野望の帝国 野望の帝国

風俗情報

 <水戸のヘルスにハマってしまった>(9)

「時間が来ちゃったみたい」
 ええ、そんなぁ。
「2時間ってあっという間ね」
 と、言うかおるちゃん。
「延長とかできないのかなぁ」
 そう聞く僕。すぐに携帯電話で折り返し事務所に電話するかおるちゃんが、残念そうに
ベッドに戻ってきた。
「これから予約のお客さんが入っているみたいなのよ」
 と残念そうに言う。僕も残念だ。うーむ、またしてもスマタで発射ができなかった。な
んてこった。
 急いでバスルームへ行き、体を洗う。ああ、最初の写真撮影さえなければ、なんとかう
まくいったかもしれないのになぁ。悔やむことしきり。
 ホテルを出ると雨がいっそう強く降っている。少し待つと、迎えの車がきた。助手席の
ドアが開けられ、いかつい顔の男性が
「どうぞ」
 と運転席から声をかける。あ、電話の声だ。乗り込むと、
「あ、本当にマグロさんですねぇ」
 と店長は言う。そして、
「酒はいけるほうなんでしょ」
 と聞かれたので、ほとんど飲まないと言うと、
「それじゃ、食べるほうですね。何がいいですか?」
 と言うので、少し考えていると
「寿司でいいですか?」
 と、すでに車を走らせている。時間はまだ夕方前。着いた寿司屋はまだシャッターが締
まったままだ。しかし、彼はここの常連らしく、裏へ回って、店を開けさせている。とい
うわけで、怒られることもなく、寿司をご馳走になって帰ってきた。水戸はいいところだ。

[前のページへ] [下関マグロTOPへ] 


Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.