野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

  ナンパ地獄変(9)-1
ナンパ地獄変 VOL.9 愛知県・名古屋


 今回は名古屋(にゃごや〜)である。名古屋に関してはオレも何回か訪れたことのある街なんでやりやすいとは思う…。しかし。ナンパってのは筋書きのないドラマだということを今回ほど思い知らされたことはなかったのである。
 九月某日、オレは東海道新幹線の車中にいた。前日よりによって徹夜仕事をこなしたため、天気予報の確認などは当然おこなっていない。そう…名古屋へ向かうにしたがってあつい雲が広がり、静岡を過ぎたあたりからは本格的な雨となった。
「やばい」
 言うまでもないがナンパ師にとって最大の難敵は天候である。いままでオレは何度も悪天候と戦ってきた。逆に助けられたこともある。なんとも言い難い不安を感じつつ新幹線は名古屋駅に到着したのであった。
 雨がだいぶ降ってはいるが名古屋は地下街が日本一発達している街でもある。多少の降りならナンパは可能だ。栄にリザーブしたホテルにチェックインすると早速街へと繰り出した。三越の前あたりから地下へと潜る。やはり天気が悪いときは地下街が活気あるように感じられる。十五分ほどしたとき水商売風のおネーちゃんを発見。第一のターゲットに決めた。
「あの〜なんか暇そうだけど」
「びっくりした〜、なんですかいきなり」
「いや、僕は東京から来た日本ヒマ潰し愛好会のものなんだけど」近くで確認するとみるからにケバい。こりゃ間違いなく水商売だ。
「はぁ…」
「キミ、今ヒマでしょ」
「なんでそんな断定するんですか。別に暇じゃあないですよ」
「じゃあ何やってるの?」
「買い物ですけど…」
「何も買ってないじゃん」
「うるさいな〜これから買うんですよ」
「何を?」
「もう!なんでもいいでしょ」というわけで、実際は超暇してたアキコ(二十三歳、ホステス)をお茶に誘う。まあ、なかなか幸先のいいスタートではある。結局アキコとは携帯の番号だけ交換して別れた。店が終わったら電話くれるということだ。
 アキコと別れてから五分もしないうちに次の獲物を発見。フリーターのカズミ(二十歳)である。

[ドラゴン今中TOPへ]  [次のページへ]


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.