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 マグロの独白(2)-2
 そして、当日M市に向かう電車に乗り、到着したのは昼前だった。マコちゃんは23歳のフリーターやっているとても明るい女の子だった。その日は食材などをすべてそろえて待ち合わせの駅前の場所に車でやってきた。今でこそオレはウエット・アンド・メッシー(濡れフェチ、汚れフェチ)の代表のようなかんじで、そういった原稿を頼まれることも多いのだが、その当時、そういうことはまったくわからなかったので、彼女にイニシアチブを握ってもらい、オレは身を任せることにしたのだ。

 彼女はオレを車に乗せる前に目隠しをした。そして車でラブホテルに連れ込まれたのだった。なぜ、目隠しなのかはよくわからなかったのだが、それは雰囲気を盛り上げるには十分だった。

 どこをどうやって走り、どこのラブホテルに入ったのかもわからない。途中、これはドッキリカメラではないかと思ったほどだ。目隠しを取ったらカメラがあるなんてイヤだな、そんなことを思いながら、目隠しのまま、裸にされてバスルームでいろんな食材を体にかけられたのだ。目隠しをされているので、なにを体にかけられるかわからないと言う恐怖感もあって異様に興奮したのを覚えている。目が見えないと、嗅覚が敏感になると言うか、とにかく臭いを嗅いで何かを探りたくなる。ところが、最初にかけられたのがウスターソースで、思いっきり鼻で息を吸い込んだオレは、思わずむせてしまった。

「ごめん、ごめん、大丈夫」

 と言うマコちゃんだが、その後も容赦なく様々なものがぶちまけられる。そして体中に食べ物が塗りつけられるのだ。そんな雰囲気にオレは興奮してきたのだろうか、まったく気が付かなかったのだが、

「ほうら、マグロ、これで興奮しているのか? ここが大きくなっているよ」

 とオレのペニスをわしづかみにする。それで始めて自分が勃起していることに気が付いた。マコちゃんのオッパイやら体が触れる。きっと彼女も食べ物まみれになっていることだろう。

 それから、ずっと目隠しのまま、ベッドにつれて行かれた。ベッドにはビニールシートが敷かれている。まったく準備万端だな。彼女は本当にこういうことが好きなんだなぁ、ってことがわかった。

 手首、足首をベッドの四隅に固定されて、オレは大の字状態に固定された。そこで、体中にジャムやヨーグルトなどを塗りたくられる。バスルームではツンと鼻を突くニオイだったのが、ベッドルームには甘い香りが充満していた。ペニス中心に何度も塗り込められ、そのうちマコちゃんも全裸になってオレの体の上でヌルヌルし始める。これが妙に気持ちよかった。大量のイチゴジャムがお互いの体を粘着材のように密着させている。ざらついたイチゴのツブツブを胸やお腹で感じだ。

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