■マグロの独白(2)-3 |
「ほうら、気持ちいいだろ、こんなに大きくなって」
何度もこすられて、オレはもう爆発寸前だった。それから合体。ここから逆にオレは少し冷静になった。目が見えないのでよくわからなかったが、マコちゃんは女性上位でイッてしまったようだった。しばらく休んだ後、再びマコちゃんが、ペニスをしごきだした。おお、気持ちいい。「もう、イキそうだよ」とマコちゃんに言うと、彼女はちょっと待ってと少し間があり「イッテもいいよ」と言う。で、思いっきり放出。そして目隠しを取られたら、なんとも情けない格好にオレはなっていた。
そして、ほぉらと見せられたのはイッた瞬間のオレをとらえたポラロイド写真だった。たんぶん、このことがあってからオレはさらにウエット・アンド・メッシーの方向に加速していったんだと思う。そんなマコちゃんから久しぶりに電話があった。
「マグロ、本出したでしょう」
相変わらず、オレのことをマグロと呼び捨てにするところは変わってない。考えてみれば年齢は一回り下、11歳違うのに。
「その本に電話番号が書いてあったんで電話しちゃった。今どこに住んでいるの」
「四谷なんだよ」
「なーんだ、私の職場から近いじゃない。今度遊びに行くね」
という彼女は、今はM市を離れ、東京で暮らしているのだという。仕事はコンピュータ関係のオペレーターだと言う。そして数日後に電話があった。
「マグロ? 今近所まで来てるんだけど、遊びに行ってもいいかな」
夕方であった。ちょうど原稿を書いている最中だったが、もちろん大歓迎だ。
しばらくして、オレの仕事場に現れたのは、30歳になったマコちゃんだ。それにしても、あれから7年たったのか。オレも老けるわけだ。
しかし、30歳になった彼女は、以前よりも増して色っぽくなっていた。オレはなんとか拝み倒して、マコちゃんのオッパイの写真を撮らせてもらうことにした。まあ、こういうのは勢いだ。
見覚えのある乳首にカメラを向け、またあんな遊びができたらなぁとオレは感慨に耽った。そして、オッパイに手を出そうとしたら
「ダメ、きょうはここまで」
と言い、体をかわし、あっという間にブラジャーを着けてしまった。くーっ、悲しい。
「そうかそれじゃまた会おうよ」
とマコちゃんに言うと彼女は笑顔で「ウン」と言った。もう一度<フードセックス>をと言うと「今度はマグロが攻める側ね」と言う。まあ、7年ぶりに逢っても、イニシアチブは彼女が握っているように思った。