『高田馬場さかえ通り』 Date: 2003-04-05 (Sat) 

●ジャンル ファッションヘルス
●場所 高田馬場さかえ通り
●料金 45分1万4500円

 僕が一番最初に行った風俗は高田馬場のヘルスだった。昭和60年の7月。新風営法が
施行された年だ。僕はまだ高校生で、年上の友人と飲んだ帰りに連れて行かれた。の
ちにAVアイドルとなる早川愛美が美人ヘルス嬢として話題を呼んでいた頃だ。彼女
が在籍していた店が高田馬場「S」だ。20年近く前の話だ。そして「S」は、まだ健
在である。


さかえ通り。飯も酒も安くて美味い店がいっぱい

 その純真だった(?)高校生も、何の因果か風俗ライターなんぞになってしまい、
数年前から高田馬場に仕事場を構えている。「S」のあるときわ通りも食事目的、酒
目的でウロウロすることも多い。ときわ通りには「S」以外にも3軒のヘルスがある
のだが、遊びに行ったことはなかった。性感ヘルスやイメクラなどの新興風俗に比べ
ると、昔ながらのファッションヘルスというのは、サービスが悪いという印象がある
ためだ。それでも、どの店もしっかり生き残っているということは、それなりに需要
があるのだろう。

 仕事が立て込んで頭がヒートしそうになっていた。書いても書いても、終わらな
い。こういう時は、ちょっと息抜きするに限る。そろそろ夕食時でもあるし。ぶらり
と高田馬場駅前に向かう。なんの気なしに、ときわ通りに入る。ときわ通りは、JR
高田馬場駅早稲田口から神田川に連なるコンパクトな繁華街だ。飲み屋、定食屋、キ
ャバクラ、そしてヘルスなどが立ち並び、いつも学生やサラリーマンでごった返して
いる。洋包丁のスタミナ焼定食でも食うか、と思ったが、ふと「S」の看板に目が止
まった。白い看板に青い文字で店名。その上には「KING OF HELTH」の文字。直訳すれ
ば「健康の王」になってしまうが。


「S」の看板。創業20年の誇りか「KING OF HELTH」

 ふと、「S」で遊んでみようという気持ちになった。これも息抜き、息抜き。階段
をあがり、2階へ。20年の歴史を持つ店だが、特に古びた雰囲気はない。受付で料金
を払う。7時過ぎだったので、45分1万4500円。今どきの相場からすると、少し高めだ。
 細い廊下の突き当たりの待合室に通される。先客はサラリーマンが一人。壁に在籍
している女の子のポラロイド写真がずらりと貼られていた。眺めて見るとレベルはま
ぁまぁといったところ。可愛い子もいれば、そうでない子もいる。
 

ファッションヘルスという言葉が時代を感じさせる。


待合室。テレビあり。在籍ギャルの一覧もあり。

 5分と待たずに僕の番が来た。案内された部屋は、3畳ほどの狭いスペースにシャ
ワールームがあるため、その横のベッドが何とも窮屈だ。ミニスカポリスの制服を着
た女の子が出迎えてくれる。Jちゃん。顔立ちの整ったなかなかの美人。身長がかな
りあり、スラリとしたプロポーションだ。年齢は二十代半ばというところか。明る
く、人なつっこいタイプだ。


かなり狭いプレイルーム。でも全室シャワー完備。

「お仕事の帰りですかぁ」などと、定番のトーク。

「いや、仕事中なの。ちょっと息ヌキしようかと思って」
「ははは、息じゃないものヌイちゃうんでしょ」

ノリはいい。お互い服を脱いでシャワーへ。

「胸、ないんですよねぇ。お客さんでオッパイ好きの人とか、がっかりされるの。で
も、それなら受付で胸の大きいって言ってくれればいいのにね」
でも、自分で言うほど貧乳というわけではなく、B〜Cカップくらいはありそう。僕
などは、これでも全く文句はない。

 ベッドに戻ってプレイスタート。首筋から乳首舐めへ。あれ、キスはないのか。キ
ス好きの僕には物足りない。やはりプレイの最初は濃厚なディープキスから始めたい
よなぁ。
 Jちゃんの舌は、スルスルと進んで下半身へ。フクロのあたりをペロペロ、そして
半勃ちのところでゴムをつけられる。ああ、ゴムフェラなのか。そうだ、昔のファッ
ションヘルスはゴムフェラの店も多かったんだっけ。
 ゴム越しでは、舌の感触も半減…というほどでもなく、それなりに気持ちよく、ち
ゃんと勃起してきた。しかし、Jちゃんのフェラはいまひとつ単調。どうもねっとり
感に欠けるのだ。快感を与えるというよりも、さっさと抜いてしまおう、というよう
なハードフェラ。

