中尾中也のピンクショートショート
 半分づつ (ピンクショートショート)
 その女は、じつにイイ女だった。
 スタイルがよくて、色っぽくて、何より巨乳だという点が気に入った。細田比呂志は大の巨乳好きだった。その女は何となく知的な雰囲気も持っていた。彼の理想のタイプだった。   
 彼女はいつも乗る通勤電車にある日突如として現われたのだ。
 比呂志は彼女をチラチラと見つめる。彼女が下りると比呂志はあとを追った。
 彼女は駅前のコンビニに入った。比呂志もコンビニに入って彼女のあとをつける。いろいろ買物して出たところで足をつっかけ、彼女は買物袋をドスンと落とした。中のものが一斉にバラバラッと地面に散った。比呂志はチャンスだと思い、近寄って散らばった品々を拾ってやった。
 めくれた彼女のスカートの間から白い股間が咄嗟に目に飛び込んできた。比呂志は息を飲んだ。ピンクのパンティがエロい!
 これが縁で比呂志は彼女と知り合うようになった。
 彼女の名は北条里香。何と短大で数学を教える講師だった。彼女とは急速に親しくなっていく。 でも、数学講師と聞いて比呂志は近寄りがたいものを感じ、なかなか手も握れなかった。
 比呂志は独身・25才。大手電機メーカーのエンジニア。里香も独身。3つ年上だったが、似合いのカップルではないかと彼は思った。
 部屋で独りでいるとき里香を思い出してはエッチな妄想を逞しくする比呂志。白いムッチリした里香の妖しい裸体を思い描いた。比呂志は里香がDカップ以上の巨乳であると勝手に決めて妄想する。あのスレンダーな体には巨乳はアンバランスだが、里香はいつもバストが目立たない服を着ていた。ああ…、それにしても、あの白い大きなオッパイは魅力的だ。あの巨乳に早く触れてみたい…と比呂志は思う。
 彼は里香の乳房を頭に描いて両手で揉み揉みしている自分を想像する。
 ぷ〜んと匂い立つ淫靡な里香の巨乳。下から重さを計るようにゆっくり揉み上げる。ああ、あの里香のフェロモンぷんぷんの豊満な肉体を思い切り抱き締めてみたい。比呂志はひとり悶々とし、あげくはオナニーでひとり寂しく果てるのだった。
 翌日、比呂志は里香と会って、こう宣言した。
「僕はもっと里香さんと、お近づきになりたい!」彼は里香の胸元に触れんばかりに手を伸ばした。
「何をするの。触らないで…」
「僕はキミが好きだ。愛してる。だからズバリ、キミを抱きたい!」
「まだ知り合って間もないじゃない。私、性急なのはイヤなの」
「焦ってはいないけど」「ねえ、じゃあ、こうしましょう。これから会う度に私たちの間の距離は半分づつ近づくことにしましょう」
「半分づつ? 意味シンだな。さすが数学のセンセイだ。いまキミの胸元まで約1メートルだ。次に会う日は50センチ。次は25センチ。次は12.5センチ…ってわけだな」
 シメシメ…あっという間に距離は縮まるぞ。
 でも、ここに大きな落し穴があることに、そのとき比呂志は気づかなかった。
 半分ということは永久に半分ということではないか! どんなに縮まってもゼロにはならない!
 ということは、彼女に永久に触れることはできない…。
「私は貴男に最後の線まで許す気はないの」
 数日後、里香はそう言って比呂志の前から消えて行った。                                                
                                                           (了)
 
