『上野』 Date: 2003-04-12 (Sat) 
4月某日。前から気になっていた上野の某風俗店に出向くことにした。
MANZOKUニュースに堂々と広告を打ち「○○流」とうたっているその店は、まさしく今流行りの本番店以外の何モノでもない。
それにしても情報誌はいつからいつからこんなに露骨に「本番」であることを宣伝していいことになったのだろうか。
西川口、越谷、草加と…「本番」で有名な地区は拡大しつつある。そしてついに都内にも出現したというわけだ。
一応念のため電話を入れて確認すると。「はい。うちは○○○○流ですから…」と、その店名を流派にしているらしい。
まぁ電話で「本番アリです」とも言いにくいのだろう。小雨の降る中を御徒町駅からかっぱ寿司方面に歩く。
仲見世付近は20年以上前とちっとも変わっていない...。
足立区出身の僕にとって上野は懐かしい町である。
目当ての店はすぐに見つかったが、ビックリしたのはこの通りがいつのまにか風俗街になっていたことだ。
道も一本隔てるとだいぶ違うようである。 薄暗い階段を上ると2階が受け付けになっている。
「いらっしゃいませ」パンチパーマのいかつい男が出迎えてくれた。見るからに風俗店の店員でござい。
という風貌が実に下町らしくてイイ。
「コースはどれになさいますか」料金は30分1万2千円、40分1万8千円となっている。
「40分コースが人気ありますけど…」という店員の薦めにしたがってそれを選択する。
プラスチックケースに入った4枚の写真を見せられる。ふむ、どの娘も飛びぬけてカワイイというわけではない。
だったら若い子がいいか。18歳のM子を指名する。待合室には僕以外に客はいない。
さすがにこの天気だと午後一から風俗で遊ぼうという気にはならないのか。
待つこと5分「それではどうぞ」と、店員に促がされ部屋に通された。
部屋で待っていたのはタレントの深田恭子…とまではいかないが、それに近い雰囲気をもった娘である。
「服、かけて下さい」と、ハンガーを手渡される。
やけにぶっきらぼうな言い方だ。M子はとっとと自分の着ていた服を脱ぎ始め、さっさとシャワールームに入っていった。 
なんだ…。 いったい彼女はどういうつもりなのか。
前の客とトラブルでもあって、機嫌が悪いのだろうか。
そんなことを考えつつ僕もシャワールームへ。
しかしここでもM子は仏頂面して押し黙ったまま単に機械的に身体を洗うだけ。
 まいったな…。「どうしたの? なんか機嫌悪いのかな」「べつに…」と、一言しゃべったまま、また彼女は押し黙った。
要は僕とコミュニケーションを取りたくないらしい。
18歳のうら若き肉体を目の当たりにしつつも、二人の関係はピリピリと殺気だった仇同士のようである。
いったいどうすればいいんだろう。 僕が先にシャワーを出て待っていても、彼女はなかなか出てこない。
あぁ〜必然的に彼女が時間稼ぎをしているのはミエミエである。
えらい娘を指名しちまったな…というのが素直な感想だ。
枕を頭に勝手に寝そべっていると、M子がやってきてサービスを開始しようとする。
もちろん会話は一切ナシ。目すら合わそうともしない。
 彼女が上になり、最初は乳首周辺を重点的になめてくる。
そこそこ気持はイイ。だが、いかにも画一的というか、教わったとおりに淡々とこなしているだけのようである。
チ○ポはカチカチになっていたが、頭の中はいたって冷静という中途半端な状態だ。
そうこうしているうちにM子がさっさとチ○ポにゴムをつけ始めた。
 えっ…ゴムフェラ? しかもそのなめ方も、なんともイヤイヤなのがまるわかりで、こちらとしては非常にショックである。
だが、ここで彼女に対して文句を言ったところで機嫌がよくなるハズもなく、さらに気まずい雰囲気に拍車をかけるだけであろうことは明白だ。
沈黙…。「あたしが上でいい…? 」一瞬なんのことかわからなかったが、つまり騎乗位で入れていいか。ということらしい。
「いや、俺が上になるよ」と言って体勢を入れ替える。
今度はこちらから無理矢理キスをする。表情は苦い薬を飲んだように苦痛に歪んでいたが、そんなことは知ったこっちゃない。
首筋から張りのあるオッパイへと舌を這わせる。
若い娘特有の若干固さの残る乳房は弾力がまたすばらしい。
思わず、これで性格がよければ…と考えざるを得ない。
 股間に手をやるとヌルっとした感触。これはおそらくシャワールームでローションを塗ってきたせいであろう。
クチュクチュと指でいじるが嫌がる素振りは見せない。そのままチ○ポをあてがい、一気に挿入する。
「あっ…」と、思わず声が漏れる。かまわず腰をグラインドさせるとシーツをつかむ手に力が入るM子。
「どう、気持いい? 」応えはないが、必至になって快感をこらえようとしている姿がいじらしい。まだ新人なのだろうか。
締り具合もなかなかで、やはり若いってことは素晴らしいと実感できる瞬間だ。
バックに体勢を入れ替えるがこれまた嫌がる素振りは無い。
菊門の色はベージュがかったピンクでこれまた美しい。尻肉を鷲掴みにしてバシバシと陰茎を膣奥へぶち込む。
「あっあぁっ…」小生意気なM子の口からついに喘ぎ声がもれた。
「どうだ、気持いいのか…」「あっ、ん…気持いい…あぁっあっ」さらに腰にターボをかけピストンすると、そのあまりの気持よさに発射してしまった。
ふ〜。 シャワーを浴びて着替え終わっても25分しか経過していなかった。
だが、さっさと「お客さんお帰りでーす」と、電話を入れるM子。
返す返すもムカつく女だ、絶対に店員に文句言ってやろうと決心する。
「ありがとうございました」しかし予想を覆して、向こうの方から「今日の女の子サービスはどうでしたか…」と、聞いてきた。
「どうもこうもないよ」僕は、彼女の態度についてこと細かく説明し「いったいどういう教育しているんだ」と、詰め寄った。
「申し訳ありません…あの娘にはよく言い聞かせておきます」と、頭を垂れるが、それも急場しのぎであることは間違い無い。
「もし、今日もう一度入り直しされるんなら料金をサービスさせて頂きますが」と、店員が商売っ気を出してきたところでウンザリして店を出た。
ここで例え喧嘩になったところで支払った金が戻ってくるわけはない。
 外はまだ雨が降り続いていた。

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