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 馬山@Korea 【海外編-1】(1)

馬山@Korea 【海外編-1】

企業接待&ホテトル事情

 韓国の大手食品メーカーに原料を大量に納めている某メーカー。新規商品の開発で、現地のシッパーと共に訪れた時の話。


 韓国のメーカーと仕事をするとき、お酒無しの関係は皆無といって良いだろう。中国の史書『魏志』にも、韓国人は「歌舞飲食を楽しむ人々」だという記述が出てくる。昔から韓国の人はお酒を飲んで食事をし、歌いに踊っては忙しい日常の楽しみを作り出してきた。日本でもそうだが韓国でも仕事上の関係において、「お互いをよく知るため。」という口実(??)のもとに取引先、仕入れ先など何処までが仕事でどこからが楽しみなのか区別が付かない酒宴が毎夜繰り広げられている。むしろ、こういった習慣は韓国の方が色濃く残っている。
 で、訪れたのは韓国最大の漁港−釜山から車で1時間ほど西へ行った馬山。工場見学や新規開発商品に関する打ち合わせなど、一通りの仕事を終えてまず向かったのは、地元で有名なふぐ料理の店。日本で食べるふぐよりは淡泊でむしろ味気ない感がする韓国のふぐだが、とにかく量が圧倒的。鍋のどこをつついてもふぐの切り身に箸が当たるほど盛大な量がぶち込まれている。メーカーの人間の中で最も若い金さんがふぐのシッポを取り皿に入れてくれ、意味ありげな顔で力コブを作ってみせ笑いかけてくる。「これ食ったら、力がつくぜぇ!!」といったところだろう。こういった儀式はこれから繰り広げられる一連の接待の序曲にすぎない事をよく分かっているので「今夜は長くなりそうだぜ…。」と一人奥に秘めた笑いをかみ殺していた。

 二次会は場所替えで、宿泊先ホテルの地下にあるディスコ(クラブと言うには貧弱すぎる…)とカラオケボックスからなる複合施設で再び乾杯。町中の比較的大きなホテルにはこういった施設が地下に入っているケースが多く、料金は都市部で割高な事を除いては基本的に提供されるサービスはほぼ一緒。もちろん、ただ飲んで、歌って、騒いでと言った遊び方も出来るが、接待などで使われる際はホテトルサービスが一般的だ。

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