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風俗情報

 マグロの独白(11)-1
フェチって女のコとのコミュニケーションだったんだ

 女のコに「フェチな写真を撮らせて」と頼むのはとても楽しい。イヤがる女のコを説得して、やっと写真が撮れると言うのは、登山家が山を征服したような、そんな満足感が生まれる。なぜフェチなのかと聞かれれば答えよう、「そこに女体があるからだ」。

先日『おフェチで行こう』(風塵社)という本を書いたことで、フェチに関する原稿依頼やら取材が多い。巷では「フェチ」というのは「好き」ぐらいの意味で使われているのだが、元々は宗教用語である。フェティシズムというのは、石などの何かの物を神としてあがめることだった。しかし、それが転じて今度は心理学用語になった。異性の持ち物、身につけているものなどを偏愛する言葉になった。もともとは物に対しての偏愛がフェチだったものが変態用語になり、体の一部分などを偏愛することに変わってくる。たとえば「足フェチ」「尻フェチ」といったものだ。ところが、さらにそれが進行すると女性のある状態なども指すようになってきた。たとえばウエット・アンド・メッシーなどがそうだ。女性が服を着たまま濡れているとか汚れているという状態が好きだというフェチである。

 こうして「フェチ」は変化し、最近では女子高校生までが「私って、カバンフェチだしぃ」なんて使うようになってきたのだ。ここで、オレはさらに「フェチ」を進化させようと思い、言っているのが「フェチとはコミュニケーションである」というセリフだ。

 いったいなんでフェチがコミュニケーションなのだとツッコミを入れる人もいると思うが、この原稿を読めばわかってもらえると思う。

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