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風俗情報

 馬山@Korea 【海外編-1】(2)

韓国での酒宴と言えばまず欠かせないのが焼酎。しかしそれも1次会までのことで、席を変えてこういった複合施設や女の子が付くお店に入ると出てくるのは韓国産のウィスキー。ただし水で割ったりお湯で割ったりといった飲み方はいっさいせず、ひたすらストレートで流し込む飲み方。傍らにはチェイサーが置かれ、ウィスキー→水→ウィスキー→水が延々と繰り返される。相手のペースに合わせた飲み方をすると1時間ほどで完全に酔いつぶれてしまい、翌日に後悔と二日酔いをしっかりと残すことになる。
 とりあえず乾杯の儀式が終わり、場が落ち着いてきた頃になると店のマネージャーだと言う40歳過ぎのおばさんが登場。接待される側(我々3名)を中心に「まぁ、いい男ねぇ。今日はゆっくり楽しんでいってね。」的な愛嬌を早口のハングル語で振りまき、読んでも店の番地と電話番号しか分からない完全に「現地向け」の名刺を渡される。ここで、「何だよ。このババァ、早く若いの連れて来いよ。」といった扱いをするのは禁物。店のシステムにもよるがこのババァがえてして、その後の運命を大きく左右するキーパーソンだったりするのだ。とりあえず、このおばさんにも笑みを投げかけ、片言のハングル語で挨拶し、印象を良くしておく。
 接待を取り仕切るメーカーの専務とおばさんが部屋の隅の方で「フムフム」的なやりとりを行ない、ここでおばさんが一時退場する。同時に日韓対抗のカラオケ大会が始まる。日本だとこういう場面では必ず若い連中が先陣を切るのが常だが、これは儒教の国。まず、この場で最も偉い専務が俺の歌を聴けとばかりに歌い始める。今回の接待だが、こちら側は日本人3名に現地のシッパーが1名の計4人、これに対してメーカーサイドの参加者は専務に部長に課長に係長、更にうちの商品のサンプルを作ったという若い兄ちゃんまで、総勢7名が参加。その雰囲気からは、「今日はとことんただ酒を飲んでやるぜ」といった意気込みが感じられる。

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