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 マグロの独白(8)-1
写真を撮らせてを口実にして

 女のコを口説くのはオレも苦手だ。仲良くなるのは得意でもセックスまで持っていくのが苦手なのだ。そこで、オレはカメラを持った。カメラさえあれば「写真を撮らせて」と女の子を口説くことができる。オレの妄想はそこまでも広がるのだが…。

 20代、オレは女のコとエッチをしたいという気持ちはものすごくあった。ところが、それがカラ回りして、女のコの前に出るとうまくしゃべれなかったのだ。ウソじゃない。信じられないという人もいるかもしれないが本当だ。若いころというのは勢いはあったが、まだ図々しさがないからだろうか。普段はべらべらとおしゃべりなくせに女のコの前に出るととうまくしゃべれないのだ。
 もちろん合コンなども苦手で、積極的に女のコにしゃべりかけることはできなかったのだ。ところが一緒に行っていたイラストレーターのKはやたらとナンパ成功率が高い。Kはオレといるときは無口な男で、オレのほうがお喋りなほうなのだが、いったいどうやって口説いているんだろう。で、傍で見ていると「キミの絵を描きたい」と言っているんだ。なんてキザなこと言っているんだ、ケツの穴がムズムズするぜ。そう思っていたら、なんと女のコはたいていKについていくのだ。しかも、絵を描くといってもヌードなのだがモデルになっちゃうんだね。これには驚いた。
 オレはもこの手口を真似てみようと思った。口もヘタだけれど絵の才能もまったくない。うらやましいなと思っていたのだが、そこではたと気がついたのはカメラである。カメラなら仕事でも使っている。一眼レフ、コンパクトカメラなどを何台か持っていた。そこでオレは、コンパクトカメラをいつも持ち歩くことにしたのだ

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