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個室ビデオというマグロ風俗
風俗好きの人に聞くと、店へ行って、受付で女の子の顔写真を見る瞬間がワクワクしていいと言う。僕自身は少し他人とは違うのかもしれないけれど、こういう瞬間というのはあまりドキドキしない。なんだかシラけてしまうのだ。どうも写真だけではその女性の魅力というのはわからないと思っているからだ。どちらかというと、実物に会って少し話しなどしたほうがドキドキするし、その女の子とエッチなことしたいと思ってしまう。
もともと江戸時代の遊郭、吉原では、格子窓の内側に女の子がズラリと並んで、道を歩く客に声をかけた。きっと見た目だけではなく、声の良さも魅力のひとつであっただろうし、しゃべる言葉やしぐさ、着ているものや化粧も魅力のひとつではなかったろうか。
その吉原では明治になってしばらくしてから、お上によってそういうシステムが中止され、写真で女性を選ぶようになったのだそうだ。写真で選ぶといのはどうも味気なくていけない。
ま、そういうわけで、いちど会ってお話しをした風俗嬢に会いに行こうとしている僕はわくわくしている。ところが、ふと疑問に思ったのは、彼女はどういう種類の風俗店で働いているかということだ。なんだ肝心なことを聞いてなかったなぁ。でも携帯のメアドを聞いてたんだ。というわけで、メールで聞いてみた。
すると「個室ビデオ」という返事がかえってきた。まだ働き始めて3ヶ月。以前はピンサロで働いていたそうだ。うんうん、そうなんだ。で、個室ビデオって、最初はビデオ見てて、イク少し前くらいに女の子がきてくれて、手コキでいかしてくれるらしい。
「手コキには自信ありますよぉ」
となんだか嬉しいメール。ほっほう。まさにマグロ風俗だなぁ。ただ、お店の名前をインターネットで検索してみたけれど、ない。そういうものもあるんだ。僕はすべての風俗店はネットで探すことが可能だと思っていたけれど、そうじゃないんだ。
「ウチはネットやってないみたいなんです。ごくたまーに夕刊紙に三行広告出すくらいだもん」
という返事のメールがきた。へえ。
というわけで、エミコさんの出勤日を確認。出かけることにした。
雨が降っている。僕が風俗に出かけるときは雨の日が多いなぁ。
店の場所は駅から降りてすぐにわかった。まっすぐお店へ。明るくてこぎれいな感じの受付だ。見た目はレンタルビデオ屋というかんじ。いろいろなコースがあるんだけど、いちばん安いのは10分で手コキのみので3000円だ。もう出すだけだったら、これでもいいかもしれない。あとは、トップレスだとかゴムフェラあるいは時間が長くなると料金が上がっていく。とはいえ、時間の最大は20分。短いなぁ。女の子とじっくりというわけにはいかないんだ。迷ったけれど、7000円のコースにする。これは、トップレスで手コキ、20分のコース。で、100円ショップで売っているようなケースを渡される。このケースの中にビデオを3本選ぶ。
品揃えはけっこうよくて、よくこういうお店にありがちな形だけビデオを置いてますっていうのではない。「人気ナンバー1」などといったポップもあって、わかりやすい。さすがに人気は手コキモノだ(笑)。なるほどね。僕もそれを選ぶ、あとは適当にコギャルと熟女ものをケースに入れて、受付に持っていくと。お兄さんから退出時間が書かれた紙を渡され、部屋番号を指定される。奥にカーテンで仕切られた部屋に入るのだ。部屋はけっこうきれいで、テレビとビデオデッキがある。すぐに女の子はきてくれない。まずはビデオを見るのである。音声はヘッドフォンで聞く。
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