「この店ってさ、男の客はエッチ目的多いよねぇ」
「そうなの？」
「そうだよ　隣の部屋からヘンな声聞こえたことない？」
「ないなー」
「でも、男から誘ってきたらどうするの？」
「えー部屋から出ちゃう」
「この店のＨＰ見たことある？」
「ないんだー」
「スゴイよ。掲示板なんてエッチ目的の女の子だらけだもん。あ、この店って女の子が使えるパソコンあるの？」
「ないよー」
「じゃあどうやってみんな書き込みしてるんだろ？」
「携帯できるからね」
「ふーん」
「今日で何回目だっけ？」
「２回目かな」
こんな会話を何人かと繰り返したのが・・・。もうウソがバレバレ。
この店のＨＰ見たことないんだって？ほーぅ、じゃあなんで携帯から書き込めるのを知っている？
さっきはこの店に来るが３回目だって言ってなかったか？もう、オイラはこの店の真実がほぼわかってしまってゲンナリだ・・・・。
　さらに追い討ちをかける事件が起こった。４人と話して、まだ心のどこかに「もしかしたら」という淡い期待を抱いて待っているとノックの音が。そこで出迎えると・・
・そこに立っていたのは初日に会話した女の子だ。この女の子初日の会話では「ここに来るのは２回目で、たまたま仕事が休みだった」ということなのだが・・・。
「オイ！コラ！お前の仕事はそんなにたまたまの休みが多いんかい！確かＯＬだって言ってたよな。かばんの横から見えてる定期に学割マークが見えてるんじゃ　ボケ。それに、オレが数時間もいるからって、飽きたころに来るのはタイミングが良すぎねぇか？」
コレがホントのオイラの心の叫びだ。
さらに、この女の子
「今日も友達と来てるんだけど、これから新宿で夕食を食べに行くのぉ」
「ふーん、何時ごろから？」
「えーと少ししたら店出るよ」
この時点で夕方５時３０分。その後、女の子が部屋を出たあとにトイレに行こうかと入り口を通るとその女の子はヒマそうに座っている。さらにオイラが部屋にも戻って数分後、隣の部屋に誰かが来たらしく、聞き耳を立てていると、さっきの女の子の声。
「はぁーん？夕食食べに行くんじゃなかったのけ？すぐ出るって言わなかったか？」
　ここまでくれば、結果は言わなくても明白でしょう。そりゃ、中には本当に淫乱な女の子が繰るかも知れません。ただ、その確率は限りなく低いのです。その証拠に、この店には面白いシステムがあります。１ヶ月で３人の女の子とイイ思いができたことをレポートにして提出すると、１０時間無料となるのですが・・・・１０時間なら４万円分。つまりは１ヶ月毎日通っても、イイ思いを３回できる可能性はあまりないということです。
　たしかに、店は女の子との出会いを提供するだけなので、どこにも「淫乱でスケベで即ヤリＯＫの子がたくさん来ます」とは言ってません。もちろん、そういった女の子が来る可能性はあるでしょうけれど、いったい何人に一人の割合なのか？男はただ部屋で待つだけで選択権もないですし、万が一誰も来なかったとしても、その分の料金は取られるワケですから。

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