」
「1週間前なの」
「フーゾクの仕事は前から?」
「以前、ちょっとソープにいたことはあるけど…」
「ほう、ソープ。本格的なんだね」
「わたし、結婚してるんです。ワケあってここは週2回だけ昼間バイトでやっているの」
「ワケって何なの?」
「夫のセックスじゃ、飽き足らなくて…。最近、忙しがって、ちっともアレやってくれないのよ。ウフフ…」
「人妻、真昼の淫らなバイトってわけか。いいね」
「朱美っていいます。よろしくね。うんとサービスするわよ」

 人妻だけあってサービスは半端ではなかった。テクも抜群だ。フェラチオにしても、吸ったり、舌で練ったり、玉袋をもみもみしたり…。
 俺はこの女、朱美を店外デートに誘おうと決心する。
 何度か3日おきぐらいに通い、話題をいろいろ振って彼女の趣味を聞き出した。音楽の話で盛り上がった。矢沢英吉の大のファンだというので一週間後、矢沢のコンサートの指定券を、それもS席をペアで買って店外デートに誘ってみた。矢沢が聞けるならと、即OKだった。
 彼女は約束の場所にニコニコしてやってきた。

 矢沢英吉の歌に酔い、うっとりする朱美の手を引いてコンサート会場を出ると、俺は近くの洒落たレストランに入る。
 彼女の話では、旦那は一流企業の部長をしているという。ソープ時代、旦那とはそこで知合ったのだと言った。
 この好色そうな人妻、朱美。食事のときの食べ方を見てもエロチックそのもの。フォークの使い方といい、ソーセージを口へもっていく舌さばきといい、じつに艶かった。俺は彼女の口元を見ていて思わずフェラチオを想像してしまう。これは明らかに彼女自身の醒めた演出なのだ。

2)

 こうすれば俺が興奮するとわかって、そうしているのだ。俺は早いとこ、この女を抱きたくなった。食事のあとラブホテルに誘うと、朱美はちょっと迷いながらも俺の腕に手を絡ませてついてきた。
 朱美は両足をひろげて、俺を誘っている。俺は彼女を抱え上げるようにしてベッドに運んだ。
「今夜はお店では見られない朱美さんを見せてもらうよ」
「ええ、好きにして」

 俺は朱美のドレスを脱がせ、スカートもショーツも取ると、股間に顔を埋め、太腿の内側に舌先を這わせた。「もっと、脚を開いてごらん」と言って、茂みの中の谷間に目を凝らした。ホテルの明るい部屋でじっくり彼女の股間を見るのははじめてである。
「わたし、オマOコ見られるの好きよ」
「そうか。よしよし。ほら、これが大陰唇。これがクリトリスと小陰唇。もうジュクジュク。匂い立つようにキレイだね」俺は舌先を伸ばしてそこへグイグイと突っ込んだ。
「感じる、感じるわ。なめらかな指でグリグリされてるみたい」
「よし、もっと感じるようにしてやるからな」
 そう言いいながら俺は立ち上がると、鞄の中からバイブレータを取り出した。俺はそれにコンドームをかぶせると、左手に持ち、まず、朱美の女陰にダラ〜ッと唾液をたらし、右手の指で花弁の柔肉を撫でまわした。女の谷間は唾液と愛液でべとべと…。ヘアが濡れた肉壁にこびりついて黒々と光っている。
「きれいだ」

 俺は茂みを割り、そっと振動するバイブを挿入した。サーモンピンクの割れ目がぱっくり口を開き、肉襞がヒクヒクと生き物のようにうごめく。
「ああっ、入ったのね。変な気持ちよ〜。ああ、いいわ」俺はバイブをゆっくり抜き差ししながら、女陰に吸いつき、愛液をズルズルと吸い上げた。俺は人差し指にコンドームをかぶせると、その指に愛汁を塗りたくり、朱美のアヌスにゆっくり差し込んでいく。
「いやあっ! 何すんのよ、変態。アナルなんかでエッチするのイヤよ」
「今夜は何でもやってもらうよ」
「いや〜、あ、あ、あ…」

 (3)

