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 ◆影野臣直「アングラビジネスの帝王」その4(1)

 私の自伝的シネマ『実録・ぼったくり』の歌舞伎町撮影初日だというのに、警視庁と東京入管合同の外国人犯罪一斉摘発に遭遇し撮影中止! その翌日は、私の仮釈放を祝ってくれた仲の良いヤクザの友人が射殺されて連続中断…。波乱万丈な数々のトラブルに見舞われながらも撮影は無事終了した。主演の好漢、榊英雄君は「こんなに楽しかった撮影ははじめてです。感激しました」と言ってくれた。それもそのハズ、このVシネマは彼のほうから出演要請してきたのだから。そんな榊君はその後『あずみ』を経て新作『ALIVE』で主演。その作品の監督である北村龍平氏とハリウッド進出ですと…。私と共演したことが汚点とならぬことを祈ります(笑)。榊君! ハリウッド進出の際はゲスト出演よろしく。死体役なら何とかこなせるので(笑)。
しかし、ボッタクリはどんな風に紹介されるのだろうか? 『実録・ぼったくり』の服部光則監督は「歌舞伎町で撮影していてトラブルがなかったのは今回が初めてです」「え? たしかに撮影自体にはね…」。秋にはビデオ屋に並ぶ予定だそうです。目にとまったらぜひ借りてください。
 さて、それからの歌舞伎町がまた大変だった。連日連夜の摘発に続く摘発。一斉取り締まりに続き、不良外人はもとより駐車禁止に裏ビデオ、違法看板に露天商、未成年補導に傷害事件。カジノに薬物、ヤミ金融…。赤いサイレンを見ない日はないくらいだ。ヤンナイ等の雑誌連載のおかげで私も『ウラ宿系執筆家』として認知され、最近は声をかけられるだけではなく、事件が起こるとすぐさま携帯が鳴るようになった。キャッチやポン引き連中、風俗嬢やキャバ嬢、ホステスにいたるまで、水商売風俗関係の読者からヤクザ屋さんまでもが知らせてくれる。警察による「ローラー作戦」により、前号登場の裏コーディネーターのT氏と歌舞伎町を走る日々が続いた。そのリポートしてきた事件のいくつかを駆け足ダイジェストで報告しよう。読者諸君! リクエストがありましたら詳しく報告しますよ(笑)。
『Qラーメンビル屋上自殺未遂事件』
 朝方、飲んだくれて酔眼朦朧とした私にホステスさんからの第一報。四季の道付近にあるQラーメン屋上に3時間爪先立ちの若い女性が…。T氏の事務所がそのビルの反対側。おかげでこんな写真を撮らせていただきました。


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