野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

 爆裂! マグロ風俗(2)-1

第2回 <ビデオボックスへ行って思わず自慰>


初めて「野望の帝国」を見ている風俗嬢に会った
新宿にロフトプラスワンという場所がある。ご存知の方も多いだろうが、サブカル系のトークやイベントが行われる居酒屋さんだ。呼ばれてここで話をすることもあれば、知り合いが出ていて、見に行くこともある。また、取材でうかがうことも多い。先月(2003年12月)はとくに何度も足を運んだ。
 ここではよく「マグロさんですか、裏モノ読んでますよ」と声をかけられることが多い。そういう系統の読者がたくさん集まっているのだろう。声をかけていただくのは本当にありがたいことだ。しかし、声をかけてくるのはたいてい男で、女性はまずいない。ところが、先日、色っぽいお姉さんに「マグロさんですよね、読んでますよ」とここで声をかけられた。年のころ、20を少し過ぎた、色白で背が高い女性だ。長いつけマツ毛で着ているものは、僕などからすると70年代を思い出してしまうようなサイケ柄のシャツに裾の広がったジーンズ。
「へえ、なにを読んでくださっているんですか?」
 と聞けば、
「あのぉ、インターネットの…。マグロさんが風俗とかいくやつ。風俗塾だっけ」
 おお、「野望の帝国」ではないか。初めてここの読者に会ったよ。感激だ。僕がしきりに読んでる人いるんだねぇ、と感心していると
「私も風俗やっているんで」
 と言った。
「えっ、そうなの。それじゃ、取材を兼ねて遊びに言っちゃおうかなぁ」
「あ、来てくださいよぉ。サービスしますよぉ」
 いやぁ、うれしいこと言ってくれるねぇ。名刺を渡し、彼女の店の場所と源氏名を聞く。名前はエミコ(仮名)だそうだ。店の場所はお婆ちゃんの原宿と呼ばれている山手線の駅。おお、それなら行けそうだ。で、気になる予算は? などと具体的に話をし始めると、彼女の顔が少し曇った。少々作った笑顔で
「えーっ、本当にきてくれるんですか」
 と言う。そこにはなにか不安げな様子があったので、
「ん? 行っちゃまずい?」
「名前とか出ると、店長に怒られるかもしれないし、それに」
「えっ、それに?」
 エミコさんは少し戸惑いながら
「あれ読んでいるとマグロさんって、けっこう難しそうなお客さんじゃないですか」
 あ、そうだっけ。難しいのかなぁ、そっかイカないとか、そういうことなんだろうなぁ。
「じゃあ、客としてちゃんとがんばるから」
 自分でも何を言っているのかわからないが、とにかくそう言い、なんとか店へ行く約束を取り付けた。ついでに、携帯の番号やアドレスも聞く。

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