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風俗情報

 ヘンタイ・ロード(5)-2

 店の従業員に言われたとおり、最寄り駅から電話。誘導に従って歩いていくとすぐに住宅街になり、教えられたマンションはすぐに見つかった。狭いワンルームマンションだ。若い男が応対してくれた。ここが受け付けなんだ。テーブルに座らされて入会の申し込に用紙に記入をさせられる。何度も名前を確認させられた。あとは事務的に70分、18,000円のコースにされる。入会金が1,000円、指名料が1,000円である。20,000円を渡したのだが、面白いことにプリントアウトされた地図と3,000円を渡される。
「この3,000円をむこうで渡してください」
 えっ、なんで、現金を? ちょっとわけがわからない。とにかく現金と地図を持って、ワンルームマンションを後にした。どうやらプレールームはこの近所にあるマンションのようだ。渡された地図をたよりに住宅街の中を歩いていく。おばあさんとすれ違ったり帰宅途中の小学生数人にあったりしてちょっと風俗店へ行く雰囲気ではない。途中道に迷いながらも何とか目当てのマンションに到着。先程の無防備なワンルームマンションとは違い、こちらはちゃんとオートロックで高級そうなマンションである。玄関のチャイムを鳴らす。ドアが開くと中から男が出てきたので、先ほどの3,000円を渡すと個室に案内された。なんだか緊張するなぁ。案内された個室は療養所のような感じである。リラックス系の音楽が流れ、部屋は薄暗い。部屋のほとんどを占領しているのは幅が狭く高めのベッド。絶対に2人ここに乗ることはできそうもないほど狭い。デブの俺などはハミ出してしまうほどだ。白衣を着たMちゃんが現れる。まさにタモリのテレホンショッキングと同じ要領で、Jちゃんからのメッセージを伝える、つもりだったけれども、何もメッセージを聞いていなかったのでとにかくJちゃんの紹介で来たことを伝える。細身でなかなかの美人である。なんだかホッとした感じだ。
「Jさんはからはきのうもメールもらって、けっこう連絡しあっているんですよ」
 とのこと。Mちゃんとは初対面なんだけど、Jさんの紹介ということもあって、なんだか他人の気がしない。あ、他人は他人だけどね、友達の友達ってかんじか。しかし、友達に会うのに金を払うというのもなんだか納得できないなぁ。ま、いいけどさ。
 Mちゃんは20歳を少し過ぎたくらいの年齢だろうか。切れ長の目、白い肌、黒くて長いストレートヘアはいまどき珍しい和風美人だ。着物がものすごく似合いそう。ボーッと突っ立ったままMちゃんを見ていると
「シャワーを浴びてください」

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