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  ナンパ地獄変(23)-1
ナンパ地獄変 沖縄〜1〜 那覇

さて…新春一発目はなんと沖縄初上陸である。オレ的に沖縄といえば海洋博なんだけど、最近じゃ安室にSPEED、それからMAXに知念理奈などタレント輩出県として有名であります。いやいや時代は変わったな〜。昔は沖縄出身なんて比企理恵くらいしかいなかったのにね。って、古過ぎ…?。
 飛行機でドピュっと二時間半。あっというまに沖縄っすよ。空港を出ると目の前が建築中のモノレール駅。文明の進歩をひしひしと感じる今日この頃だ。だいたい人口百五十万人しかいないのに必要なのか、モノレール?。でもさすが沖縄だな。本土は真冬だっつうのにこの青い空と白い雲…なんだか時間もゆったりと過ぎていくようだぜ。
 早速ホテルに荷物を置いて街の探索に出かける。ちなみに一番若者の多い場所は国際通りである。他の都市と違ってアーケード街は観光客相手の御土産屋と市場が多いため地元ヤングの姿はあまり見当たらない。
 いきなり道を歩くオセロの片割れに似た白のスタジャンに声をかける。
「ちはっす」
「えっ、なんなん?」と、吃驚されたミカ(十九歳、学生)
「いや、ゴメンね。実は東京からヤンバルクイナの捕獲に来た者なんだけど、この辺で見かけなかった?」
「ヤンバルクイナはこんなとこいないっしょ…、それに第一天然記念物だし」いや、そんなにマジで取られても困るんだけど。
 とりあえずモスバーガーでお茶だけしてバイバイ。見かけはヤンキーっぽかったけど、実際は意外とマジメな娘だった。次だ次。
 続けてゲットしたのはグリーンのロンTがコギャルっぽい小百合(十八歳、無職)。
「高校生なの? 」
「ううん、違うよ。何にもやってないよ」
「プラプラしてるんだ」
「そう。プラプラしてる。ヒマだし」
「ヒマなんだ…。じゃお兄さんがジュース奢ってあげるよ」
「ホント…」と、いうわけで徒歩二分のマックへ。しかしオレンジジュースとフィレオフィッシュを奢ってやったというのにこの女、携帯で話すわメールはピコピコやるわと、まったく落ちつきゼロ。チクショー。時間の無駄なので途中で席を立つ。まっこんなこともあるさ。
 だが、感触は悪くない。これならすぐにでも当たりを引きそうな気配がプンプンする。これは今から丁度二年前に出かけた熊本と似た雰囲気だ。街にはキャッチや悪質なスカウトマンはいない。ナンパの障害となるべきものが皆無だ。いける。あとはこの確信めいたものを現実に変えるだけだ。ただ街を歩く女性そのルックスが沖縄特有というか、実に個性的なご面相をしていらっしゃるのが難といえば難。もちろん好みの問題と言ってしまえばそれまでだが、オレはフィリピンパブやインドネシアパブなんてのにはまったく興味がわかない男である。そして、いわゆるハーフ面の娘も多い。さすが南国というべきか、実に濃いのだ。

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