ハイジア横 Date: 2003-08-16 (Sat) 
「風俗情報誌なんてクソくらえ!!」
 いきなりだが「今は情報社会だからねぇ。情報なくして成功はありえないよ」などと訳知り顔で話すヤツに一言いいたい「お前はバカか?」と。こういう輩に限ってなにが情報なのかがわかっていないのだ。特に風俗で遊ぼうと思ったら、情報は非常に重要なことだ。
例えば、ある日突然、風俗で一発ヌキたくなるとするわな。コンビニなんかで風俗情報誌やレジャー新聞買ってきて、セコセコと店の場所だの値段だのをこと細かに調べ上げる。その後、店に電話して女の子指名して、予約まで取って、挙句の果てに雑誌についてるクーポン券まで切り取って持っていく。もうガマン汁が滲んでる状態で店までたどり着き、いざ女の子とご対面だ。その結果、目の前に現れたのはギリギリ人間のラインを保っている、限りなく違う生き物に近い生物だったりしたらどうする?おまけにクサイわ、テクニックはないわ、無愛想だわの3拍子揃ってて…それでも「来たもんは仕方ねぇ」と無駄金払うのか?怒りの矛先は雑誌か?それとも情報まがいのモノにダマされた自分か?つまりは、こうなったのは情報ってヤツを履き違えているのが原因に他ならない。そりゃ、雑誌や新聞には店の名前も料金も載っているだろう。場合によっちゃ女の子の顔写真も掲載されているかも知らん。ただ、これ以上のことはわからないだろ?ってことは、こうした媒体から得られるものは情報じゃなくて、あくまでも「素材」なんだよ。たしかに、情報といえば持ってて損するモノでもないしないよりはマシかもしれない。ただ、本当に自分で経験した上での情報じゃない限り、屁のツッパリにもならんこと言うことを声を大にして申し上げる。。
さて本来、オイラは風俗専門ライターじゃないし、風俗歴も長くはない。ただ、今までに経験してきたことは、すべて情報として役に立っているのがスバラシイ。もちろん、とんでもない失敗もあれば驚くほどハッピーな経験もしているのも確かだが。なにしろ、オイラの風俗遊びは「オールオアナッシング」「デッドオアアライブ」店やサービス、女の子の質で迷うくらいなら一人でマスかいて寝るというのを信条にしているのだから見上げたモンだろ?
というワケでこのコラムを書くのは、みなさんに失敗しない風俗遊びを堪能していただくために、役に立つ本当の情報をお伝えしたいというのが一番の理由…であるハズもなく、風俗で楽しみたかったら、テメェの力と行動力でなんとかしろ!というのがホンネだったりするのだが、ただ、失敗はホドホドに…。


「たちんぼバンザイ」
とにかくオイラはこの年になっても好奇心が衰える気配がまったくない。気になることがあれば、まずは経験してみる。こうした行動パターンはもう体に染み付いてしまっているのでどうしようもないのだが、幸いにもこの性格がライターという職業にはことの他向いているようである。こうした性格ゆえに「これをしたらこうなる」とか「こんなことしたら次はこうだ」などと算段することもない。すべての結果は出てのお楽しみなのだ。
オイラの風俗遊びもやっぱり「まずは経験してみる」というスタイルが基本となる。風俗情報誌に原稿を書いたこともあれば、編集者として本を製作したこともあるクセに、まったく活用したこともなければ読んだこともない。そんなオイラが、ある日時間をもてあまして出かけた先は新宿は歌舞伎町。別に風俗に行く気はなかったが、ただ深夜の歌舞伎町を一人でフラフラしていたときのことだった。終電も出てしまったあとは一気に人口が減る歌舞伎町。特に平日深夜の歌舞伎町は歩きやすくてよろしい。
