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  ナンパ地獄変(21)-1
ナンパ地獄変 鹿児島 九州ヤリマン伝説第二章



昨年初頭、九州ヤリマン伝説を証明すべく福岡、熊本に渡り、その九州女の肉汁をたっぷりと吸って来たオレであったが。たった二ヶ所だけの取材で、九州女がヤリマンと断定してしまうというのもいかがなものか…。九州は広い。長崎も佐賀も大分も五島列島だってある。沖縄にしても九州地方に入れることすら可能だ。 おい、お前は福岡、熊本だけで本当に九州女がヤリマンだと言いきれるのか?いっいえ…それは…なんとも。と、いうわけで今回は九州ヤリマン伝説シリーズ第二弾の鹿児島である。いやいやこの時期の九州出張はホント助かるよ。去年
なんか札幌と旭川だもん。マジで街角に立っているのすら辛かったからね。マッチ売りの少女の気持ちが理解できたもの。
 でも例によって例のごとく飛行機に揺られて二時間。で降りればもう鹿児島。旅の臨場感なんかありゃしない。まっ毎回こんなもんだけどね。ただやっぱりほのかな潮風の香りと、街のあちこちに見られる南国風の木々を目にするにつれ、ああ九州に来ているな。と実感できた。
 桜島が見えるホテルに荷物を置き、とっとと街へ出撃だ。鹿児島一の繁華街は天文館。狭い鹿児島の中でヤングが集まってくる場所はここだけなのだ。今日は雨がパラつく生憎の天気だがそこそこ賑わっている。ふと周囲を見渡すと制服をきた娘ばかりが目に付く。鹿児島は女子高生が多いな〜なんて思いながら声をかけたゴマキ似のルミ(十九歳、専門学校生)
「あ〜鹿児島は専門学校や短大にも制服があるんですよ」とのことだ。
「そうなの…」それにしても十八過ぎの娘が制服着ているのって違和感あるよな。東京だと風俗嬢だけだもん。とりあえずルミとはお茶だけ飲んでバイバイ。
 依然として小雨は振り続いているが、天文館はアーケードが充実しているのでナンパは可能。ニ、三人に手当たり次第声を掛けるが、すべて玉砕。なかなかうまくいかんもんだ。
 しかし、そんないき消沈しているときにもふと神が舞い降りることもある。なんだか青い顔してふらふら歩いている娘を発見したのですかさず声を掛けるとあっさりOKだ。
「どうしたの大丈夫? 」
「昨日飲み過ぎちゃって…」とアキ(二十歳、風俗嬢)
「顔色悪いよ、オレの泊まってるホテルで少し休んで行ったらどうよ」
「うん、じゃそうしようかな」

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