 女の子にあまりテクニックが期待できない時は、こっちが責めて楽しむことに決め
ている。フェラが下手な子でも、感度がよくて反応が激しければ、それなりに楽しめる。
 まずはフェラされながらも、手を背中の方へ伸ばして、サワサワと指先でフェザー
タッチ。

「あ、ん…。上手ですね」

Jちゃんが、ほめてくれる。当然お世辞だろうが。

「ねぇ、オレが上になって責めていい?」
「え? うーん、でも時間ないから」

 時間がない? 30分ならいざ知らず、45分ならそれくらいの余裕はあるはずだけれど。

「45分っていっても、シャワー浴びたりとか、そういう時間を入れると、エッチでき
る時間って短いんだよね」

 いや、それ含めても45分なら、それなりに色々できると思うのだが。僕のこれまで
の経験から考えても…。
 なんだか急にやる気がなくなってしまった。もういいや、すぐ抜かれちゃおう。で
も、ま、せめてアソコは拝みたいということで、シックスナインを所望。クンニ好き
派としては、まったくアソコを舐めずに終わるのは残念すぎる。

 こじんまりとした佇まいの花びらに舌を伸ばし、チロチロ舐めまくる。

「あっ、気持ちいい…」

Jちゃんはそれなり声を上げるが、なんだかウソくさいような気もして、それほど楽
しめない。でもシックスナインだと、すぐにイッてしまうのはマ○コ好きの性か(笑)。
 で、ゴムの中に発射。

 終わった後、Jちゃんは軽くキスしてくれた。キスNGと言ってたから、これは少
しだけ嬉しかった。

 この時、タイマーが鳴った。え、本当にこれで45分コースなの? そんなにプレイ
前にしゃべってたかなぁ。まぁ、時間の感覚というのはアテにならないものだからな。
 さっとシャワーを浴びて、着替える。Jちゃんが名刺をくれた。出勤は月曜の遅番
と、金曜の早番の2日だけと書いてある。

「実はOLなんですよ」

Jちゃんが言う。

「OLって給料安いから、とても生活できないですよ。みんな結構水商売のバイトと
か、やってますよ。言わないけど風俗やってる子もきっと多いと思う」

ふーん、OLかぁ。そう思うと少し価値があったような気もしてくるから、男という
のはバカなものだ。

「じゃあ、また来るね」

そういってプレイルームを出る。でも、たぶん、もう来ない。
 出てから時刻をチェックすると、8時18分。こっそり隠し撮りしたデジカメ画像の
タイムスタンプで確認するとプレイルームに入ったのは7時42分頃。やっぱり40分も
経ってないじゃないか。タイマーのセット時間自体もずいぶん短くしてるわけだ。
 これがお店の方針なのか、Jちゃん個人の作戦なのかわからないけれど、いい気分
のわけがない。すごく損した気分になる。こういうセコイことされると、冷めるんだ
よな。

 料金も高めで、キスなし、ゴムフェラ、受身なし、しかも早上がり。今どきこれで
よくやっていけるなぁ。老舗の名前と、許可店という安心感で固定客をつかんでいる
ということなのだろうか。

 リフレッシュの息抜きのつもりが、逆効果になってしまった。んー、ここはメシで
も喰って景気づけするか。「S」のすぐ隣の洋包丁へ。カウンター形式のキッチン
で、僕は昔からずっと通っている。いつもボリューム満点の肉野菜炒めに生たまごが
のったスタミナ焼定食を食べるのだが、今日はなんとなく、からし焼肉+メンチカツ
のセットにする。からし焼肉はコショウで辛みをつけているのが珍しく、これがかな
り辛くご飯が進むのだ。この店は、テーブルにごま塩が常備しているのも嬉しい。わ
しわしと肉とご飯を喉の奥に放り込む。ああ、うめえ、うめえ。

 安くてうまい、が高田馬場の店の特長だと思うのだ。そういう意味からすると
「S」は、高田馬場らしくないんだよなぁ。あれが高田馬場を代表する店だとは、思
われたくない。


ルックス度   ★★★
癒され度    ★
清潔度     ★★★
テクニック度  ★★
お値段度    ★
やみつき度   ★

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