ゲーセンで遊んだり客引きのニーチャンをからかったりしながら徘徊しているうちにたどり着いたのが歌舞伎町の奥。歌舞伎町の奥には交番があり、その隣は大きなハイジアというビルがある。ココのビル自体は深夜営業するわけでもなく、夜中に使えるのは地下の駐車場くらいのもの。オイラはいつもその地下駐車場に車を止めるのだが、この地下駐車場への夜間通用口付近は知る人ぞ知る「たちんぼ」のメッカなのだ。50メートル程度の植え込みに沿っていろいろな国籍のたちんぼたちがうごめいている。しかしながら、この場所、夜ともなるとかなり暗く、たちんぼの顔は1メートル程度まで近づかないとよく見えないほど。この場所を行ったりきたりするのが大好きなオイラ。歩きながら横目でチラチラとたちんぼたちの容姿などをチェックする行為がたまらなくスリリングで好きなのだ。
 このハイジアからは歩い5分も行けば新大久保のたちんぼゾーンにいけるという場所にある。新大久保といえば、やはりたちんぼで有名なゾーンなのだが、こちらは小さなラブホテルが密集している路地にあり、とあらゆる国籍の「女性」が立っている国際色豊かな場所だ。白人もいれば黒人もいる。ただ、オイラはこちらにはあまり興味がなく、なぜかその暗いハイジア横が肌に合うらしい。それはなぜか?ハイジア横にはいろいろな国籍の様々な年齢のたちんぼがいるのだが、それに加えていろいろな性別の人が立っていらっしゃる…。まぁ、それを知ったのはある事件がキッカケだったのだが。
ハイジア横を徘徊したことはあってもたちんぼの彼女たちと交渉したこともなければ遊んだこともなかったオイラ。その日も駐車場に戻る前に、フラフラと観察していたのだが、そのときある一人の女性と目が合った。いつもなら「遊ばない?」とカタコトの日本語で声をかけてくるたちんぼに、軽く微笑んで通り過ぎるだけだったのだが、その日のたちんぼはちょっと違っていた。「ねぇ、お話しよう。今日はヒマなんだ。話し相手でいいから」とやはりカタコトながら結構うまい日本語で話しかけられ「まぁ話だけなら」と、ついつい植え込みに腰掛けて話し始めてしまったのだ。これがそもそもの間違いだったのかもしれない。近づいてよく見ると、コレがまた飛び切りの美人。肌は白く、細身で梅宮アンナにソックリ!「こりゃスゲェ」と思いながら、会話すること10分。やはりというか、結局はその日は自分の理性(性欲とも言う)に負けオイラは初めてたちんぼ遊び(こんな呼び方をするかどうかは知らないけど)を経験することになった。
 ハイジアの目の前に小さなラブホテルがあり、そこへ有無を言わさず連れ込まれる。そして梅宮アンナは慣れた口調でカウンターに向かって「お願いしまーす」と声をかける。すると、無言で小さな窓から部屋の鍵が差し出された。オイ!せっかく部屋を選ぶパネルがあるんだから部屋くらい選ばせろ、というヒマもなく強制的に2階の部屋に決定。それでも(相手は梅宮アンナだ、胸は小さそうだが、ここで巨乳を望むのは贅沢というものだな)とこれから始まるであろう、至福の時間を想像して股間はモッコリしていたのは言うまでもない。
 部屋に入るなり、オイラはアンナを後ろからベッドに押し倒した。するとアンナもオイラの頭をつかんでディープキス。うーん、たまらん。その後「一緒に風呂入ろうか?」というと、意外にも「恥ずかしいから一人で入ってくる」といわれてちょっとガッカリ。そまま部屋のエロビデオを鑑賞すること10分。風呂から出てきたアンナのバスタオル姿に、再びスイッチオーン。またしてもベッドに押し倒すと「暗くして」と来たもんだ。もう、素っ裸でミサイル発射準備OKのオレはさっさと電気を消してベッドにもぐりこむと、そこからのアンナは激しかった!全身を丁寧に舐めてくれる上に、フェラは絶品。のどの奥までくわえ込んでくれるし、手の使いかたも抜群にうまい。オイラが反撃しようとすると、それを制止してまでもナメナメ攻撃をしてくるのだ。「イカン!このままではイカされてし、まう」と思ったオイラは強引にアンナの上に乗り、まずはオッパイから…。アレ?外見も巨乳ではなかったが、かなりの貧乳だな。ちょっと戸惑ったオイラのスキをついてアンナが攻撃、いや口撃してくる。