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 マグロの独白(5)-2
「フリーになればいいじゃない」

 別段、オレがどうしてやれるわけでもないが、無責任にそんなことを言ったりした。そして一段落したところで、

「それじゃ、写真を撮らせてよ」

 とKさんを和室の部屋に連れ込む。さっと警戒の色を顔に出すKさん。

「あの、私脱いだりはできないんですけど」

「もちろん、脱がなくてもいいよ」

 と安心をさせながらも

「でも、パンストは良くないなぁ。パンストだけは脱いでよ」

 そう言いながら、オレはKさんを部屋に残し

「脱いだら、呼んでね」

 と言って部屋を出た。しばらくして声がかかる。和室に戻ると、彼女は自分の鞄の中に脱いだパンストをしまい込んでいる。几帳面な女性だ。こういうときにパンストを脱ぎ捨てているのもいるが、こういう場合は乳首も見せてくれる可能性があるのだが、Kさんの場合は無理だなということがわかった。

 で、こんな女の子の場合は、パンチラでも撮るしかないなと思った。

 ところが、Kさんはけっこうガードが堅い。椅子に座らせてスカートの奥を撮ろうとするのだけれど、なかなか難しい。

「じゃ、足組んでみようか」

「今度は本を読んでいるポーズ」

 など矢継ぎ早にあれこれとポーズを変えて見るのだけれど、無理だ。そこで、単刀直入に言ってみた。

「じゃ、顔は撮らないからさ、パンチラ撮らせてよ」

 すると、彼女は

「絶対に顔撮らないですよね、あと私の名前とか書かないでくださいよ」

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