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  ナンパ地獄変(23)-2
そんな不安感がちょっぴり訪れかけたとき、香山リカ風の娘が信号待ちをしているのを発見。背後から強襲をかけた。
「ナンパなんだけど…」
「ええっ、いやそういうのはちょっと」と、引き気味の英美(ニ十一歳、OL)だが、オレがわざわざ東京から来たことを告げると。
「そうなんですか〜わざわざ東京から大変ですね」と、ちょっと興味を示す。だけど沖縄県民にとっちゃ東京だろうと九州だろうとどうでもいいことなのかも。なにしろ彼女たちアメリカ人なんかと日常的に接しているわけだからね。
「そうなんだよね。ハハハ…」話した感じは悪くないのだがいかんせんマジメ過ぎる…。こういう娘は食事まで行ったとしても股を開く可能性が極めて低い。パス。
 声をかければみんなそこそこ反応はいいのだが、決め手にかける。即Hに持ち込むとなると運が左右するのは致し方ないところだ。
 そんなとき、国際通りを北へ向かって歩いているとふと目に入った看板「テレホンコミュニティケーション」と書いてある。なんだようするにテレクラか…。んっ、しかしここで今日の運試しをして見るのも悪くない。入って見っか。
 入会金二千円と三時間三千円の個室使用料をしっかり取られ、薄暗い室内へ。隣りのヤツがイヤホンをせずアダルトビデオを観ているので、喘ぎ声がやたらうるさい。この店は早取りなのでフックに集中していたのだが、三十分が過ぎても一向にコールがないのでダレてくる。「ふ〜」それでも四十分過ぎ頃に一本鳴った。
「もしもし…割りきったお付き合いで」なんだよ援助希望かよ。それでも一応話だけは聞く(ヒマだしね)
「一応イチゴーでお願いしたいんですけど…」しかしスタイルを聞くとポッチャリタイプだというし、年齢も二十五歳となればこちらの答えは当然NO! だいたい自己申告で二十五なんて、ホントは三十過ぎに決まってる。パスだパス。
 テレクラの凋落ぶりは全国同じやな〜。なんて思ってたら七時を回った頃に一本のコール。なんでも一銀通りの外れの方にいるということ。
「遠いな〜…」
「でもタクシーで来れば十分くらいだけど」どうやら話しっぷりからしても援助希望ということでは無さそうなので一応行って見る。まっどうしようもないブサイクだったらとっとと帰ってくればいいだけの話しだ。
「こんばんわ〜」
「あっども…」待ち合わせ場所にいたのは確かにブスはブスなのだが、どうしようもないというほどでもない微妙な雰囲気。迷っていると、彼女に腕を取られさっさとタクシーに乗せられてしまった。そしてホテルで一気に押し倒されてしまった。
「あぁ〜ん、Hひさしぶりたったのよ」とのたまう和美(ニ十六歳、主婦)

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