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風俗情報

  ナンパ地獄変(1)-3
 「すいません…ちょっと東京から雑誌の取材で来てまして…、街の情報を少し教えてもらえないでしょうか?」ざっとこんな感じであっただろうか。まるっきり嘘を言ってるわけではない(ちゃんとブブカの取材だし)。
「はい…?」突然見知らぬ男から声を掛けられちょっとびっくりしたようだが、すぐに笑顔に戻る。しかしその笑顔が実に可愛い。
「あっ、もしよかったら…でいいんだけど」いくらなんでもこの娘はこんな軽いナンパに乗っては来ないだろう…と思ったのだが、東京、雑誌、取材という単語が効力を発揮したのか彼女(美樹二十歳女子大生)はスンナリと喫茶店に付き合ってくれた。
 自分でも本当かよ…という気がしないでもないが、アッサリと付いてきた美樹はタレントの優香から臭みを取った雰囲気。いや、実はタレントなんです…と言われてもオレは疑わなかっただろう、それほどカワイイ。
「なんの取材で来たんですか?」
「えっ、ううん…とね、ブブカって雑誌知ってる(小声)」
「えっ何ですか…」
「いや、なんでもないよ…」
 言えない…口が裂けても九州女がヤリマンかどうか調べに来たなんて言えんぞ。「ふふふっ変な人」なんだか知らないがオレの好感度も悪くないようである。 そうこうしているうちに日もとっぷりと暮れ街には夜の帳が落ちてきた。さて…ここからが勝負である。お茶だけで帰られてしまったのでは何のために九州まで来たのかわからん。
「あのさ…もしよかったらオレの泊まっているホテルに遊びに来ない?」
「う〜ん、どうしよっかな…」
「まだ時間も早いしさ、ねっ」あと一押し。
「じゃあ、ちょっとだけね」ヨシッ!

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