チカン (官能ショートショート)
 その男はいつも3つめの駅で乗ってくる。 夜8時半、仕事帰りの満員電車。
 彼が乗り込んでくると恵子はアソコの奥が疼く。眼を閉じて彼がいつものように体を寄せてくるのを待つ。体がジンジンと熱くなる。男はいつものように体をぴったりとくっつけてくる。
 峰恵子、25歳。童顔で大きな眼がチャーミング。その幼い顔に似合わず体はうつくしい曲線を描いていて大きめのオッパイはぷるぷるだ。女らしいお尻のラインは服を着ていてもソソる。
 一ヶ月前、いつもと同じ帰宅列車の中で恵子のヒップに体を擦り寄せてくる男がいた。
(痴漢!)
 それなのに恵子は嫌な気持ちにはならなかった。二ヶ月前に彼氏と別れてはっきりいってたまっていた。男の指が少しずつアソコに近づいてくるのが分かる。
 恵子はもうビチョビチョに濡れていた。
 恵子は心の中であえぐ。我慢できない!
「ああ、いい…」感極まって恵子は彼の股間から起立したブツをギュッと握った。
 彼は恵子をジロリと見た。 そして彼は5つめの駅で降りていった。
 それから毎日、彼は決まって同じ電車に乗り込み、恵子の体に身を寄せるようになった。
 恵子は彼の名前を知っていた。中田遼だ。自分と同じコンピューター会社に入社したての新人。まだ学生のうぶさが抜けない。そこがイイ。
 遼は恵子の姿を見つけるとつやのいい肌を上気させて伏目がちに近寄ってくる。ドア寄りに立っている恵子の後ろに立ち、周りの人に気付かれないように背後から体を密着させる。遼のブツはたちまち立派に膨れ上がり、新物のスーツのズボンの中ではちきれそうに逞しくなる。遼は成長したムスコを恵子のヒップに押し付ける。遼のブツはビンビンでスカート越しに体に押し付けられたら恵子はもうたまらない!
 遼は巧みに体をあずけてくる。満員電車の他の客は気付かないフリをしている。
 恵子は我慢できずに「ん…あぁ〜」と声を漏らし、遼の股間に手を伸ばし、いつものように起立するブツを握る。
 そしてある日。遼はいつもの駅で降りなかった。周りの乗客に気付かれないように、恵子に近づいてくる。
「……!!」  …もう我慢できない。恵子は彼のペニスをしっかりと強く握った。
 恵子が電車を降りると彼が黙って追ってきた。そしてホームに下り立つと、恵子の腕をグイと強引に掴んで、遼は近くの駅員にこう叫んだ。
「チカンです!」            

(了)
 シニタイ  (ショートポルノ)
 三枝美和は心底エッチな女だった。
 そんな彼女、30過ぎた頃から鬱病にかかり毎日「死にたい」と口にするようになった。
 いろんなことに興味がなくなっていったがセックスにだけは興味を失わなかった。
 そんな折り、聖野達也という同じ年の精力絶倫男と知合い、深い関係になった。
「もうだめよ、早く入れて、ねえ、達也…早く入れて」
「どうして入れたいんだい?」
「入れたら…、バカ!いじわる」
「だから、どうして?」
「そんなに、わたしの口から言わせたい?」
「ああ…言ってほしいね」
「あなたって、本当にイジワルなんだから」
 美和はそう言うと、達也の太く張ちきれんばかりの大きなイチモツを右手で強く握って、改めてまじまじと見やった。
「達也、あなたのって、やっぱりすごく立派ね」美和はイチモツを手のひらにのせて、丹念に観察する。亀頭はしっかり露出しており、サオの部分も太く逞しく、長さは25センチはありそう。やや左に逸れてはいるが、きれいなエビゾリ状態を保って、形もつやもいい。
 美和は、右手でその見惚れるばかりのモノを口元にもっていき、「これで私を一気に…」と言って、自身のヴァギナに導いた。
 すると達也はニヤリとこう聞いてくる。
「それを入れたらキミはどうなるのかな?」
「わかってるくせに」
「どうなるんだっけ?」
「泣いちゃう。そして…」
「そして?」
「潮を吹いちゃう」
「そして?」
「………」
「そうか、じゃあ、入れよう。その代わり、泣いて潮を吹くところをちゃんと見せてくれよ」
「わかったわ、ねえ、わたし、濡れ濡れなのよ。早く入れてほしい」
 美和は彼を抱き寄せ、彼の身体にしがみつき、マラを自分で自身のアソコに導いた。
「入れるわよ」
 怒張した肉棒が、濡れ濡れになった美和のやわ肉にもぐり込んだ。さらに深い密着感を求めて、彼のあとを追うように美和は腰をふるわせ弓なりにせりあげていく。
「ああ〜、気持ちいい処に当たってる。達也の、やっぱりイイ〜。いいわっ、イク、イク、イッちゃう〜」
 美和は、達也の背中に両腕を回し、爪を立てる。
 彼の腰が勢いよくピストン運動を始める。強くなったり弱くなったり、緩急をつけたピストンに美和は仰け反って、喘ぐ。 彼女はこの官能をたっぷり味わおうとする。美和の額にはもう大粒の汗…。
「ねえ、もっと突いて…」
 美和はすごく貪欲だった。その後、美和は彼の下になり、正常位で跨がって3回も果ててしまう。
 彼は、「いいか、美和、これが最後の最後のファックだっ」と念を押すように言って、美和に挑みかかる。
 ゆっくり出し入れしながら、彼の指は美和のオサネをグリグリとつまみ回す。
「イキまくって、最後はどうなるんだっけ?」
「………」
「さあ、言うんだ」
「最後は、死ぬ、死ぬ…って叫んで、動けなくなっちゃう…。 そう、私、シニタイのよ」   
              (了)

 

タイトル
ストーリー
タイトル
ストーリー
タイトル
ストーリー
タイトル
ストーリー
タイトル
ストーリー