■マグロの独白(11)-6 |
「とにかく準備しなくて、すぐにできるものをやろう」
で、やってもらったのが濡れたTシャツである。これはよくアメリカで見かけるTシャツでシャワーを浴びるというもの。これが実に楽しかった。最初U子は嫌がっていたのだが、下着をつけてならいいというところまで譲歩してきた。そこでオレは
「下着が見えちゃうっていうのもなんか、かえって恥ずかしいでしょ。それにだいたい下着の替えを持ってきてないでしょ。濡れたら帰れなくなっちゃうし」
我が家にあった大き目のTシャツを着てもらったんだけど、普通に着ている分には何も問題がないんだよね。
「そのまま着てみたけど、大丈夫みたい」
U子がバスルームからオレを呼ぶ。ところが白いTシャツというのは水に濡れるとものすごく透けちゃうんだよね。みるみるうちに乳首が透けてきた。あわてて胸を押さえるU子。と、今度は下のヘアも透けてくる。そしてカメラに背を向けるU子。いやあ、おかしい。こういう状況になるともうこっちの勝ち。
ふと、子供の頃を思い出した。オレが小学生のとき、学校ではスカートめくりが流行っていた。俺もよく好きな女の子のスカートをめくったものだ。しかし、それはパンツを見たいわけではなく、好きな女の子のちょっと嫌がることをしてコミュニケーションを持ちたかったのかもしれない。
勝負に持ちこんで女の子を脱がす
「脱ぐのはイヤ」と言っている女の子でも本当に嫌がっている場合と少し押せばOKというの場合の2通りがある。女子大生のユミちゃんは明らかに後者だった。
で、オレが考えたのはゲームにかこつけて脱がすということ。ユミは趣味でカメラをやっていた。そこで、オレはお互いがお互いを撮らないかと持ちかけた。
で、オレの仕事場兼自宅に現れた彼女と写真バトルが始まった。最初はトイレに座っている写真とか、デリバリーのピザを食べているといった写真を撮っていたのだが、そのうち面白くなくなってきた。
「それじゃ、ジャンケンして負けた方が1枚服を脱いで、買ったほうがシャッター押すっていうのはどう」
と言ってみた。これだとジャンケンに勝てば脱がずに相手のヌードが撮れるわけだ。勝負は一進一退。うまいこと相手をパンティ1枚にしてしまったのだ。ユミの乳首には見事にピアスが入っていた。
ところが、この時オレもパンツ1枚だった。それが大きな問題だ。で、次の勝負にオレは負けてしまったのだ。結局全裸になったのはオレ。恥ずかしい写真をバッチリ撮られてしまった。しかし、考えてみればオレは彼女の乳首姿を撮ったわけだ。ただし、公開については条件をつけられた。
「この写真、顔は絶対に発表しないでね。もし、雑誌なんかに載ったら、マグロさんの顔つきの全裸写真をバラまいちゃうから」
オレの粗チン写真をバラまかれちゃかなわんので、ここでは顔は見せられない。
しかし、このときのことはなんとも面白かった。ドキドキするスリルみたいなものがあったのだ。服を脱ぐという行為もこうしてゲーム性を持たせると楽しい。まさにフェチはコミュニケーションであるというのはわかってもらえただろうか。えっ、ユミちゃんとのフェチはなんだってか? そりゃ「野球拳フェチ」でしょう。