■ ナンパ地獄変(16)-2 |
さすがに千葉ほどの中規模都市ともなればテレクラはある。しかも雨の日とあらばコール数も期待できるというものだ。早速4時間6300円コースで入室。ペットボトルのお茶を片手にコールを待つ。するとまだ1分も経過してないというのに一本目がやってきた。
「こんにちは〜」ガサガサという周囲の音からしてどうやら公衆電話からのようだ。
「こんちは。今どこにいるの? 」
「あのね、千葉駅からだよ」やっぱり…。
「あっ、そうなんだ」どうせ援助だろう。と、思いながらも一応会って顔だけは見てやりたい。外は雨だし、写真撮らせてもらえるのなら多少の援助も吝かではない。
二分でアポを取り、オレは即効で待ち合わせのパルコ正面入り口へ。するとまもなくタクシーが到着。中からコギャル風味のミキ(19歳、無職)が降りてきた。
「いないかと思って焦っちゃったよ〜」想像してたより幼い感じだ。顔は可愛いというほどでもないが、ブスでもない。まっこんなところだろ。結局交渉の末、援助金はモデル代込みのイチゴーということで落ち着いた。
しかし肉体の方はさすがに若いだけあってピチピチ。締りも抜群で三時間タップリ、合計ニ発も楽しませていただいた(もちろんナマ)。
依然雨は降り続いていたが、彼女をタクシーで送って行くついでに今度は駅周辺をブラブラしてみる。千葉そごうはコギャルブランドの店も結構入っていて人気が高いのだ。駅へと続くコンコース内でパフィーの亜美似の専門学校生ユカリに声をかける。
「なにやってるの? 」
「えっ、なにって…家に帰るとこですけど」
「もう帰っちゃうんだ。ふ〜ん」
「だって、私の家遠いんですよ。九十九里の方だから」なんでも千葉駅から電車で一時間以上かかるらしい。
「そりゃあ、遠いわ」本来であれば食事にでも誘いたいところだが、ここはお茶だけ飲んで潔くスルー。
そろそろ帰りのラッシュにぶつかる時間帯であり、駅周辺はかなりの人混みとなってきた。さすがにこれだけ人の流れがあるとナンパはしにくい。つーか、こんなとこでナンパしてたら単なるバカだろ。
ラッシュを避けるようにアーケード街であるC−oneへ。ここもなにげに女子高生などがたむろっており、ナンパするには好環境なのだがいかんせん女子高生じゃね〜。それでもなんとかターゲットは見つかった。デニムのブルゾンを着た娘がヒマそうにクレープ屋の前でウインドウを眺めている。
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