『新宿西口』 Date: 2003-04-05 (Sat) 
●ジャンル 駅前ソープ
●場所 新宿西口
●料金 45分8千円+3千円

 某誌で、風俗のイメージがない街の風俗店に遊びに行くルポの連載をやっている。
そのため、いわゆる駅前風俗と呼ばれる店にも、よく行った。確かにサービスしてく
れる女性は熟女ばかりで、お世辞にもレベルが高いとはいえないのだが、時代から取
り残されたようなレトロな店構えには、妙におちつくムードがあるのだ。フーゾクが
風俗であった時代の空気がそこにはある。これからこの連載では、こうした駅前風俗
と呼ばれる店を訪ねて行こうと思う。平成のフーゾクが失ってしまった何かを求めて。

 さて、駅前風俗といって、僕がまず頭に浮かぶのは新宿西口にあった「個室ゆ西
口」。若い頃は輸入レコード店が密集している新宿西口エリアを、毎日のようにウロ
ウロしていた。そして老舗中古レコード屋「えとせとら」に行く度、その近くのスト
リップ劇場と「個室ゆ西口」が気になっていた。しかし、十代後半の僕は興味を持ち
つつも、とても足を踏み入れる勇気はなかった。当時ですら、「個室ゆ西口」の店構
えは古臭く、あきらかにいかがわしかったのだ。その後、風俗の知識がついてくるに
つれ「個室ゆ西口」は駅前ソープと呼ばれる店で、ソープでありながらも本番サービ
スは無いのだとわかってきた。そして駅前ソープでは、女の子はおばちゃんばかりな
のだということも知った。当時、足を踏み入れなくてよかったな、とも思った。

 あれから十数年がたち、駅前風俗めぐりをしようと考えた時、「個室ゆ西口」を訪
れてみようという気になった。単純にノスタルジックな気持ちだ。あちこちに大型輸
入CD店が出来た最近では、新宿西口のレコード店まわりをすることもなくなり、あ
の辺りとは無縁になってしまった。「個室ゆ西口」は、まだあのままなのだろうか。


 西新宿歩道橋通り入り口。ずいぶん様変わりしてしまった。

 青梅街道から西新宿歩道橋通りに入り…、あれ、入り口のところにも中古レコード
屋がなかったっけ? そこはぽっかりと空き地になり、マンションが立つらしい。
「えとせとら」とOSストリップ劇場が入っていたビルも、ない。そして「個室ゆ西
口」の看板も消えていた。いや、「個室ゆ西口」は無くなっていたが同じ場所に「フ
ァッションソープ P」という店がある。店構えは古臭く、いかがわしいままだ。昔
の喫茶店のような黒いガラスと丸く赤いノブのドア。どうやら店名が変わっただけら
しい。看板には「45分 8000円ポッキリ」の文字。本番ナシとしても、普通のヘルス
よりも安い。まぁ、出てくるのが、超熟女だとすれば安くもないということになるの
だろうが。


「P」入り口。店名のせいか、これでも以前よりだいぶいかがわしさが減少。

 覚悟を決めて店に入る。十数年ごしの決意。想像通りに店内もかなりのオールドス
タイル。寅さんが泊まっていたような場末の旅館を連想してしまう。赤い絨毯と薄汚
れた怪しい壁紙。 受付のおばちゃんが言う。

「今からだと、50分くらい待ってもらうことになるんだけど」

時刻は夕方5時。6時に女の子が来るという。仕方ないので、6時にまた来るといっ
て店を出た。この辺りならば時間を潰すのはわけがない。輸入レコード屋、輸入ビデ
オ屋などをハシゴして過ごす。

 さて、6時少し前に再び入店。料金の8千円を払う。待合室は応接間風でテーブル
の上に観葉植物などが置かれている。高度成長期の匂いがする。つけっぱなしのテレ
ビでニュースなどを見て待っていると10分ほどで呼ばれる。ここで女の子とご対面。
そこに立っていたのは、まるで自分の母親のような大熟女、などではなくて、若い女
の子だったのだ。ちょっとあか抜けない丸顔の東北系ぽっちゃりムスメ。あどけな
く、可愛らしい。びっくりした。

「こちらへどうぞ」

女の子は、僕の手を引いて階段をあがって二階へ。案内された個室は6畳ほどで、半
分が白いタイル張りの風呂スペース。いちおうスケベ椅子なども置かれている。部屋
の片隅には、ここがソープであることを主張するかのように、サウナ器らしきものが
置かれているが、上に布がかけられ物置台と化していた。



 レトロムード爆発の店内。階段を昇ると個室がある。

「いやぁ、こんなに若くて可愛い女の子が出てきたんでびっくりしたよ。おばちゃん
が出てくるの覚悟してたから」

素直な感想を言うと、女の子は弾けるように笑った。人懐っこく、明るい子だ。彼女
はRちゃん。21歳。この店には三日前に入ったばかりだという。

 真っ赤なハッピ風の上着と、ぴったりしたワンピース、そして大きくて野暮ったい
下着。お店から支給されたらしい制服を脱いでいくRちゃん。ちょいとお腹のあたり
に肉がつきすぎの感もあるが、デブ寸前のムチムチといった感じで、おいしそうなボ
ディ。



 昔の団地のようなコンパクトな浴槽。サウナ器はすでに生きる屍。

 僕もハダカになり、スケベ椅子に座って体を洗ってもらう。このシャワーがまた強
烈だった。お湯の蛇口と水の蛇口を二股のゴムホースでつないで混ぜ合わせて、温度
を調節しているのだ。




