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風俗情報

 マグロの独白(5)-3
 と言う。もちろん、大丈夫、大丈夫。Kさんは覚悟を決めて足を少しだけ開いてくれた。そこには真っ白なパンティがのぞいている。おお、これこれ、とシャッターを切り続けた。そして、手を伸ばし太股にさわろうとすると

「あ、ダメです。……生理中だし」

 とKさん。じゃ生理じゃなきゃいいのか。そう思ったが、まあこれ以上はやめておこう。撮影を終えて、再びテーブルに戻って話をする。

「私、風俗とかやって、そのレポートをしたいんですよ」

 とKさん。なるほど。最近はそういう体験派のライターが増えたね。

「じゃあさ、風俗とかやる前にマグロとセックスしてさ、それをレポートするのってどう」

 なんて聞いてみた。彼女はしばらく考えていたのだが

「でもね、私知らない人とやって、それをレポートしたいんです。知っている人だと照れちゃって」

 おいおい、知り合いったって、今会ったばかりじゃないの。うーん、Kさんはどうもオレとエッチをするのがイヤみたいだな。それにしても、Kさんに限らずなんで最近の女性ライターは体験派のライターが多いんだろう。

「高校生の頃から、マグロさんとかの文章を読んでて、私もこういうのやってみたいなってずっと思ったんです」

 へえ、読んでくれてたんだ。

「ええ、一番好きなのは村崎百郎さんなんですけどね。もう、あの人とだったらセックスしてもいいなって思うんです」

 ふーん、そうか。マグロじゃダメなんだ、シュン。

「でもさ、オレ似ているんだよ村崎百郎に」

 一応、オレは彼の素顔を知っている。彼もけっこうな巨漢である。

「でも、文章が違うんで。私本当にあの人の文章好きなんです」

「……」

 なんとなくちょっとブルーになったマグロ。コージーコーナーのプチケーキを立て続けに3個食べた。どうしてオレはこうもモテないんだろうか。

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