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  ナンパ地獄変(16)-1
ナンパ地獄変 千葉


というわけで、千葉です。千葉といえば落花生と菜の花畑なんだけど、べつに観光地に行くわけでもないし。総武線の快速に乗ってのんびり行こうと考えてたら、いきなり雨だよ。か〜。ナンパにとって最大の敵とも言うべき雨。前回までが雪で今回が雨か。前途多難だなこりゃ。
 そして電車に揺られること45分。やってきた千葉駅、その規模の大きさにちょっと驚嘆。モノレールまで走っちゃったりして…ここはメトロポリスかよ。って、大袈裟すぎ? 。もっと田舎のこぢんまりとした駅を想像していただけにカルチャーショツクだ。(ちなみに当編集担当のサミュLは千葉県出身です。関係ないけど)とりあえず予約しておいたホテルに荷物を置き探索開始。カサを持ってこなかったのでフロントで借りる。
 千葉の街自体は駅周辺と違い、大都会というほどでもなく人もそれほど多くはない。まっ雨も降っているし。やはり平日の昼間じゃナンパするのに適した環境とも言えない。まずはパルコの周辺をブラブラしたあとで、栄町へ。ソープ街としてはかなりの知名度を誇るここ栄町も、まだ昼間とあっては人もまばらだ。
 しかしなんとかかんとか新潟出身の大学生礼子(二十歳)をゲット。
「雨の日にナンパしてるなんて、変わった人ですね」
「そうですかね。僕にとってはこれが普通なんですが」
  しかし外見からの予想通り礼子は超マジメっ娘。ホテルのラウンジでお茶しただけで早々に別れる。可愛い娘だったんだけどね〜。
 まっ、出だしはいつもこんなものですよ。天候は良くないが、流れは悪くない。なんとなくペースが掴めた気がする。つづけてパルコの裏あたりでヒマそうにしていた専門学校生の陽子に声をかける。
「お茶でも飲みに行かない? 」
「え〜やめときますよ」あくまで拒否の姿勢。
「なんで」
「だって…怪しそうだもん」
 ガクッ。
「そんなことないだろ。オレのどこが怪しいというのよ」
「う〜ん。全体的にかな」
 ひで〜な〜。まっ陽子の言うことも理解できなくもない。こんな雨の日にナンパしてるヤツなんてオレの他にはいないだろうからね。というわけで、これ以上怪しまれるのもオレ自身得策ではない。ここは一発テレクラでも行くかな。

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