 ヴァギナはバイブ、アヌスには指と、朱美は前後の穴を責め立てられて、喘いでいる。
「いやと言いながら、よがっているじゃないか。ケツの穴でも相当遊んでるな」
「うそよ。初めてだわ」
「ウソつけ。どうだ、両穴責めは最高に感じるだろう。もっと、しごかれたいかね」
「堪忍して。あんまり変なことしないで〜」
 朱美は少し心配そうな顔をした。
「わかった。大丈夫、やさしくやるから」
「お願い。わたし、あんまり変なことされたくない」
「ま、それほヌじゃないから心配しないでいいよ。それじゃあね、交替して、今度は俺にやってくれるかい?」
「どうすればいいの?」

 俺は、今度は細めのバイブを取り出してきて朱美の手に持たせ、ワセリンをたっぷり塗りたくった。
「これを俺のアヌスに差し込むんだ」と言って、俺はトランクスを脱いだ。
「えっ、これをあなたのアヌスに? いやだ〜」
「そっと、左右に回しながら入れるんだ」俺は命令口調になっていた。

「わたし、いやよ」「大丈夫だよ、やって」 朱美はおそるおそるバイブを俺の菊門に差し込んでいく。その彼女の手は微かに震えていた。
「そうだ、その調子…ああ、いい…」
 細めのバイブはすぐに全部隠れて見えなくなった。「キミ、ただボーッと見ているだけじゃなくて、バイブをゆっくり抜き差しするんだ」「こうですか」朱美は震える手で前後させる。
「ああ、いい感じになってきたぞ」
 俺の肉棒がムクムクとふくらみだしていた。股間はちぢれた黒褐色の細い陰毛にこんもり覆われている。その茂みの中心から膨らみだした肉棒がそそり立っている。
 俺はマラを朱美に握らせる…。彼女が手でシコシコすると、ペニスはさらに勃起する。
「わっ、大きい!」彼女の目がうつろになった。
「その立ったヤツをしゃぶるんだ」

「おフェラなら自信あるわ。まかしといて」
 ペロリと舌なめずりしてから、朱美は怒張したサオをガブリ。やわらかい唇に沈めて行った。ンボ、ンボッ。イヤらしい音が聞こえる。同時に俺の菊門に差し込んだバイブはしっかり右手で持って抜き差しする朱美。「う〜っ、いいぞ、イキそうだ、イキそうだ」


4)

 俺のお腹のあたりが自然とピクピクふるえだす。肉棒の硬度はさらに増して、幹の部分に筋張りが浮き上がって、めいっぱいそそり立った。その男根を左手でつかみ、右手のバイブで菊門をしごく朱美は、もう興奮で顔が真っ赤だった。
 ベッドに仰向けになったまま、あまりの快感に俺は下半身をくねらせた。シーツに爪先を食い込ませ、引っ掻くようにして体を反り返していく。
「そんなに気持ちいい? 男のひとがこんなに悶えるの見たの、わたし初めて」そう言いつつ、朱美は男根をはげしくしゃぶり立てていく。
 その時、不意に、俺は朱美の聖水が飲みたくなった。
「キミのお聖水が飲みたいんだが…」思い切って言ってみる。お聖水がオシッコのことぐらいは朱美にも分かっている。
「いや〜っ!」
「お願いだ」
「いやっ! 堪忍して!」
「やれよ」
「それだけはムリね」
「飲ませるのがムリなら、目をつぶっているから、俺の顔にただ掛けるだけでいいんだ」
 俺は懇願するように言った。

 朱美は男根を握る手とアヌス責めの手をほどくと、俺の顔の上に股を大きく広げて立った。俺は目を閉じ、放心したように口をあけて、どうぞお聖水を掛けてかけてくださいという表情をした。
「わたしにはどうしてもできないわ。掛けられないというより、目の前に男の人の口があると思うと、オシッコが出ないわ。どんなに膀胱が張ってても無理なような気がする」 
「俺なんかいないと思えばいいのさ」

「ダメだわ。ダメダメ。ほんとに堪忍して…」とかすれ声で朱美は言った。
「出して! 出すんだ!」叫ぶ俺。
「いや、いや、いや、いや…」
「リラックスして…。ちょっとかければ済むことさ」
「ダメだわ。出そうにも出ないんですから」
 朱美は思い詰めたように言う。

 そこで、仕方なく彼女が窮余の策としてやったことは腰を落とし、自分のラブジュースを俺の口にかけることだった。
「これで堪忍して!」
 朱美は叫び、ベトベトに濡れた肉唇を俺の唇に擦りつけてくる…。

(5)

