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 馬山@Korea 【海外編-1】(7)

 彼女の口からハングル語で何事かが切れ切れと吐き出され、それと共に射精への影が濃くなり、肩にかけていた両足を再び大きく広げ覆い被さり上から下へ打ち込む様にして腰を動かす。動きに呼応し呼吸と声の断片が切れ切れと漏れ、こちらも言葉にならない歓喜の声をあげながら濃くなる気配を背中で感じ、流れに身を任す。この頃には、亀頭に確かな生暖かい子宮口の感触と心地よい壁圧の擦れ感を感じた。言葉は全く分からないがお互いが、お互いを感じ、全く違う悦びの声をあげ果てる。いく寸前に彼女を見つめて絞り出した声に、何度もうなずきながら何事かを吐き出したその時の様子が残像となり荒く肩で息をし仰向けになった瞼で何度もフラッシュバックした。

 その後しばらく、ぐったりとしたまま横になっていた。起きあがると、何故か外側だけが摩耗して白濁液の付着したコンドームがベッドの真ん中に落ちていたが、とりあえず深くは考えずに一緒にシャワーを浴びた。当然の事だが、言葉は相変わらず分からないが、沈黙はさっきのそれよりずっと親密だった。
 シャワーを浴びた後は、簡単なゲームをして負けた方がショットグラスに入ったビールを飲むっていう、たわい無い事をしながら、時間を過ごして夜明け前2時間ほど一緒に仮眠をとり、朝方彼女を送り出した。別れ際にもらったホテルのメモ用紙には電話番号とハングル語が書かれており、後でシッパーに訳してもらったところ、「次は仕事抜きで遊びましょう。」というメッセージだったらしい。もし次に訪れて、会う事になったらきっとしっかりお金を取られる事とは思うけど、彼女だったらもう一回ぐらいいいなぁと思える満足のいく夜だった。

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