今度はオイラの乳首を攻めてくる。だが、これが痛い!とにかくオイラの乳首を強く噛むのだ。何回も「痛いよ」と言ったのだが、それでもアンナは噛み続ける。そんなに乳首噛みが好きなのだろうか?そのうちあまりにもオイラが痛いというのであきらめたのか、今度は自分の乳首を噛んでくれと言う。最初はその見事なまでの貧乳を遠慮がちに噛んでいたが、次第に「もっと強く」と言ってくるので、仕方なくコレでもかというくらい強く噛んだら、異常なまでにあえぎ声を上げている。アンナは真性のMか…。そう思いながら、今度はアンナのアソコに手を伸ばすオイラ。太ももから徐々に上に手を移動。薄い陰毛を手の甲に感じながら股の間に手を持っていくと、そこにはすでにビショビショにぬれた秘部はなく「にょき〜ん」としたものが…。「ん?にょき〜ん?ふ〜ん。にょき〜んね。ん?ん?うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そこには立派な「にょき〜ん」がそそり立っているではないか。ああ、なんてこった、アンナは、いやコイツは男かだったのかぁぁぁぁぁ!!!!!!「オマエ男じゃねぇか」と言えなかったオイラはそのにょき〜んから、そっと手を離ししばらく瞑想した。もうこのまま菩提樹の下で悟りを開いてしまう寸前だった。その間もせっせとアンナ、もとい男はオレのチンポをしごいている。そこには妙に冷静なオイラがいた。ここでオイラが取れる行動パターンは3つ。「男に払う金はねぇ、さっきの金返せ!と言い放つ」「このまま目を閉じてアンナの顔を想像しながら身を任せる」「自分でマッハの技でシゴイて射精する」
その中でオイラが選んだのは「金を返せ」ではなかった。
コトが済み(どんなコトが済んだかは想像にお任せします)放心状態でタバコを吸う俺にアンナ(あえてこう呼ばせてもらおう)は話かけてくる。
「付き合ってた日本人の男にだまされた。だから私はきれいになりたくてお金を貯めて、ある程度たまったらシンガポールに帰って顔を整形してくるの。いっぺんに全部の整形はできないから、少しずつだけど。でもね、私をだました男の名前の刺青だけは消えないの」
そういうアンナの右腕には漢字で「龍二」と彫られていた。そして、まだアンナの話は続く
「今、中野のマンションに住んでる。一人で寂しいよ。彼氏が欲しいよ」
そう言いながらすり寄ってくるアンナとオレの距離は常に15cmほどの間隔をキープしていた。一発やった男なんて冷たいものさ。
そしてホテルを出る時間がやってきた。ホテルを出て先ほどのハイジアの横(とはいっても歩いて数秒)まで来るとアンナはオイラに携帯電話の番号を教えてくれた。オイラはとりあえず自分の携帯を取り出してその番号をメモリーしたのだ。そして、別れる時間がやってきた。「じゃあ、また」なにがまたなのかわからなかったが、オイラはそう言うと振り返らずに再び歌舞伎に向かって歩いていく、背中にアンナの視線を感じながら…ってオイ!コラ!誰がたちんぼにオカマがいるなんて教えてくれたよ。どんなにデブでもブサイクでも普通は女だろ。オレはストライクゾーンが相当広いからたいていの女はOKだ。でもな、男はないだろ!それも思いっきりチンポがついてるってのはどういうこった?ホントに悲しいぞ、おまけにディープキスはするわフェラされるわ、おまけに…。あの場所にオカマが混じってるなんて知ってたら最初から警戒するわ。でも今回はホントに無防備だったからな、ノーガードで戦っちまったじゃないか。一般人がボブサップと素手で戦えるかよ!この野郎!だから何事も経験だって言ってんだろ!ああ、やっぱり経験にまさる情報ナシだな。
ただ、いまだに携帯電話の中にアンナの番号が残っているのはせめてもの抵抗なのかも知れない。合掌 

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