■マグロの独白(14)-1 |
フリーセックスな女たちを求める旅
セックスは無料という考えのもとに様々な素人女性と関わってきた下関マグロ。いったいその方法はどのようなものなのだろうか。過去から今日のインターネットを利用したナンパ術まで下関マグロが伝授する。
フリーセックスというと北欧の国
いきなり、かたい話になって恐縮なのだが、フリーセックスというと、僕などはすぐに北欧、とりわけスウェーデンというように短絡的に連想してしまう世代だ。中学生の頃の僕はスウェーデンというとポルノが解禁され、素人の女性たちも自由にセックスしている、そんな幻想のようなものを抱いていた。こう思っていたのは僕ばかりではないはずだ。当時、日本の男性の多くがそう思っていた。雑誌やテレビなどのマスコミが誤った情報を与えていたのである。そのため、当時はスウェーデンを訪れる日本人の男性観光客のほとんどが、タクシーの運転手に「どこかいいとこない」と聞いたそうで、これには運転手も閉口したらしい。実際、スウェーデンにはポルノショップの類があふれているわけではないし、スウェーデン人の女性がすぐにセックスさせてくれるわけでもない。こういったあやまったイメージはヌーディストビーチなどからきたものだろうと言われている。日照時間の短い北欧の国では太陽が出るとできるだけ肌を焼こうとする。裸の感覚が日本とは違うのだろう。また、男女同権、独立心の強い女性が多いというのも誤解のひとつらしい。
で、同じ頃、つまり1970年代のことだが、桐島洋子の「淋しいアメリカ人」で、スワッピングが日本に紹介された。今から思えば、むしろこちらのほうがフリーセックスなのかもしれない。この本は、アメリカ人の様々なライフスタイルを紹介したルポルタージュで、高校生の僕にはかなり刺激的なものだった。ただし、これも一部のアメリカ人のことであり、すべてのアメリカ人がそうだというわけではない。このことは今でこそわかるのだけれど、当時はアメリカのポルノ映画(洋ピンと呼んでいた)があちらこちらの映画館で上映されていたし、僕なんかはアメリカ人というはみんなああゆうふうにエッチなのかなと思っていた。
今は逆のことが東南アジアで起こっているらしい。すなわち、日本のアダルトビデオやエロ漫画などがよく読まれていて、日本はセックス天国だと思っている東南アジアの人が多いらしい。で、僕がここで何を言いたいのかといえば、どういう民族でもエロい人もいれば、そうでない人もいるということである。