野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

  ナンパ地獄変(5)-5
「チュ、チューヤンってあの電波少年のチューヤン?」いきなり話かけられ戸惑うオレ。
「う〜ん。やっぱよう似とるわ…うん」オレの顔をジロジロ見るヤンキー。(このときオレは黒縁のメガネをかけていた)
 鈴木沙理奈をちょっとブスにしたようなヤンキーの名はメグミ、二十歳のキャバクラ嬢である。身長が一六八もあってかなりでかい。なんで駅前でタバコを吹かしていたのかは不明。
「へ〜、東京から来てんや、なんで〜、出張かなんかなん?」
オレはいつのまにかメグミのペースに巻き込まれていた。というかいつのまにか逆ナンされてしまった。
「そっちこそ、今日は仕事ないの?」
「うん。今日は休みやってんな…だから暇だったんよ」おいおい、それで男を物色してたっつう訳か。こえ〜。
 まあ、なりゆき上、安い居酒屋で一杯やりつつ話をしたのだが、これが意外とウマが合った。と、いうかなんかイイヤツじゃん。男だったら親友になれそうなタイプである。
 というわけで、時間も時間だし、行き着く場所はホテルしかない。結局オレはヤンキーの豊満かつ、はちきれんばかりのカラダを思う存分味あわせていただいた。予断だが、このメグミ。いつまで経っても帰ろうとせず、次の日まで一緒に過ごすことになった。そして南京町やメリケンパーク、ポートタワーと今までナンパの旅では味わったことのない観光気分を満喫することができた。
 ナンパの収穫は今ひとつではあったが、なんだかんだと楽しい思いができた神戸。大震災の後遺症からか、多少若い人たちに元気がないようにも感じられるが、中にはメグミみたいなノー天気な娘もいてちょっと安心。でも今度来るときは有馬温泉くらいは入りたいな〜などと不届きな事を考える初夏である。


一口メモ
大震災の影響で、職を失った娘たちが大挙押し寄せたため、風俗嬢のレベルは総じて高い。しかも安い。ヘルスなら四十分いて八千円もあればオツリがくる。ナンパに失敗したらぜひ行ってみよう。

高架下が一大ファッションモールとなっていて、雨などにも対応できる。また三宮の地下街もかなりの広さを誇っており多彩なショップが広がる。天候に左右されずにナンパするには打ってつけだ。

[前のページへ] [ドラゴン今中TOPへ]  [次のページへ]


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.