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  ナンパ地獄変(21)-4
「ちょっとだけいいじゃん、カラオケとか…」
「ダメですよ〜」
 それでも昨日の例もあるので、とりあえず携帯の番号だけは押さておいた。
 そこそこ可愛い娘もいるにはいるのだが、なかなか難しい。そろそろ夕刻に差し掛かろうとしているが流れが掴めない。スランプか…テレクラに行くこともできんしな。と、肩を落としかけたとき大竹しのぶ似の礼子(ニ十ニ歳、OL)が網にかかる。
「お茶飲もうよ」
「まぁお茶だけならいいですけど…」と、サ店に連れ込んだのはいいけれど、どうやら彼氏が妻子ある男性で、不倫の関係を(経験豊富そうなオレに)相談したかったらしい。
「どうしたらいいでしょうね〜」って、知らないよ。
「別れて、他の男と付き合った方がいいんじゃないの」
「でも…」
「なんで、そんな男と付き合うかね〜」
「たまたま好きになった男性に妻子がいただけですよ」出たよ。この自分に都合のいい解釈が…。しょうがねぇ女だな〜と思いつつも二時間近く愚痴を聞かされてしまった人のいいオレ。
 ヘトヘトになりつつ、もうホテルに戻って温泉に入って寝るベ…などと考え、高島屋プラザ付近を歩いていると、ふと目に止まった信号待ちの女性。
「あの…食事でもしませんか? 」
「えっ、あっいいですけど」と簡単にOKが出た香代(ニ十二歳、看護婦)。中山美穂を若干太らせたルックスは悪くない。某ファーストフードでハンバーガーなどを食しながら会話を楽しむ。
「看護婦って肉体労働だから大変なんですよね」
「わかる。理解できますよ〜」なんだか今日は完全に愚痴聞き大会だな。
「でも、患者さんから感謝されるのって、うれしいんですよね」
「うんうん…」と、段々と話しは盛り上がってきた。ここからどうやってホテルへ連れ込んだらいいのか…。しかしそんなオレの不安を吹き飛ばすように香代は。
「ホテルに行かない? 」
「うん…いいよ」ってな具合に、簡単に誘いに乗ってきたのだ。
 ベッドの上での香代の淫乱ぶりは、ここであえて書き記す必要もないとは思うが、それはもう大変なものだった。騎上位で腰をグラインドさせながらオレの乳首を吸うワザは思わず声が出るほどの快感で、看護婦はスケベ…という一つの街伝説もついでに立証できてしまった。


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