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  ナンパ地獄変(19)-4
「じゃそろそろ次の映画始まるから」と、とっとと席を立つかおり。とても「一緒に映画観ようよ」といえるような雰囲気ではないな。
 いかんねどうも。サ店を出るとオレはまた駅方面へ。暑さは大分やわらいでいるが、それでも額には汗が滲む。山交前にミジェーンの袋を持ったアムロ風の娘を発見した。どうやらバスから降り立ったとこらしい。
「どっか行ってたの? 」
「えっ誰ですか? 」
「いや、ボクは山梨ナンパ愛好会甲府支部のものだけど」
「そんなのあるんですか? へ〜」
「ウソだよ。そんなのあるわけないじゃん」
「なんだ…ウソなんだ」と笑顔で返す裕子(19歳、フリーター)は特にナンパに対して嫌悪感を抱いてるわけでもなさそうだ。こいつはナンパ慣れしていると見た。
「お茶でも飲もうよ」
「あっ、まぁいいですよ」と、簡単にOKが出たが、さて問題はここからである。どうやってホテルまで持って行くかが一番の難問だ。金髪で一見ヤンキー風に見える裕子だが、中身は意外と真面目で資格を取るためにアルバイトしながら勉強に励んでいるらしい。だが、オレが東京から雑誌の取材で来たことを話すと、途端に目を輝かせた。
「どんな雑誌なんですか? 」
「えっ、まぁサブカル系の雑誌なんだけどね」あまり深く突っ込まんといて…。
「そうなんですか〜。なんか大変そうですね」
「そう大変、実に大変なんだよ。裕子ちゃんがお手伝いしてくれると凄く助かるんだけどな〜」
「あたしに何かできるんだったら言ってくださいよ」
「じゃあ、よければホテルでゆっくりとお話しない? 」
 というわけで、また一人いたいけな少女を毒牙にかけてしまった。裕子のスリム(Aカップ)な肉体はまさしくオレ好み。しかも彼女セックスはかなり好きらしく、彼氏以外の男とも頻繁いしているらしい。まったく…。


今回の甲府編、さすがに八月とあって暑さを克服しながらのナンパは容易ではなかった。Tシャツの替えが何枚あっても足りなかったよ。まっだけど最終的にはオレ好みのギャルを食することができて大満足の結果と成りました。

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