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P:うん、そうだね。店でだって女によっては、「P君、トイレから帰ってきたらきっとあたしの席に来てくれる」って思っているコもいる。
松:それってある意味すごいよね。フロもトイレも1人で一応入ってはいるけど、「誰かに待たれている生活」ってすごいよ。それが、1週間、半年、1年ブッ続くのってあらためて振り返ってすごいと自分でも思わない?
P:今現役じゃないから、感覚が普通に戻っているけどその時はそれが“普通”だと思っている。
松:“非日常”が“日常”か…。僕も昔1年間盗撮カメラ2台に24時間監視されて生活してたコトあるけど、Pの場合“女の瞳”という美しくも恐ろしいレンズ達に監視し続けてきたんだね。
P:あー、そうだね。ある意味無理矢理でも“楽しい”って思わないと精神的にもたないよね。
松:うーん、色恋の中にも自分の中では、限りなく恋愛に近いものにして苦痛じゃないようにしたいんだよね。
P:緩和するコトはできても、やっぱ苦痛だよね。まあ、俺にとっては罪悪感とかっていうのはカラっきし感じないけど。
松:そうか、「コイツなら(普通に)付き合ってもいいかー」つうコでも?
P:そういうコってさあ、お客が10人いたら1人いるかいないかだよ!
松:Pにとって「本当にホっとできる人=本命」だとしたら、本命といわれる人種って?“大裏の中の大裏”だったりするの?
P:いいや、違うね。全然違う種のポジションの女。
松:そうだよねえ、線引きハッキリしちゃうよね。
P:うん、「お客だ」と思えば情は入っても仕事だって意識はするし、「ここまでやったら(金引いたら)可哀相だな」って思っても、「あのコに会いたい」とも何とも思わないし。やっぱ仕事の域。
松:「頭は撫でるけど、その手は冷たい」って感じ?
P:お、いい例え出してきたな。流石は例え名人松本晶。そうだね。
松:そうか…、はやり…。ある程度の情はあるかと思ってたけど、COOLな部分が強く残るのね。最悪の事態の時って、「こいつと結婚してもいいか」って割り切っちゃうみたいな(笑)。「もし最悪××になっても○○しても凌げる位」の関係を築くと思ってたけど。
P:うーん、実際に「やってのけた」実績はあるけど、自分から進んでやらないなー。望まないなー。結婚しても計算が入っているから、自分の中ではそーゆー関係で続けないよねー。俺、やっぱそうゆうトコロがただのヒモとかジゴロと違うみたい。「いつか別れる」っていうのを頭に入れながらの大筋の設計図がもうできているから。
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