■ ナンパ地獄変(1)-4 |
当然ながらホテルまで来れば、ヤルことはたった一つである。オレは、美樹の顔とはアンバランスに見事な肉体をたっぷりと堪能させていただいた。しかし、なんだか拍子抜けするほど簡単にゲットできたものだ…。逆に言えば本当にこんなんでいいのだろうか…という思いが込み上げてくる。東京生まれで東京育ちのオレであるが、未だかつてこんな簡単にイイ女を即落とせたことなど皆無だ。それが九州に降り立ってわずか数時間にしてこの有様。地方に住んでいる方々で「東京ってもしかしたらイイコトあるのかも?」なんて考えている人がいたら言ってあげたい。
大間違いである。絶対に九州の方がいいです。マジで…。
なんだか初日から九州女の底力を見せつけられた気がするが、調査はまだ開始されたばかりである。たった一例だけで九州女がヤリマンだなどと断定するのは早計過ぎるというものだ。しかしなんとなくだが博多女の持つ資質みたいなものがオレの中で浮かび上がってきた。なにしろオレが福岡と言ってまず思い出すのは松田聖子と森口博子である。確かにすぐヤラせそうだが、裏切るのも早いというイメージが(オレの中でだが)ものすごくある。そんな女達なら簡単に男の誘いを断りはしないだろう…。しかし最終的に痛い目に合うのがどちらかはわからないが…。てなことを考えつつ初日は眠りについた。
爽快な目覚めであった。昨日の楽しい思い出を胸に抱いたまま帰途についてもいいぐらいだが、仕事とあってはそうはいかない。
二日目は少し足を伸ばして中洲へと出撃した。しかし、昼間の中洲は若者があまりいない。考えて見れば当たり前か…中洲にあるのは飲み屋と風俗店ばかり。若者の集まりそうな店などは無いのだ。
短期滞在ならやはりピンポイント作戦が得策。オレは再び地下鉄で天神駅へと戻った。午後になり雨も上がったので岩田屋Z−SIDE付近をウロウロする。この辺りはキャッチセールスや絵画の販売員もいないので女の子も立ち止まってくれそうだ。すると、ふとオレの前を通りすぎる一人の美女、ファッションも化粧もバッチリ決まっている。オレはまたもや反射的に声を掛けていた…。
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