ナンパ地獄変 VOL.12 広島県
もみじまんじゅう!と、言うわけで今回の舞台は広島だ。東京から『のぞみ』で約四時間半。新幹線に揺られるとそこはもう広島じゃけんの〜。
しかし駅を一歩踏み出すと…さっ寒い…空もどんよりとしてるし…あぁあ沖縄とか、もうちょっと暖かいとこにすりゃよかったな。着いて一分もしないうちに大後悔である。とりあえずタクシーで予約してあったホテルへGO。最初にタクシーに乗って運ちゃんに話を聞くのは情報を得るのにすごく役に立つ。まさかホテルのフロントで風俗街とかは聞けないしね。どうやら運ちゃんによるとテレクラのある場所は薬研堀通りもしくは流川通りという場所。そこは風俗のフルコースらしく、何でもあるよ。との事だ。
ホテルに荷物を置きさっそく出撃開始だ。フロントの話では若者たちは本通りというアーケード街によく集まってるという。とりあえず行ってみるか。平日の昼下がりとあって人通りはまあボチボチ。驚いたのは東京並みにキャッチセールスが幅を利かせていることだ。しかも行く手を阻んだり服をつかんだりとやたらしつこい。こいつらと一緒にされるのはゴメンだな。と、いうわけでアーケードから少し離れた場所でなにげに暇そうにしていた娘に声をかける。
「暇そうですね…」
「えっ暇じゃないですよ」
「あっオレキャッチじゃないから」
「うそ…」
「ホント、ホント」
「じゃあ何なの…」と、訝しがる桂子(二十三歳、OL)とりあえず声をかけたけどまあたいして可愛いくもないので、あまり深追いはしない。
しかし寒いな〜。前回の北海道とたいして変わらんぞ。まだ正午を過ぎたばかりでこの弱音も情けないっちゃ〜 情けないが。仕方ない。初日からまた風邪でも引いた日にゃあアンタ。このあとの展開がボロボロになっちまうしな。
しゃ〜ない、いつものように困ったときのテレクラ頼みか。と、いうわけで風俗店の密集する流川通りのLという店に入る。
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