 ねっとりしたラブジュースを顔の上に受けながら、「うううっ…」俺ははげしく嗚咽し、女体の門口をペロペロ舐めあげた。舐めても舐めても、淫汁は花唇からとめどなく溢れ出た。彼女は秘部を俺の顔に押しつけながら、クネクネと下腹部を妖しくくねらせた。
「ちょっと、腰を上げてごらん」
 朱美の腰が浮いたところで、俺は指を彼女の肉襞に挿入、ゆっくりかき回した。「ああ〜、ダメ、イッちゃう、イッちゃう」
 次の瞬間、ピュッ、ピュッ、と愛液が勢いよく噴出。
「あっ、潮吹きだ!」
 俺は叫んだ。俺の口の周りは、まるでお聖水を受けたみたいにびしょびしょになった。
「これでどう?」
「う〜ん、いいよ」

「ね、もう入れて!」
「まだ早いだろう」俺は女の壷口のあたりに肉棒をウロウロさせ、焦らした。

「じれったいわね。いいかげんにして!」
 朱美は乳房をブルブルさせながら、腰を俺の下腹部へとずらしていく。肉棒がお尻に触れてくる。彼女は腰を浮かし、俺のモノを掴むと、ぬかるんだ秘部に当てがう。と、スーッと肉棒を淫肉の中に押し込んでしまった。
 男根は女体の奥深くに納まった。朱美の肉襞は男のものをくわえこんでピクピク喜んでいる。朱美は腰を浮かせ、ペニスめがけてストンと秘唇を落とす。それを繰り返すたびに乳房が大きく揺れる。
 俺はオッパイを下から両手で揉み上げる。
 朱美は下腹部を「の」の字にうねらせ、あああ〜と、遠吠えのような声で喘いだ。

 女上位から体勢を入れ替え、俺は正常位で朱美と繋がった。
「俺のピストンにキミは果たして堪えられるかな」
「やって、激しく!」
「俺の“突き”は普通じゃないんだぜ。ゆっくり突いて、素早く引く。亀頭の形からいってこれがいいハズなのさ」

 スパン、スパン、俺は腰を振り続ける。朱美の息づかいが荒くなってくる。額に汗が滲んでくる。「ああっ、いい…」朱美は擦れ声で喘いだ。
 30分ほど突くと、俺は結合したまま中休みをとった。俺は朱美の上で、タオルを手に汗を拭い、タバコを1本吸った。

(6)

 朱美の顔は火照って虚ろだった。
「ほんとうにイクということがどういうことか教えてあげるよ」俺のピストン運動がまた再開される。
 人妻・朱美がオルガスムスに達したのは、それからまもなくしてからだった。
「もうダメ〜! 死ぬ、死ぬ〜」と声を引きつらせた。
「ダメ、ダメ、ダメ、ダメ…」

 でも、俺はピストン運動をやめようとはしなかった。延々とピストン運動はつづく…。
「もうダメ! 堪忍して〜」

 朱美は悲痛の声をあげる。でも、俺は容赦しなかった。
 1時間がたち、2時間が経とうとしていた。彼女は3回はイッたようだった。
 俺はピストンを止め、結合部を見やった。
 彼女の肉唇は赤く充血し、陰部全体が濡れて腫れあがっていた。

 朱美はベッドに深く身を沈め、ぐったり動かなくなった。まさに、あの世へイッたのだ。俺は肉棒を肉唇から抜き取ると、彼女の上気した顔面にスペルマを一気に放出した。
 俺とのSMまがいセックス、そして2時間というピストン・ファックで完全ノックアウトを喰らった彼女は、しばしベッドから立ち上がることができなかった。
「いつもこんなにキツイのをやってるの?」
 朱美は意識を取り戻すと、呂律のまわらない声で言った。

「ヤッた女性は必ず完全にイカすのが俺の主義なのさ」
「2時間も突かれたの初めて」
「どうだった?」
「死んだわよ」
「こんなことで死んでは俺とは付き合えないよ」

 朱美とホテルで連続2時間にわたる強烈なピストン・ファックをやってからというもの彼女は俺の虜になった。 数日たつと、朱美はもう俺に逢いたくなって、旦那に隠れてやってくる。
 俺と朱美の爛れた逢い瀬はつづいた。・・・・この朱美といういい女、じつはなんと会社の上司、それも直属上司の宣伝部長の奥さんだったと分かったのは、もうそれから暫らくたってからだった。
 社員家族慰安パーティの会場で、ばったり俺は朱美に出会ったのだった。          (了)