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 マグロの独白(4)-3
「おい、おいちょっと待てよ」

 彼女は聞く耳を持たない様子で、パンツの中からオレのイチモツを引っぱり出してきた。ひっ、ひえーっ。勘弁してくれ。さらにシャッターを押すY子。さらに引っぱり出したオレのモノをしごき始めたのである。

「うっひゃー、気持ちいいじゃん。でも、これでイッちゃうんじゃ、ちょっと間抜けじゃないの」

「何言ってんの。だからいいんじゃない」

 うひゃひゃ、くくくっと体が痙攣し、思わず射精をしてしまった。なんてこった。ドロリと出てきた精液はズボンを汚した。そしてY子はフィルムがなくなるまでカメラのシャッターを押し続けたのだ。

 なんともかっこ悪い。Y子は写真を撮り終えると、ティッシュで簡単にズボンについたシミをぬぐい取り、縄をほどいてくれた。

 なんともばつが悪い。オレは彼女が入れてくれた冷めたコーヒーを飲んで、そそくさと帰り支度をした。部屋を出ようとするオレにY子は

「忘れ物よ」

 とカメラを渡してくれた。

 さて、帰宅し、このフィルムをどうしたものかと悩んだ。最初のうちは自分の情けない姿が写っているから現像に出さずに捨ててしまおうかとも思ったが、やはりプリントしてみることにした。もちろん、自宅から少し離れたDPEに出したのは言うまでもない。そして、数日後出来上がった写真を見たが、まったく正視できないものだった。とにかく最初の3枚を残してあとはすべて捨てた。その後、彼女とは会っていない。

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