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 マグロの独白(12)-2
 そんなことから僕自身は汚物が好きにはなれなかった。もちろん生理中の女性とのセックスもさほど好きではなかった。そういえば、その女とセックスに及ぼうとするときに「私、今アレだから」と生理中を理由に断るのがいる。そんなときは悔しいから「オレ、生理でも平気だよ」なんどと言ってしまうことがある。今回、我が家にやってきたサキちゃんもそうだった。彼女は25歳の風俗嬢。デリバリー・ヘルスをやっていると言う。で、この日は生理中で仕事を休んだのだそうだ。それで、顔を撮影しないという条件で、まずはタンポンの交換を見せてもらった。見ていて、ふと思い出した。まだ、セックス経験が浅い頃、いや、童貞の頃だ。つきあっていた女性が生理だというのにセックスをしたことがある。血もほとんど出てなかったけれど、挿入するとなんだか異物感があった。で、なんだろうと思って彼女に聞いたらタンポンが入っているというのだ。それはいくらなんでもチンポが入らんだろうと思ったのだが、彼女も処女でお互いに経験がなかったのだ。しかも、彼女はタンポンをするのに慣れておらず、僕がチンポを挿入したために引っ張り出すヒモが中に入ってしまい、大騒ぎをしたことがある。そうそう、それでやっとヒモを見つけて、

「よかったら引っ張らせてよ」とタンポンのヒモを引っ張ったことがある。簡単にスルリと抜けるものだと思ったのだが、これがなかなか抜けない。やっとの思いで抜いたのだが、どうやら彼女は前述したようにタンポンを入れることには慣れていなくて、かなり長い間入れていたために血が固まってしまったんだというようなことを言っていた。

 おっとサキちゃんの話に戻ろう。目の前でタンポンの交換をする光景は何度か見たことはあるけれど、それなりにみんな個性的だ。片足を上げるのもいれば、仁王立ちで入れるのもいる。サキちゃんは、少し脚を開いて立ち、じつにあざやかな手つきでタンポンを抜き、新しいものをスルスルと膣に入れる。うまいもんだ。

 生臭いニオイはあまりしない。これも個人差があるようだ。そういえば、これもまだセックス経験の浅い頃の話だが、エッチをしようとしていたときのことだ。膣に指を入れて激しく動かしているときに、膣から血が出てきたのだ。僕は生理なのだとはわからず、あわてうためいたことがある。女の子は「あ、生理になっちゃった」とのんきな声を出したが、僕はかなりあせった。やはり男はどうも血が苦手だ。

 そんなことを思い出しながらサキちゃんのタンポン交換を見ていたが、サキちゃんが「マグロさんって生理中のエッチって大丈夫なんですか」と聞いてきた。こんなときにいやだと言えばいいものを僕はつい「大丈夫だよ」と言ってしまう。布団を敷いて、バスタオルをその上に敷いて、さあ準備万端セックスだ! やはり生理のとき、複雑な体位は無理である。正常位で挿入だぁい。

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