つうわけで、とりあえずなおみ姫にメールを出してみる。数日後、そんなことをすっかり忘れていたころに電話があった。おお、なおみ姫だぁ。
まずはゆっくり話し合うことが大切!
彼女はおっとした口調の人だった。単刀直入に
「あの、プレイがしたいんですけど」
と言うと、
「私、誰とでもプレイするわけじゃないんですよ。まずはお互いのことをよく知ってから...」
となおみ姫。おお、すごい。目からウロコが落ちたかんじ。そうそう、これまで風俗がニガテだったという理由もここにあったんだよね。まずはじっくり女の子とお話したいってこと。さらに彼女はこう言った。
「だから、値段も時間もきっちり決まっているわけじゃないんですよ。まずは...」
まずはプレイ内容を?
「いえ、プレイそのものについてはあんまり話さないんですよ。新鮮味がないでしょ(笑)。まずはお会いして、話だけして、何もしないというケースもありますし」
しかし、それも困るなぁ。
「でも、目安みたいなのがないと...。いきなり10万円を請求されちゃってもなぁ」
「そうですね。じゃ、まあ2万円くらいだと考えていてください」
後ろでバタバタなにか声がしている。
「あ、いまちょっと取り込んできたんで、また電話しますね」
そう言ってあわただしく電話を切った。なんだか期待ができるなぁ。きっちりした風俗よりもこうしたアバウトなもののほうがいいねぇ。
再び電話があったのはさらにその数日後だ。
「来週の水曜日の昼間なら開いているんですけど」
と彼女。そういえば、なおみ姫の営業スタイルは、ホテルへの出張だ。先月号でも紹介したとおり、ここの原稿料が源泉を引かれて4万5千円。プレイ代が2万円だとするとできればホテルの経費は抑えたい。そこで、
「自宅に出張してくれませんか?」
と頼んでみた。
「それはやってないんですよ」
「四谷だし、いいでしょ。お茶も出しますから」
と、なんとか納得してもらう。こういうところも話し合いでなんとかなるというところが個人営業の良さだよね。
[前のページへ] [下関マグロTOPへ] [次のページへ]
Copyright(c) 2003-2004 YABOU NO TEIKOKU All rights reserved.