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風俗情報

 『蕨』(2)
 シャワールームから出ると、ベッドに寝かされる。いよいよ本格的なサービスが開始されるのだが、期待感みたいなものはゼロ。まいったな〜。
 まずはキスをしようとするのだが、抱きつくふりをしてこれを巧みにかいくぐる。A子は歯槽膿漏のためか口臭がきつい…こんなんでディープキスをされるのはちょっとたまらん。とりあえずは乳首を舐めてもらう。う〜ん、まぁまぁ気持いい。このまま勃起してくれればいいのだが。徐々に体勢が下へと移動してきて陰茎をつかむA子。いきなりチュパチュパとしゃぶり始めたが、そのウインナー大にしかなっていない粗末なシロモ
ノではまだ到底挿入させることは無理。
いかん、いくらなんでもこのままじゃ。頭の中で自分のタイプの女性を裸にするシーンを思い浮かべようとするが、なぜかこういうときに限ってうまくいかない。クソッ…。
「えっ、どうしたの…? 」自分に言われたのかと、訝しげな表情でこちらを見つめるA子。
「いや、ゴメンなんでもないんだよ…」
 結局何度も挿入を試みようと努力はしてみたものの不発。最後にはA子から「あたしのこと嫌いなんでしょ」と言われる始末。
 いや、嫌いって言うかな〜。まぁそう思われても仕方ないんだが…。なんだか煮え切らない思いを抱えたままトボトボと家路につく僕であった。

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