■ ドラゴン今中の夕やけ風俗少年 特別編3-(1) |
風俗ぼったくりレポート PART 2
ポン引きについて行くと、果たしてどんな怖いことが待っているのか。
「ひどいじゃないかOくん。なにがボクも同行します。だよ」
「いや〜すいません。一人は残ったほうが安全かなと思ったんもんですから。で、どうでしたか」
オレは中であった事の一部始終を話して聞かせ、テレコに録音した証拠のテープも再生した。
「でもさ、ほら7000円は帰ってきたよ」と、千円札7枚をOに渡す。
「おお!! すごいじゃないですか。さすが。タダでは帰ってきませんね」
「ところでOくん。今度はいくらなんでもキミが行ってくれるよね」
「えっ…」躊躇するO。
「まさかイヤとは言わないよね」
「わ、わかりました。次はボクがボッタくられましょう」おっ、さすがOくん。声は震えてるけどそれでこそ男だぜ。
そうと決まれば話は早い。二人はまたしても歌舞伎町の危険地帯へと足を運んだ。ウロウロすること五分。またしても怪しげなオヤジが近づいてくる。
「あ、どうも…今日は遊びの方ですか」
「え、まあ…」今度はさきほどのオヤジよりも年配に見えるが、物腰は柔らかい感じである。
「どうですかね、韓国系でよろしければ二万円で本番なんですが」韓国系と聞いて『ヤバイ』と感じたのだろうか、Oは。
「いやニ万も持ってないんですよ」と、ヒビっている様子。
「ご予算はどれくらいでしょう。じゃここは思いきって壱万五千円ポッキリ。これで本番アリならどうですか」なんといきなり五千円のダンピングとはさすがだ。もしかしたらこのオヤジ、さっきの阿部四郎より数段上かもしれないぞ。
「ねぇ、ここがいいんじゃないの」と無責任な発言のオレ。もう他人のこととなればどんなに危険だろうとかまいはしない。
「えっいや、壱万五千円も持ってませんよ」と、O。
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