 なんとも原始的な温度調整蛇口。見た目のインパクトがすごい。

「お風呂、入ります?」
「どうせなら、いっしょに入ろうよ」

僕が誘って混浴してみたのだが、なにしろ浴槽が狭い。一人でいっぱいのようなサイ
ズなので、かなりきつい。それでも、ぴったりと体をあわせると気持ちがいい。Rち
ゃんの大きなおっぱいを触りながら、股間に指を伸ばすとヌルっとした感触。

「あん、そこ、気持ちいい…」

Rちゃん、感度も良好だ。すでに固くなっている僕のペニスに手を伸ばしてきて、さ
わりっこになる。そのままキス。Rちゃんの舌は分厚くて水っぽくて、とても気持ち
がいい。まるで果物のようだ。

 いつまでもそうしていたかったが、なにしと狭い浴槽だ。体勢が辛くなってきたの
で、ベッドに移る。

「好きにして、いいよ」

とRちゃんが言うので、とりあえず僕から攻めてみる。キスから推定Fカップのオッ
パイを舐めたり、乳首を手のひらで転がすように刺激する。すぐに悩ましい声が上が
る。ソープ嬢にありがちな、わざとらしく大げさな声ではない。ごく自然な喘ぎ声。
嬉しくなって、今度は股間へ。そこはもうすっかりぐっしょりと濡れている。指を滑
り込ませると、強烈に締め付けてくる。これが、すごい締め付けなのだ。冗談ヌキに
指が千切れそうだ。つい挿入した時の感触を想像する。でも、ここは本番ナシなんだ
よなぁ。それを少し残念に思いながらも、指で性器の中を刺激しつつ、舌先でクリト
リスを激しく舐めあげる。舌先を細かく振動させる僕の十八番のジェットクリ舐め
(笑)。

「あ、ああっ!」

これまた、素晴らしい反応のよさ。なんと僕の頭を押さえつけて、自ら腰をグリグリ
動かして押し付けてくるのだ。そして、そのまま絶叫し、絶頂! 
 
 駅前ソープで、こんな本気度あふれるプレイを楽しめるとは思っても見なかった。

 ここで攻守交替。Rちゃんのサービスタイム。乳首から脇腹、カリにサオ、フクロ
ときっちり舐めてくれる。
 さらにローションを塗って手コキしつつ、先っぽを口に含むなどの技が炸裂。この
ままフィニッシュかな、と思っていると、

「ねぇ、エッチする? あと3千円かかるんだけど」

おお、そう来たか。しかし3千円とは、ずいぶん安いなぁ。

「もちろん!」

「ゴムつけてくれる?」

 はいはい、もちろん。僕はセーフセックス派ですからね。Rちゃんの差し出したコ
ンドームをペロリと装着。ベッドに横たわったRちゃんへ、ズブリ。

 さっきの指入れでも感じた強烈な締め付け。強烈な快感。お恥ずかしい話だが、2
分と持たずに発射。搾り取られた、という感じ。
 
 入って三日目といっていたけれど、この接客のよさとテクは、素人さんじゃない
な。聞いてみると、一年ほど前に三ヶ月ほど渋谷の某人気ヘルスで働いていたとのこ
と。その時はナンバースリーまでいったとか。

「で、またお仕事しようと思ったんだけど、太っちゃったから…」

と、こういう店を選んだそうだ。まぁ、確かに太めではあるけれど、これくらいの太
さの子なんて、普通のヘルスやイメクラでも平気でいるし、何よりRちゃん、可愛く
て明るくてエッチだから、十分人気出ると思うのだが。まぁ、こういう店にこんない
い子がいてくれる方が、客としては嬉しいけど。
 それにしても、本アリでお風呂まで入れて45分で計一万一千円である。安すぎる。
それもこんないい子が相手で。もしかしたら、本当は店としては本ナシで、Rちゃん
が個人的にオプション営業してるのかとも思ったが、聞いたところ、そういうシステ
ムらしい。ま、Rちゃん以外は熟女のようだが(しかし、後でネットで調べたとこ
ろ、眞鍋かをり+後藤真希というような美女に当たったというレポートもあった。た
だしこちらはサービスはイマイチだったようだが)。

「でも、痩せられたら、また前のお店に戻りたいな」

だから、そんなに痩せることにこだわらなくてもいいと思うんだけどなぁ。女の子の
スリム信仰って、どうにかならんもんかな。

 名刺をもらって、下まで送ってもらって、帰ろうとした時…。

「あ、待って!」

Rちゃんに呼び止められた。あ、そうか、3千円払ってなかった。おしゃべりに夢中
になっていて、Rちゃんも忘れてたらしい。そういう天然っぽいところも可愛いなぁ。

 帰りの新宿駅、少々腹が減ったので地下のメトロ食堂街を流してみる。お、天ぷら
の「つな八」がイートインをはじめたようだ。店の一角を、スタンドで安く食べられ
るようにしたコーナーだ。店内で食べれば千円以上する天丼が、イートインなら税込
819円。海老2本に小さなかきあげとピーマンの天ぷらが乗った、海老天丼を頼む。
少々、タレの甘みが強い気もするがが、天ぷらの種類が多いのが楽しい。ペロリとた
いらげた。天丼は食べ終わった後のお茶が美味い。
 


 つな八イートインの海老天丼。個人的にはピーマンはパスしたい(笑)。

 栄養も補給したし、さ、事務所に戻ってまた原稿書くか。


ルックス度   ★★★★
癒され度    ★★★★
清潔度     ★★★
テクニック度  ★★★
お値段度    ★★★★★
やみつき度   ★★★★★

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