「あっ、いじわる。あっ、あっ」
こんな淫らにしたのはアナタというばかりにエリは声をあげて腰をクネらせる。何がそうさせたのか分らないが、パーティ部屋にいたころとは別人のように変貌をとげた。愛欲にどっぷりとつかり溺れている。いや、溺れているのは毒島の方かもしれない。それにしても、いつになく長い時間を挿入している。
と、その時。
エリのバッグの中からプルプルと携帯電話の着信音が聞こえてきた。
「何?」
「時間かも、事務所から」
「ねっ、どうする?」
「時間か、1時間とちょっとだね」
「まだ、イッてないでしょ」
「ああ、いいよ。別に」
そんな会話をベッドでして、エリは全裸のままバッグの方へと走ってゆき電話を取った。何かうなずきながら話している。俺はコンドームをティシュと一緒に丸めた。ながめていると、エリは電話を切りこう言った。
「あなた、遊び人でしょ?」
「違う、詩人だよ。体が疼くと、小さな花を川に流すのさ」
そんなキザなことを言ってみたかった。でも…。
「そぉかな、そう見える?」
俺は照れ笑いをした。
ホテルを出て、一緒に駅までと誘ってみたが、エリは「また戻んなきゃ」と言ってかけ足でマンションに消えていった。趣味と実益。あの人妻はまたパーティルームに戻って微笑みながら男性を誘うのだろうか。
■電話の対応 ★★
■お小遣いの要求 ★★★★★★★★
■当たりはずれ あり
■場所が分りにくい度 ★★★
■癖になりそう度 ★★★
■トーク度 ★★★★
■疑似恋愛度 ★★★
■ルックス度 ★★★
■お値段度 トータルして高いと思う
■時間忘れ度 ★★★★
■割り引き なし
■マッサージ なし
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